BRIGADOON まりんとメラン ORIGINAL SOUNDTRACK 2

BRIGADOON まりんとメラン ORIGINAL SOUNDTRACK 2

オススメ度 ★★★★★

発売:2001年1月24日 収録時間:72分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント



隠れた傑作「まりんとメラン」サウンドトラック第二作。前作よりも遥かに多い72分の収録で欠点消失!
特定話数で使われた主題歌のアレンジや、最終回EDも収録されており、文句ない2枚目。
一枚目よりも物語の重いドラマを表現する音楽が増えていて、重量感がある。
例によってプレミア。サーチ・アンド・バイ推奨。

N0.曲名時間作曲編曲作詞
1風の碧、海の翠(アカペラ・ヴァージョン)3:39吉野裕司Pralltriller米たにヨシトモ
EPO、Ikuko、上野洋子
2茜色の眼鏡(コスモスーヤリヤ)2:23吉野裕司、上野洋子
3ロロのコト3:21
4平和な気持ち3:08
5イキモノ1:22
6決戦3:16
7うれしい気持ち3:17
8生きていくコト4:12
9怯えるモノ1:16
10想い2:18
11風と海2:09
12虹色の宝物(まりん&萌ヴァージョン)4:48EPO門倉聡EPO
KAORI&齋藤彩夏
132:36 吉野裕司、上野洋子
14さみしい気持ち1:53
15考えるモノ1:34
16歩いていこう2:56
17紫色の亀(ポイクン)1:33
18破壊的な色0:33
19運命2:37
202:27
21天駆けるモノ1:48
22断罪執行(スキアー)3:13
23少女の色3:26
24まりんとメラン2:39
25パスカの日4:17
26出逢いをア・リ・ガ・ト・ウ…。5:52河野伸KAORI
 隠れた傑作アニメ「まりんとメラン」のサウンドトラック完結編。
 「狼と香辛料」の吉野裕司氏と、民俗歌姫・上野洋子嬢がまだまだ猛威を振るう。72分とボリュームが急増したことにより、アルバムとしての完成度は更に上昇している。
 16話OPに使用された「風の碧,海の翠」のアカペラヴァージョンは、EPO・Ikuko・上野洋子とエスニックボーカルマニアにはたまらない人員でのアレンジなので必聴。
 米たにヨシトモ監督と上野洋子氏の縁はこの先「Droronえん魔くん メ~ラメラ」まで続くことになる。

 物語が佳境を迎えた時点での使用曲が多いので、音楽の重みがズッシリと伝わってくる印象が強い。
 「決戦」「天駆けるモノ」などのケルトプログレッシヴなナンバーは未だ健在。
 対して穏やかなナンバーもボリュームが多く、「茜色の眼鏡(コスモスーヤリヤ)」「うれしい気持ち」など、3分を超えた完成度の高い曲もバンバン出てきて嬉しい。

 ED曲のカバー「虹色の宝物(まりん&萌ヴァージョン)」を歌う片割れ、萌の担当声優・齋藤彩夏氏は後にジュエルペットシリーズの主人公ルビーを演じ、サンリオの顔となる逸材。
 まりんと萌の掛け合いが意味深かつ秀逸で、思うところがある視聴者は涙ぐんでしまうかもしれない。
 クライマックスは「断罪執行(スキアー)」「少女の色」「まりんとメラン」「パスカの日」と、超重要な劇伴が目白押し。
 「まりんとメラン」は文字通り、この作品を体現した一曲である。
 この悲劇的かつ神秘的なアレンジが、二人の紡いだ物語を象徴していると言っていい。

 ラストは勿論、最終回ED「出逢いをア・リ・ガ・ト・ウ…。」が締める。
 見た人は当然のことながら、未見でも「虹色の宝物」を歌うKAORI氏の作詞を見ればその狂おしさが伝わるはず。
 間違いなく名曲である。

 例によってプレミア価格、5000円以上が免れない。
 ジャケットイラストはOPのワンカットなのだが、千羽由利子氏のこのカットを気に入った監督による採用とのこと。
 ブックレットには吉野裕司氏とKAORI氏のコメントが収録。

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