王ドロボウJING in Seventh Heaven

王ドロボウJING in Seventh Heaven

オススメ度 ★★★★★

発売:2003年12月17日 収録時間:47分 定価:3045円 レーベル:アニプレックス



「王ドロボウJING」のOVA版サントラ。
原作の2エピソード分をまとめた全三巻のOVAである。
音楽はTVシリーズに引き続きScudelia Electroが担当。
TVシリーズよりねちっこくマニアックな音が魅力的。


No.曲名時間作・編曲作詞
1Seventh Heaven6:33吉澤瑛師
2MARASCHINO4:18
3Jail Break3:52
4Prelude to a Dream1:47
5Everblue3:45
6Guiding Light4:52GARY NEWBY
7Rat Cage5:40
8White and Black1:46
9Fluffy Cloud2:46
10CAMPARI5:52KOTORI
11Cotton Field6:02
 コミックボンボンのアダルティ少年漫画の代表作「王ドロボウJING」。
 TVシリーズはBSでのアニメ化だったが、さらに2エピソード分を合体させてOVAを発売。
 「セブンスヘブン」編と「アマルコルド編」の合わせ技である。
 TVシリーズの放送終了後1年半を経て発売された。

 音楽担当はTVシリーズに引き続き音楽ユニット・Scudelia Electroがチョイスされた。   
 TVシリーズでもスタイリッシュな劇判や挿入歌を提供していた彼らであるが、OVAではよりマニアックに進化。
 「セブンスヘブン」編が「夢」をモチーフとした物語なだけに、捉えどころのない、メロディアスさから逸脱したオルタナティヴ・ロックやデジロックを展開する。
 アルバムコンセプトは「劇中の音楽の都メリィ・ウィドウからやってきた楽団「Moon Shine」が作るサウンドトラック」だけあり、その楽曲は完全に作品世界とマッチしているのが素晴らしい。

 OVAサントラだけあって、基本的には使いまわしを想定していない曲が多く、それが故に一曲ごとのボリュームも大変大きい。
 荒唐無稽さでアクションや謎解きを彩る楽曲群を出した締めに、「Cotton Field」のようなクラシカルさを伴うメロディで物語を閉じる演出がニクく、アルバムとしても満足感がある。

 3話構成のOVAサントラとして、TV版からの流用もなくかなり贅沢な一枚。
 コンセプトアルバムとしてもクオリティは一級品であり、バンド・ユニットによるサントラとしても代表作と言える。
 音楽としてのマニアックさを良しとする視聴者であれば是非聞いておきたいサントラである。

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