アイドルタイムプリパラ☆ミュージックコレクション
アイドルタイムプリパラ☆ミュージックコレクション

オススメ度 ★★★☆☆
発売:2018年6月27日 収録時間:140分 定価:3240円 レーベル:avex pictures
3年続いたプリティーシリーズ「プリパラ」。
世界観を継続しつつも一旦仕切り直したのが「アイドルタイムプリパラ」である。
主人公となるキャラクターを追加し、テーマ的な部分でもテコ入れを行った。
そのためか、音楽担当もはまたけし氏と渡部チェル氏に変更している。
No. | Disc1 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | チクタク・Magicaる・アイドルタイム! | 4:39 | michitomo | KOJI oba | 児玉雨子 | 夢川ゆい(伊達朱里紗) |
2 | ブランニュー・ハピネス! | 4:08 | 本多友紀 | 本多友紀、酒井拓也 | 真崎エリカ | 真中らぁら(茜屋日海夏)& 夢川ゆい(伊達朱里紗) |
3 | あっちゃこっちゃゲーム | 4:37 | michitomo | かずぼーい、michitomo | 児玉雨子 | 虹色にの(大地葉) |
4 | GOスト♭コースター | 4:00 | 松坂康司 | 宮嶋淳子 | 幸多みちる(山田唯菜) | |
5 | 快打洗心♡カッキンBUDDY | 4:01 | 成本智美 | 賀佐泰洋 | 成本智美 | 虹色にの(大地葉)& 東堂シオン(山北早紀) |
6 | Miss.プリオネア | 4:46 | michitomo | KOJI oba | 児玉雨子 | 華園しゅうか(朝日奈丸佳) |
7 | Dear My Future ~未来の自分へ~ | 3:24 | 長岡成貢 | 池畑伸人 | 華園みあ(大久保瑠美) | |
8 | サンシャイン・ベル | 3:39 | 松坂康司 | 宮嶋淳子 | ファララ(佐藤あずさ) | |
9 | すた~らいとカーニバル☆ | 3:38 | ガァララ(黒沢ともよ) | |||
10 | リンリン♪がぁらふぁらんど | 3:38 | ファララ(佐藤あずさ)& ガァララ(黒沢ともよ) | |||
11 | チクタク・Magicaる・アイドルタイム! | 4:38 | michitomo | KOJI oba | 児玉雨子 | ファララ(佐藤あずさ) |
12 | Giraギャラティック・タイトロープ | 4:27 | WITH | |||
13 | Get Over Dress-code | 4:15 | 桑原聖、酒井拓也 | 酒井拓也 | 松井洋平 | Dressing Pafé |
14 | チクタク・Magicaる・アイドルタイム! -WITH Ver.- | 4:38 | michitomo | KOJI oba | 児玉雨子 | WITH |
15 | Giraギャラティック・タイトロープ -MY☆DREAM Ver.- | 4:26 | MY☆DREAM | |||
16 | Memorial | 4:08 | 渡辺徹 | 森月キャス | SoLaMiDressing | |
17 | Believe My DREAM! | 5:01 | 本多友紀 | 酒井拓也 | 真崎エリカ | MY☆DREAM |
No. | Disc2 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | Just be yourself -TV size- | 1:31 | Kon-K | 鈴木まなか | わーすた | |
2 | 最上級ぱらどっくす -TV size- | 1:31 | 安藤啓希、須藤隼太 | 岸田勇気 | 鈴木まなか、渡邊シェフ | |
3 | Memorial -TV size- | 1:31 | 渡辺徹 | 森月キャス | i☆Ris | |
4 | アイドル:タイム!! -TV size- | 1:31 | 原田篤 | 矢鴇つかさ | 松井洋平 | 真中らぁら(茜屋日海夏)& 夢川ゆい(伊達朱里紗) |
5 | アイドル:タイム!! -TV size- | 1:31 | SoLaMiDressing | |||
6 | ハートフル♡ドリーム -TV size- | 1:31 | 本多友紀 | 酒井拓也 | MY☆DREAM | |
7 | WELCOME TO DREAM -TV size- | 1:33 | 加藤裕介 | 鈴木まなか | わーすた | |
8 | アイドルタイムプリパラ | 2:41 | はまたけし | |||
9 | アイドルたちのパラダイス | 1:36 | ||||
10 | プリズムストーンは⼤賑わい | 1:26 | ||||
11 | 楽しい日常 | 2:03 | ||||
12 | わくわくハート | 1:40 | ||||
13 | ゆいの妄想タイム | 1:37 | ||||
14 | ゆめ悲愴… | 1:07 | ||||
15 | 地獄ミミ子の地獄耳 | 1:52 | ||||
16 | 風紀委員の総壁巡回 | 1:50 | ||||
17 | みれぃのお説教 | 1:12 | ||||
18 | チアチア!!ヒツジ隊 | 1:14 | ||||
19 | 元気にダッシュ | 1:25 | ||||
20 | 第1変身シーン | 2:22 | ||||
21 | 第2変身シーン | 2:46 | ||||
22 | 夢をあきらめないA | 1:14 | ||||
23 | にのの超絶運動神経 | 1:48 | ||||
24 | しゅうかのテーマ | 2:21 | 渡部チェル | |||
25 | ガァララのテーマ | 1:28 | ||||
26 | 揺れる心 | 1:33 | ||||
27 | 少女たちの絆 | 2:23 | ||||
28 | みあがいっちば~ん! | 1:34 | ||||
29 | アイドルタイム・グランプリ開催 | 1:33 | ||||
30 | 古代プリパラ | 1:30 | ||||
31 | みちるとミーチル | 1:53 | ||||
32 | パックの大暴走 | 1:39 | ||||
33 | システム解除 | 1:49 | ||||
34 | らぁら!起きて! | 1:31 | ||||
35 | ゴッドアイドル誕生 | 1:49 | ||||
36 | 夢を諦めないB | 1:42 | ||||
37 | 夢たちが目を覚ます | 1:54 | ||||
38 | 問題解決! | 1:36 | ||||
39 | 嬉しい気持ち | 1:38 | ||||
40 | アイドルタイムプリパラのテーマ | 2:08 |
タカラトミーのアイドルコンテンツ「プリティーシリーズ」である「プリパラ」。
大ヒットコンテンツとして3年続いた作品だったが、主人公交代を主とした大きなテコ入れが入った。
その結果が続編アニメ「アイドルタイムプリパラ」である。
「アイドルタイムプリパラ」自体は一年で終了し、プリパラというコンテンツも一度そこで途絶えることになる。
しかし決して世代交代に失敗した作品という訳ではなく、むしろ3年続いた作品の続編として惰性にならず、一年の綺麗な物語として完結した一作である。
前作「プリパラ」は斉藤恒芳氏と石塚玲依氏による劇伴だったが、はまたけし氏に交代となる。
3クール目以降は渡部チェル氏も追加の参加となった。
物語のクライマックスに向けての音楽を担当しているようだが、はまたけし氏のスケジュールか何かの問題だろうと推測する。
プリパラの斉藤恒芳氏は、前前作「プリティーリズム」の雰囲気をガラッと壊すような、明るさとスケールの広さをアピールするような劇伴であった。
それと比較すると、はまたけし氏が前半の為に用意した音楽はかなり保守的なキッズアニメ音楽と言える。
3年続いた世界観を壊さないことと、土曜日の朝の明るい空気を展開することが主眼に置かれているようなイメージだ。
それでいて「新しいプリパラになった」ということのアピールが「第2変身シーン」のボーカル付きBGMで行われている、そんな印象である。
渡部チェル氏の方はとにかく物語を動かすための音楽を担当している。
大きなイベント単位のBGMや、特定の感情的なシーンやドラマチックなシーン用の曲だ。
はまたけし氏との作風の齟齬が起きない程度に特徴めいたものは抑えられており、こちらもまた保守的な劇伴と言える。
劇伴に比べると、一枚目収録のボーカル曲はかなり挑戦的である。
放送中も話題になったものが多いが、楽曲そのものに加え、メタファーとしての楽曲構造が凄まじい。
代表的なのが一曲目「チクタク・Magicaる・アイドルタイム!」。
ダ・カーポで楽曲を締めて表現されるループ構造と、哲学表現を伴った歌詞で本作のテーマである「時間」に対しての意見表明を行うキッズアニメにあるまじき複雑な情報量を持った一曲である。
そして極めつけが「リンリン♪がぁらふぁらんど」。
ガァララとファララのデュエットソングであるが、伴奏そのものはそれぞれのソロ「サンシャイン・ベル」「すた~らいとカーニバル☆」と同じもの。
しかし歌唱パートはズレており、二人の歌唱を合体させることで1曲として完成する。
しかも、ソロ曲の時の歌詞の意味合いが、歌唱を合体させることで言葉のニュアンスが変わったり、「会話」のように成立するのだ。
「キャラクターソング」で作品を表現してきたアイドルアニメ、その中でもよりその意味合いを尖らせてきたプリティーシリーズのこの段階での総決算と言えるだろう。
ボーカル曲群の気合の入り方に比べると、サントラの方はかなり大人しい。
そのメリハリが「アイドルタイムプリパラ」を作り上げていると言って良いが、ボーカル曲が欲しい人にサントラが必要かと言われると若干の疑問があるし、サントラが欲しい人にボーカル群が必要かと言われると好みが分かれるであろう。
作曲家の追加、というか実質の交代を鑑みると、若干BGM側が不遇な作品という側面も拭えない。
とはいえオーソドックスなバラエティBGMであっても低クオリティになっていない良さがあるので、聞く価値がないなんてことはない。
作品のファンであれば損のない一枚だろう。
大ヒットコンテンツとして3年続いた作品だったが、主人公交代を主とした大きなテコ入れが入った。
その結果が続編アニメ「アイドルタイムプリパラ」である。
「アイドルタイムプリパラ」自体は一年で終了し、プリパラというコンテンツも一度そこで途絶えることになる。
しかし決して世代交代に失敗した作品という訳ではなく、むしろ3年続いた作品の続編として惰性にならず、一年の綺麗な物語として完結した一作である。
前作「プリパラ」は斉藤恒芳氏と石塚玲依氏による劇伴だったが、はまたけし氏に交代となる。
3クール目以降は渡部チェル氏も追加の参加となった。
物語のクライマックスに向けての音楽を担当しているようだが、はまたけし氏のスケジュールか何かの問題だろうと推測する。
プリパラの斉藤恒芳氏は、前前作「プリティーリズム」の雰囲気をガラッと壊すような、明るさとスケールの広さをアピールするような劇伴であった。
それと比較すると、はまたけし氏が前半の為に用意した音楽はかなり保守的なキッズアニメ音楽と言える。
3年続いた世界観を壊さないことと、土曜日の朝の明るい空気を展開することが主眼に置かれているようなイメージだ。
それでいて「新しいプリパラになった」ということのアピールが「第2変身シーン」のボーカル付きBGMで行われている、そんな印象である。
渡部チェル氏の方はとにかく物語を動かすための音楽を担当している。
大きなイベント単位のBGMや、特定の感情的なシーンやドラマチックなシーン用の曲だ。
はまたけし氏との作風の齟齬が起きない程度に特徴めいたものは抑えられており、こちらもまた保守的な劇伴と言える。
劇伴に比べると、一枚目収録のボーカル曲はかなり挑戦的である。
放送中も話題になったものが多いが、楽曲そのものに加え、メタファーとしての楽曲構造が凄まじい。
代表的なのが一曲目「チクタク・Magicaる・アイドルタイム!」。
ダ・カーポで楽曲を締めて表現されるループ構造と、哲学表現を伴った歌詞で本作のテーマである「時間」に対しての意見表明を行うキッズアニメにあるまじき複雑な情報量を持った一曲である。
そして極めつけが「リンリン♪がぁらふぁらんど」。
ガァララとファララのデュエットソングであるが、伴奏そのものはそれぞれのソロ「サンシャイン・ベル」「すた~らいとカーニバル☆」と同じもの。
しかし歌唱パートはズレており、二人の歌唱を合体させることで1曲として完成する。
しかも、ソロ曲の時の歌詞の意味合いが、歌唱を合体させることで言葉のニュアンスが変わったり、「会話」のように成立するのだ。
「キャラクターソング」で作品を表現してきたアイドルアニメ、その中でもよりその意味合いを尖らせてきたプリティーシリーズのこの段階での総決算と言えるだろう。
ボーカル曲群の気合の入り方に比べると、サントラの方はかなり大人しい。
そのメリハリが「アイドルタイムプリパラ」を作り上げていると言って良いが、ボーカル曲が欲しい人にサントラが必要かと言われると若干の疑問があるし、サントラが欲しい人にボーカル群が必要かと言われると好みが分かれるであろう。
作曲家の追加、というか実質の交代を鑑みると、若干BGM側が不遇な作品という側面も拭えない。
とはいえオーソドックスなバラエティBGMであっても低クオリティになっていない良さがあるので、聞く価値がないなんてことはない。
作品のファンであれば損のない一枚だろう。