∀ガンダム オリジナルサウンドトラックⅡ ディアナ&キエル
∀ガンダム オリジナルサウンドトラックⅡ ディアナ&キエル
オススメ度 ★★★★★
発売:1999年11月3日 収録時間:58分 定価:3059円 レーベル:キングレコード
富野ガンダムの傑作「∀ガンダム」サントラ2枚目。
瓜二つの登場人物・ディアナとキエルの顔が重なるジャケットが目立つアルバム。
引き続き菅野よう子氏とワルシャワ・フィルのオーケストラが暴れるが、
一枚目よりも内面的な音楽が多い。
| No | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 | 
| 1 | ターンAターン(opening version) | 1:22 | 小林亜星 | 矢田部正 | 井萩鱗 | 西城秀樹 | 
| 2 | White Falcon | 1:59 | 菅野よう子 | |||
| 3 | London Bridge Falling down | 0:11 | ||||
| 4 | ALFA and OMEGA | 3:40 | Carla Vallet | |||
| 5 | バーバリアン | 2:29 | ||||
| 6 | Moon flower | 2:22 | ||||
| 7 | 重機械学 | 2:56 | ||||
| 8 | パンをこねよう | 0:44 | ||||
| 9 | Winter Sun | 2:11 | ||||
| 10 | 月の魂 | 1:51 | 井萩鱗 | レット隊 | ||
| 11 | かぼちゃまつり | 2:27 | カモラート町の人々 | |||
| 12 | Drum Head | 1:51 | ||||
| 13 | Triad | 2:31 | ||||
| 14 | Jig | 1:35 | ||||
| 15 | Lily~月を見ても咲かない百合 | 3:33 | ||||
| 16 | Puff the Pussy Puzzle | 3:00 | ||||
| 17 | Until | 2:41 | ||||
| 18 | Blond | 3:22 | ||||
| 19 | 羽化 | 3:35 | 岩里祐穂 | 大塚宗一郎 | ||
| 20 | Morning of NOCIS | 3:32 | ||||
| 21 | 木製飛行機 | 1:11 | ||||
| 22 | She’s so high | 3:22 | ||||
| 23 | AURA(acoustic version) | 2:33 | 谷村新司 | 菅野よう子 | 谷村新司 | |
| 24 | Joy | 3:20 | 菅野よう子 | |||
 ガンダムにケリをつけた20世紀最後のガンダム「∀ガンダム」。
TVシリーズのサントラ3枚のうち、本作が2枚目となる。
「ディアナ&キエル」のサブタイトルにちなみ、ジャケットにはディアナとキエルの顔が一人の顔のように重なり合うあきまん氏の油絵が起用されている(他サントラのジャケットもあきまん氏の油絵)。
一枚目に引き続き、菅野よう子氏による楽曲が展開。
オーケストラもワルシャワ・フィルによる演奏であり、クオリティが落ちることはない。
オケによる演奏も豪快だが、一枚目よりもひと際人物の内面やドラマを演出するような曲が増えている。
始まりの「White Falcon」こそザ・活劇オーケストラ!という感であるが、そういった盛り上がる曲は意外にも少ない。
「かぼちゃまつり」「パンをこねよう」に代表される、人々の暮らしを描くもの、「Blond」「Lily」のような感情を演出するものを積み重ねていき、最終話直前のディアナ帰還シーンが印象的な「She’s so high」に帰結する構成となっている。
世界を描写するものとして印象的なのは「月の魂」。劇中では帰化部隊「レット隊」がことあるごとに歌い続ける民謡として扱われる。
「わが身に月の人間としての魂が宿る」ことをひたすらに祈る、勢いあるメロディに反してかなり切実かつ悲哀ある歌詞で、このコンプレックスが劇中で彼らを動かすカギになる。
「She’s so high」は本作劇判でも多くない打ち込みによる電撃が走るようなイントロから始まり、アコースティックのメロディラインで「月の繭」アレンジを象る名曲である。
個人的なお気に入りは、おそらく本編で使用していない最終トラック「Joy」。
菅野よう子氏と言えば抒情的なピアノであるが、「Joy」も例にもれず氏演奏のノスタルジィなピアノから電子とアコースティックでグイグイ盛り上げていく名曲で、ぜひ本編で使うところを見てみたかったというのが本音。
「羽化」も良い。ボーイソプラノが劇的なイメージソングだが、歌手の大塚宗一郎氏は「カウボーイビバップ」の最終話ED「BLUE」イントロのコーラスを担当していた。
一枚目に比べると落ち着いた印象の強い一枚だが、それでも間違いなく名盤と言える。
じわじわと盛り上げる名曲が多く、本編を思い出しながら腰を落ち着けて聞いてほしい一枚。
OPEDのショート版もある。菅野氏のサントラとしては主題歌のショート版収録は結構珍しい……。
                            
					TVシリーズのサントラ3枚のうち、本作が2枚目となる。
「ディアナ&キエル」のサブタイトルにちなみ、ジャケットにはディアナとキエルの顔が一人の顔のように重なり合うあきまん氏の油絵が起用されている(他サントラのジャケットもあきまん氏の油絵)。
一枚目に引き続き、菅野よう子氏による楽曲が展開。
オーケストラもワルシャワ・フィルによる演奏であり、クオリティが落ちることはない。
オケによる演奏も豪快だが、一枚目よりもひと際人物の内面やドラマを演出するような曲が増えている。
始まりの「White Falcon」こそザ・活劇オーケストラ!という感であるが、そういった盛り上がる曲は意外にも少ない。
「かぼちゃまつり」「パンをこねよう」に代表される、人々の暮らしを描くもの、「Blond」「Lily」のような感情を演出するものを積み重ねていき、最終話直前のディアナ帰還シーンが印象的な「She’s so high」に帰結する構成となっている。
世界を描写するものとして印象的なのは「月の魂」。劇中では帰化部隊「レット隊」がことあるごとに歌い続ける民謡として扱われる。
「わが身に月の人間としての魂が宿る」ことをひたすらに祈る、勢いあるメロディに反してかなり切実かつ悲哀ある歌詞で、このコンプレックスが劇中で彼らを動かすカギになる。
「She’s so high」は本作劇判でも多くない打ち込みによる電撃が走るようなイントロから始まり、アコースティックのメロディラインで「月の繭」アレンジを象る名曲である。
個人的なお気に入りは、おそらく本編で使用していない最終トラック「Joy」。
菅野よう子氏と言えば抒情的なピアノであるが、「Joy」も例にもれず氏演奏のノスタルジィなピアノから電子とアコースティックでグイグイ盛り上げていく名曲で、ぜひ本編で使うところを見てみたかったというのが本音。
「羽化」も良い。ボーイソプラノが劇的なイメージソングだが、歌手の大塚宗一郎氏は「カウボーイビバップ」の最終話ED「BLUE」イントロのコーラスを担当していた。
一枚目に比べると落ち着いた印象の強い一枚だが、それでも間違いなく名盤と言える。
じわじわと盛り上げる名曲が多く、本編を思い出しながら腰を落ち着けて聞いてほしい一枚。
OPEDのショート版もある。菅野氏のサントラとしては主題歌のショート版収録は結構珍しい……。

