TVアニメ/データカードダス『アイカツ!』オリジナルサウンドトラック アイカツ!の音楽!! 03

TVアニメ/データカードダス『アイカツ!』オリジナルサウンドトラック アイカツ!の音楽!! 03

オススメ度 ★★★★☆

発売:2014年12月13日 収録時間:92分 定価:3456円 レーベル:ランティス



無印アニメ「アイカツ!」いちご編終盤に向けたサウンドトラック。
いちご編終盤の音楽に加えて、劇場版のBGMも2枚目トラックとして収録している。
物語の終わりを感じさせるエモーショナルさとキッズアニメ音楽の安心感を兼ね合わせようとしており、
3枚目のサントラとして、格の落ちない色彩豊かな一枚。


No.Disc1 曲名時間作曲編曲
1アイカツ! はじまる!!2:22田中秀和
2グッドモーニングコール1:52帆足圭吾
3井戸端会議2:00
4アイドルのデータバンク1:41岡部啓一
5ハイテンションJ☆1:26
6アイカツ! 新聞 編集部1:36高橋邦幸
7幅ないっすねー!2:16田中秀和高橋邦幸
8磨かれた美しい刃2:27石濱翔
9ぽわぽわプリリン1:49田中秀和
10アンニュイ吸血鬼1:30高田龍一
11マイペースアイドル1:46田中秀和
12パワフル♪ストロベリー1:46岡部啓一
13不穏な空気1:53高田龍一
14状況分析1:53高橋邦幸
15苦悩するアイドル1:51帆足圭吾
16水のような存在2:09石濱翔
17オフタイム2:12帆足圭吾
18ソレイユ☆ライジング1:50高橋邦幸
19拍手喝采2:01石濱翔
20目指すべき未来1:57田中秀和
21Wake up my music ~Respect Ver.~3:02岡部啓一帆足圭吾
22在校生 送辞2:49高田龍一
23卒業生 答辞2:13
24スターライト学園高等部2:10石濱翔
25新たな芽吹き2:26高田龍一
26小さなひかり2:46田中秀和
27ドンマイアイドル2:24
28アイカツ! ブートキャンプ2:13広川恵一
29重ねる努力2:02田中秀和
30自分だけの輝き2:43帆足圭吾
31アイドル活動! ~Invisible Star Ver.~1:56田中秀和帆足圭吾
32気付いたらそこにあるもの1:50田中秀和
33伝えたい想い2:08帆足圭吾
No.Disc2 曲名時間作・編曲作詞・歌
1新たなオファー2:02帆足圭吾
2お祭り前夜1:39帆足圭吾
3大スター宮いちごまつり!2:42石濱翔
4グッバイ・ティアーズ1:57石濱翔こだまさおり
5シンガーソングライター・花音2:15石濱翔
6月から星へ2:18帆足圭吾
7輝きのエチュード -prototype-2:00石濱翔こだまさおり
8星から月へ2:10石濱翔
9夢のオールスター2:08帆足圭吾
10トップアイドルの輝き2:43帆足圭吾
11SHINING LINE* ~Inherit Mind Ver.~1:27石濱翔
 8クール分の「星宮いちご」主人公編をフィーチャーしたアニメ「アイカツ!」3枚目のサントラ。
 これまでの2枚のサントラとは異なりディスク2枚構成となっているが、2枚目には映画「劇場版 アイカツ!」専用の楽曲を収録しているので、2枚組にびっちり曲が入っているわけではない。
 引き続きMONACAによる楽曲制作で、一曲一曲このようにリストを編集するのも一苦労なのである。

 作品の一つの区切りを迎えたタイミングのサントラだけあり、いくつか明確にコンセプトがあるようだ。   
 まず、2枚目サントラ以上に物語の終盤を見据えた穏やかかつ情動的な曲が多い。
 「苦悩するアイドル」「水のような存在」や、第2の主人公である大空あかりへの世代交代を明確に意識させる「在校生 送辞」「卒業生 答辞」などが分かり易いだろう。
 フォーマットとしては女児向けキッズアニメ的な音の分かり易さを保ちつつ、できる限りその型にはまらないラインの空気感を作ろうとする雰囲気はかなりの好印象。

 加えて、一度主人公星宮あかりがフェードアウトし群像劇的に描かれる5クール目序盤などを描くために、各キャラクターの専用テーマをアレンジした曲も多い。
 一度音楽的に表現されたキャラクター達が成長していることを表現すべく、華やかさやスピード感が増すようなアレンジが多くされており、「アイカツ!」BGMとして飽きさせない工夫にもなっている。

 ディスク2枚目の劇場版用サントラとなっているが、別段TVシリーズに対して豪華になっているわけではなく、テンションは普段のTVシリーズ音楽とそこまでは変わらない。
 TVシリーズからの流用音楽もあるため、そこまで差が出てしまうと確かに違和感にはなる。
 それでも特に帆足氏の担当局はストリングスを押し出した奥行きの広い曲を作っており、映画音楽への意識も確かに感じられる。
 特筆すべきは劇中シンガーソングライター・花音の歌唱を担当するこだまさおり氏による2曲である。
 これまでの「アイカツ!」楽曲の多くを作詞してきたこだま氏の余り頻繁には聞けない歌声は素直に良い弾き語りで、作詞家活動がメインになっても全く衰えない。
 ちなみにこだま氏は「アイカツ!」メイン脚本の加藤陽一氏の妻でもある。

 「星宮いちご」編の一つの区切りのために用意されたサントラであり、長期シリーズの数枚目のサントラにもかからず、パワーダウンの無い良い一枚。
 ファンなら必聴、でなくてもアルバムとしてなんとなく流し甲斐のある仕上がりである。
 個人的には切手デザインのジャケットで続けてほしかったが、そこはまぁいいだろう。

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