TVアニメーション「棺姫のチャイカ」 オリジナル・サウンドトラック
TVアニメーション「棺姫のチャイカ」 オリジナル・サウンドトラック
オススメ度 ★★☆☆☆
発売:2014年6月4日 収録時間:57分 定価:3240円 レーベル:flying DOG
榊一郎氏原作のライトノベルをBONESでアニメ化。
個人的には微妙なアニメで、長岡成貢氏が力を発揮しきれなかった印象。
ストリングス先行のファンタジー音楽を展開するが、
作品そのものの世界観が広がりきらなかった。
| N0. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
| 1 | 帝国 | 1:51 | 長岡成貢 | |||
| 2 | DARAKENA(TV-size) | 1:31 | manzo | 岩里祐穂 | 野水いおり | |
| 3 | 市場 | 1:34 | 長岡成貢 | |||
| 4 | 行動 | 1:52 | ||||
| 5 | 遭遇 | 1:09 | ||||
| 6 | 騒動 | 1:34 | ||||
| 7 | 紫眼 | 1:11 | ||||
| 8 | 鼻唄 | 1:45 | ||||
| 9 | 出発 | 1:34 | ||||
| 10 | 予感 | 1:48 | ||||
| 11 | 刺客 | 1:13 | ||||
| 12 | 詠唱 | 2:14 | ||||
| 13 | 暗澹 | 1:48 | ||||
| 14 | 策略 | 1:10 | ||||
| 15 | 遂行 | 1:49 | ||||
| 16 | 運命 | 1:55 | ||||
| 17 | 葛藤 | 1:52 | ||||
| 18 | 変化 | 1:43 | ||||
| 19 | 安堵 | 1:19 | ||||
| 20 | 敵襲 | 1:47 | ||||
| 21 | 戦闘 | 1:59 | ||||
| 22 | 恐怖 | 1:43 | ||||
| 23 | 要塞 | 2:33 | ||||
| 24 | 突入 | 1:40 | ||||
| 25 | 攻撃 | 1:43 | ||||
| 26 | 魔戦 | 1:48 | ||||
| 27 | 逼迫 | 2:12 | ||||
| 28 | 絶望 | 2:11 | ||||
| 29 | 疑心 | 1:03 | ||||
| 30 | 快楽原理(TV-Size) | 1:31 | manzo | 尾澤拓実 | 真名杏樹 | coffin princess |
| 31 | 決意 | 2:10 | 長岡成貢 | |||
| 32 | 明日 | 1:51 | ||||
榊一郎氏原作のライトノベルをBONES・増井壮一監督でアニメ化した「棺姫のチャイカ」。
個人的には原作自体が微妙な評価で、なまにく氏のイラスト以外に魅力は見いだせなかった。
アニメスタッフが悪い訳ではない……と言いつつラストの締め方はいかがなものか感がある。
劇判と作品の完成度は関係がない。とは限らない。作品に足を引っ張られて作曲家のポテンシャルが出ない時もあると私は考えている。
本作はそうなっている印象。音楽担当は長岡成貢氏だが、長岡氏の音楽とそれを使った演出に捻りが無さ過ぎるとこうなる。
テイストは王道ファンタジー音楽。北欧系の日常音楽に、オケ編成での戦闘音楽。
そこと物語のかみ合わせが問題で、「チャイカ」では概ね潜入作戦が話の核になるが、科学技術は20世紀程度のものが溢れている。
つまり、ビジュアルとしては「王道ファンタジーではない」のである。
フルオケではないので金管もサンプリング。打楽器と弦楽器で誤魔化すスタンスなのだが、ただでさえ物語的に世界が広がらない上にそういったスタイルなので更に映像がこじんまりする。
ケルト系の日常音楽はかろうじてそれを助けようとするが、日常描写を大事にしない作品なので台無しだ。
極めつけは、不安・緊張音楽の多用。
潜入シーンが多いため、バリエーションが少ないと雰囲気がワンパターン化する為だろうが、長岡氏はダウナーや暗い音楽のバリエーションに強い訳ではない。
おかげでアルバム一枚が猛烈にパッとしない。アルバムでパッとしないという事は作品の演出もパッとしない。
かろうじて褒められるのは予告などでも使う「詠唱」のような、ストリングスを震わせる音使いは耳残りする事だ。
これだけは「チャイカの音楽の色」として好意的に記憶に残す事が出来る部分ではあるのだが、勿論これだけで評価を上げるには余りにも力不足過ぎるのは言うまでもない。
イラストは新井伸浩氏。デザインはmk@jeepster。
個人的には原作自体が微妙な評価で、なまにく氏のイラスト以外に魅力は見いだせなかった。
アニメスタッフが悪い訳ではない……と言いつつラストの締め方はいかがなものか感がある。
劇判と作品の完成度は関係がない。とは限らない。作品に足を引っ張られて作曲家のポテンシャルが出ない時もあると私は考えている。
本作はそうなっている印象。音楽担当は長岡成貢氏だが、長岡氏の音楽とそれを使った演出に捻りが無さ過ぎるとこうなる。
テイストは王道ファンタジー音楽。北欧系の日常音楽に、オケ編成での戦闘音楽。
そこと物語のかみ合わせが問題で、「チャイカ」では概ね潜入作戦が話の核になるが、科学技術は20世紀程度のものが溢れている。
つまり、ビジュアルとしては「王道ファンタジーではない」のである。
フルオケではないので金管もサンプリング。打楽器と弦楽器で誤魔化すスタンスなのだが、ただでさえ物語的に世界が広がらない上にそういったスタイルなので更に映像がこじんまりする。
ケルト系の日常音楽はかろうじてそれを助けようとするが、日常描写を大事にしない作品なので台無しだ。
極めつけは、不安・緊張音楽の多用。
潜入シーンが多いため、バリエーションが少ないと雰囲気がワンパターン化する為だろうが、長岡氏はダウナーや暗い音楽のバリエーションに強い訳ではない。
おかげでアルバム一枚が猛烈にパッとしない。アルバムでパッとしないという事は作品の演出もパッとしない。
かろうじて褒められるのは予告などでも使う「詠唱」のような、ストリングスを震わせる音使いは耳残りする事だ。
これだけは「チャイカの音楽の色」として好意的に記憶に残す事が出来る部分ではあるのだが、勿論これだけで評価を上げるには余りにも力不足過ぎるのは言うまでもない。
イラストは新井伸浩氏。デザインはmk@jeepster。

