ボンバーマンジェッターズ オリジナルサウンドトラック
ボンバーマンジェッターズ オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★☆
発売:2003年5月21日 収録時間:57分 定価:2625円 レーベル:株式会社コナミミュージックエンタテインメント
ボンバーマンブランドの強化を目指して展開されたアニメ「ボンバーマンジェッターズ」。
キッズアニメの皮をかぶったヘビーで真摯な物語構造が今なお根強い人気を持つ。
音楽担当はアニメ劇判はそう多くない丸山和範氏。
キッズアニメ的音楽をメインにしつつ、一転特化の情動BGMで4クールを支える。
No. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞・歌 |
1 | ヒゲヒゲ団のメインテーマ | 1:26 | 丸山和範 | ||
2 | 僕は崖っぷち (TVバージョン) | 1:21 | 古川竜也 | すわひでお | |
3 | ジェッターズのテーマ | 2:18 | 丸山和範 | ||
4 | ヒゲヒゲ団のマーチ | 1:30 | |||
5 | ジェッターズ出動! | 1:34 | |||
6 | マイティとシロボンのテーマ | 2:13 | |||
7 | スカイジェッター | 2:00 | |||
8 | ムジョーのテーマ | 1:11 | |||
9 | ヒゲヒゲ団 1 | 1:56 | |||
10 | ヒゲヒゲ団 2 | 1:26 | |||
11 | Dr.メカードのテーマ | 2:10 | |||
12 | MAXのテーマ | 1:50 | |||
13 | 見知らぬ惑星 1 | 0:23 | |||
14 | 見知らぬ惑星 2 | 0:32 | |||
15 | 見知らぬ惑星 3 | 0:41 | |||
16 | ジェッターズVSヒゲヒゲ団~追跡 | 2:12 | |||
17 | ジェッターズVSヒゲヒゲ団~緊張 | 1:41 | |||
18 | BAR TOUKO BGM 1 | 1:28 | |||
19 | BAR TOUKO BGM 2 | 1:26 | |||
20 | パニック!パニック!! 1 | 1:07 | |||
21 | パニック!パニック!! 2 | 0:54 | |||
22 | ルーイとシロボン | 0:40 | |||
23 | シャウトのテーマ | 2:10 | |||
24 | バーディのテーマ | 1:10 | |||
25 | ガングとボンゴ | 1:04 | |||
26 | シャウトたちのオフタイム | 2:00 | |||
27 | マイティの面影 | 2:14 | |||
28 | Memories of Baloons | 2:09 | |||
29 | 合体ボンバーマン登場 | 0:49 | |||
30 | 作戦開始! | 2:32 | |||
31 | ジェッターズ危機一髪 | 1:35 | |||
32 | 怒りのボンバーシュート | 1:45 | |||
33 | お別れのとき | 2:30 | |||
34 | ジェッターズは行く! | 1:28 | |||
35 | 小さな頃の小さな記憶 | 1:22 | 丸山和範 | 井内正博 | 松本あすか |
36 | マイティとシロボンのテーマ~ピアノバージョン | 2:13 | 丸山和範 |
ハドソンによるボンバーマンの知名度・ブランド力向上プロジェクト「ボンバーマンルネッサンス」というものがあった。
その一環として製作されたのがTVアニメ「ボンバーマンジェッターズ」である。
めったに監督業をやらないコンテマンこでらかつゆき(小寺勝之)氏が音頭を取り、「1年かけて幼い少年が大事な人を失ったことを理解して受け入れていく物語」を仕立て上げた。
その強靭な物語は根強いファンを多く生んでおり、筆者もその一人である。
音楽担当は丸山和範氏。
教鞭をとる傍ら、ピアニストや作曲者としての名も馳せており、特にアニメ劇判においてはゼロ年代にその仕事が集中している。
本作のBGMの方針はキッズアニメとしてはオーソドックスなバラエティに富んだ小編成演奏と打ち込み。
明るく前向きなメインテーマオケ「ジェッターズ出動!」やスラップスティックな打ち込みの各種キャラクターテーマやドタバタ音楽。
それだけ聞くとありがちなキッズアニメ音楽という印象が残るが、それだけではこの強靭な物語を支える音楽足りえない。
「ジェッターズ」音楽のキモになるのは実質「マイティとシロボンのテーマ」2種、「マイティの面影」それに「Memories of Baloons」を加えた4曲である。
前者3曲は同メロのアレンジなので、実質2曲と言えよう。
アコースティックやピアノソロで表現される感情の深さは他の曲とは一線を画しており、主人公シロボンとマイティの記憶の眩しさとそれが失われた今の切なさや悲しさが表現されている。
「ジェッターズ」はこの4曲で全てのハードさを表現できていた。無音により「子供向けっぽさ」からスイッチし、この4曲で「ジェッターズ」という物語に一気に引き込んだのである。
このあまりにも鮮やかな音の流れを、ぜひ本編で味わっていただきたい。まぁ、2024年現在配信には無いのだが……。
1期ED「小さな頃の小さな記憶」も収録。ちなみに3分のフルサイズは存在せず、このアルバム収録の1分半の音源しかない。
後にクラシックピアニストとしてアニメ「ホワイトアルバム2」にも携わる松本あすか氏による過少だが、当時の肩書ははっきりせず、これは予想するだに学生時代か無名時代に丸山氏の縁で起用したデモ音源をそのまま採用したのではないか、とにらんでいる。定かではないが。
そんなこの曲であるが、穏やかなメロディとどこか子供っぽい歌声がマッチした名曲なので、調べて聞いてみてほしい。
多くの曲が普通のキッズアニメ音楽っぽいということを加味しても☆4!と言い張れる良盤である。
ちなみに2024年現在、中古価格が5桁に到達しているので、入手するには気合を入れてもらいたい。
本編視聴もサントラ入手もハードルが高くなってしまい、どうやって布教したものかとこちらも悩んでいるのだ。
ビーダマン爆外伝が配信解禁されたので、こちらも配信されることを願おう。頼むぞコナミ。
その一環として製作されたのがTVアニメ「ボンバーマンジェッターズ」である。
めったに監督業をやらないコンテマンこでらかつゆき(小寺勝之)氏が音頭を取り、「1年かけて幼い少年が大事な人を失ったことを理解して受け入れていく物語」を仕立て上げた。
その強靭な物語は根強いファンを多く生んでおり、筆者もその一人である。
音楽担当は丸山和範氏。
教鞭をとる傍ら、ピアニストや作曲者としての名も馳せており、特にアニメ劇判においてはゼロ年代にその仕事が集中している。
本作のBGMの方針はキッズアニメとしてはオーソドックスなバラエティに富んだ小編成演奏と打ち込み。
明るく前向きなメインテーマオケ「ジェッターズ出動!」やスラップスティックな打ち込みの各種キャラクターテーマやドタバタ音楽。
それだけ聞くとありがちなキッズアニメ音楽という印象が残るが、それだけではこの強靭な物語を支える音楽足りえない。
「ジェッターズ」音楽のキモになるのは実質「マイティとシロボンのテーマ」2種、「マイティの面影」それに「Memories of Baloons」を加えた4曲である。
前者3曲は同メロのアレンジなので、実質2曲と言えよう。
アコースティックやピアノソロで表現される感情の深さは他の曲とは一線を画しており、主人公シロボンとマイティの記憶の眩しさとそれが失われた今の切なさや悲しさが表現されている。
「ジェッターズ」はこの4曲で全てのハードさを表現できていた。無音により「子供向けっぽさ」からスイッチし、この4曲で「ジェッターズ」という物語に一気に引き込んだのである。
このあまりにも鮮やかな音の流れを、ぜひ本編で味わっていただきたい。まぁ、2024年現在配信には無いのだが……。
1期ED「小さな頃の小さな記憶」も収録。ちなみに3分のフルサイズは存在せず、このアルバム収録の1分半の音源しかない。
後にクラシックピアニストとしてアニメ「ホワイトアルバム2」にも携わる松本あすか氏による過少だが、当時の肩書ははっきりせず、これは予想するだに学生時代か無名時代に丸山氏の縁で起用したデモ音源をそのまま採用したのではないか、とにらんでいる。定かではないが。
そんなこの曲であるが、穏やかなメロディとどこか子供っぽい歌声がマッチした名曲なので、調べて聞いてみてほしい。
多くの曲が普通のキッズアニメ音楽っぽいということを加味しても☆4!と言い張れる良盤である。
ちなみに2024年現在、中古価格が5桁に到達しているので、入手するには気合を入れてもらいたい。
本編視聴もサントラ入手もハードルが高くなってしまい、どうやって布教したものかとこちらも悩んでいるのだ。
ビーダマン爆外伝が配信解禁されたので、こちらも配信されることを願おう。頼むぞコナミ。