MACROSS PLUS ORIGINAL SOUNDTRACK
MACROSS PLUS ORIGINAL SOUNDTRACK
オススメ度 ★★★★★
発売:1994年10月21日(2013年6月21日再販) 収録時間:52分 定価:2625円 レーベル:ビクターエンタテインメント(再販はflying DOG)
マクロスシリーズのOVA傑作にして、それまで「三國志」「信長の野望」などに携わっていた菅野よう子氏の初アニメ劇判である。
この「マクロスプラス」がアニメ劇判界の潮流に大きな影響を与える。上松範康氏などがその一例である。
イスラエル・フィルを用いた爽快感あるオケと、シャロン・アップルや世界観を表現する電子音楽が特徴的。
初アニメ劇判とは思えない強烈な大傑作。
N0. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | National anthem of MACROSS | 2:57 | 菅野よう子 | ||
2 | Fly up in the air~Tension | 6:19 | |||
3 | After,in the dark~Torch song | 9:03 | 山根麻衣、Gabriela Robin | 山根麻衣、Gabriela Robin | |
4 | MYUNG Theme | 5:04 | |||
5 | Bees and honey | 1:44 | |||
6 | In captivity | 2:49 | |||
7 | More than 3cm | 4:31 | |||
8 | VOICES | 3:59 | 覚和歌子 | 新居昭乃 | |
9 | Break out~Cantabile | 6:14 | |||
10 | Very little wishes | 2:33 | |||
11 | SANTI-U | 7:14 | Gabriela Robin |
「超時空要塞マクロス」から続くマクロスシリーズの、作品の転機とも言える「マクロスプラス」。
後に「カウボーイビバップ」で一世を風靡する渡辺信一郎氏が監督デビューを果たしている。
そしてマクロスと言えば「三角関係」「戦闘機」そして「歌」。
それゆえ、サントラのクオリティは保証されているも同然である。
音楽を担当するのは、今やその人気を確実なものとしている菅野よう子氏である。
菅野氏は「紅の豚」の歌編曲に関わっていたりしたが、アニメ劇判全体はこの「マクロスプラス」が初となる。
それまでは「三國志」「信長の野望」などでその手腕をふるっていた。
出来上がった本作は、「本当に一人の人間が作っているのか」と渡辺監督を感嘆させるほどのものとなった。
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団を起用した空を思わせる壮大なオーケストレーションや、シャロン・アップルを象徴する電子サウンドをいきなり披露してくれたのである。
「National anthem of MACROSS」は、ブレンパワードやエスカフローネでも聞ける菅野氏特有の包容力あるアンセムだ。
「器用貧乏」と揶揄されることもあるが、根底にあるこの優しい音作りは菅野氏の特徴の一つであると思える。
本編では式典シーンで流されてドラマティックに使われた訳ではないのだが、聞けば聞くほど味の出る一曲となっている。
こういう包容力はオーケストラ全体に生かされており、「マクロスプラス」の世界観や空を表現する重要な素材だ。
「After,in the dark」は名曲だ。OVA1~3巻のEDとして使われたシャロン・アップルの持ち歌という設定の曲。
恐らく菅野氏と山根麻衣氏の関係もここからなのではないかと思うが、初コンビとは思えない程のマッチっぷりである。
かき鳴らされ続けるギターと、絞り出すような山根麻衣氏のボーカルがたまらなくカッコイイ。
「SANTI-U」もシャロンの歌で、こちらは邪悪に進行するテクノで、シャロンの宗教的な妖艶さを醸し出すのに成功している。
主題歌「VOICES」は新居昭乃氏とのコラボ。この後の坂本真綾氏とのコンビに繋がる一曲だ。
ミュンの歌という設定で、この狂おしい作詞は正しくマクロスプラスの世界観を謳うものだろう。
マクロスプラスのオーケストラ部分をフィーチャーした一作。名盤である。
初アニメ劇判とは思えない菅野よう子氏のセンシティヴなアルバムで、90年代菅野よう子サウンドの代表格。
一枚としてのまとまりも時間も文句なしなので、是非とも聞いてみよう。
デザインはNAGAISHI OFFICE。
後に「カウボーイビバップ」で一世を風靡する渡辺信一郎氏が監督デビューを果たしている。
そしてマクロスと言えば「三角関係」「戦闘機」そして「歌」。
それゆえ、サントラのクオリティは保証されているも同然である。
音楽を担当するのは、今やその人気を確実なものとしている菅野よう子氏である。
菅野氏は「紅の豚」の歌編曲に関わっていたりしたが、アニメ劇判全体はこの「マクロスプラス」が初となる。
それまでは「三國志」「信長の野望」などでその手腕をふるっていた。
出来上がった本作は、「本当に一人の人間が作っているのか」と渡辺監督を感嘆させるほどのものとなった。
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団を起用した空を思わせる壮大なオーケストレーションや、シャロン・アップルを象徴する電子サウンドをいきなり披露してくれたのである。
「National anthem of MACROSS」は、ブレンパワードやエスカフローネでも聞ける菅野氏特有の包容力あるアンセムだ。
「器用貧乏」と揶揄されることもあるが、根底にあるこの優しい音作りは菅野氏の特徴の一つであると思える。
本編では式典シーンで流されてドラマティックに使われた訳ではないのだが、聞けば聞くほど味の出る一曲となっている。
こういう包容力はオーケストラ全体に生かされており、「マクロスプラス」の世界観や空を表現する重要な素材だ。
「After,in the dark」は名曲だ。OVA1~3巻のEDとして使われたシャロン・アップルの持ち歌という設定の曲。
恐らく菅野氏と山根麻衣氏の関係もここからなのではないかと思うが、初コンビとは思えない程のマッチっぷりである。
かき鳴らされ続けるギターと、絞り出すような山根麻衣氏のボーカルがたまらなくカッコイイ。
「SANTI-U」もシャロンの歌で、こちらは邪悪に進行するテクノで、シャロンの宗教的な妖艶さを醸し出すのに成功している。
主題歌「VOICES」は新居昭乃氏とのコラボ。この後の坂本真綾氏とのコンビに繋がる一曲だ。
ミュンの歌という設定で、この狂おしい作詞は正しくマクロスプラスの世界観を謳うものだろう。
マクロスプラスのオーケストラ部分をフィーチャーした一作。名盤である。
初アニメ劇判とは思えない菅野よう子氏のセンシティヴなアルバムで、90年代菅野よう子サウンドの代表格。
一枚としてのまとまりも時間も文句なしなので、是非とも聞いてみよう。
デザインはNAGAISHI OFFICE。