MADLAX O.S.T.
MADLAX O.S.T.
オススメ度 ★★★★☆
発売:2004年7月21日 収録時間:60分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント
真下耕一監督によるガンアクション三部作の第2部「MADLAX」のサウンドトラック。
いつも通り音楽は梶浦由記氏。弦使いが相変わらず中二的でかっこいい。
前作「NOIR」よりも大人しめのメロディライン。その分通称「ヤンマーニ」がインパクト大。
落ち着いた、梶浦氏の「祝福」的音楽。
N0. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | Galza | 2:56 | 梶浦由記 | ||
2 | nowhere | 3:41 | 梶浦由記 | 梶浦由記 | FictionJunction YUUKA |
3 | Limelda | 2:13 | |||
4 | calm days | 3:17 | |||
5 | midnight | 2:02 | |||
6 | a pursuit | 2:02 | |||
7 | Elenore | 4:22 | 南里侑香 | ||
8 | the story begins | 3:00 | |||
9 | Vanessa | 2:02 | |||
10 | to find your flower | 2:23 | 笠原由里 | ||
11 | no man’s land | 3:03 | |||
12 | the day,too far | 2:17 | |||
13 | calm violence | 2:41 | |||
14 | cradle | 1:52 | 南里侑香 | ||
15 | battlefield | 2:49 | |||
16 | Quanzitta | 2:00 | |||
17 | Enfant | 2:09 | |||
18 | in a foreign town | 3:15 | |||
19 | flame | 2:33 | |||
20 | dawnlight | 2:03 | |||
21 | peace in your mind | 2:00 | |||
22 | Margalet | 3:15 | 南里侑香 | ||
23 | 瞳の欠片 TV SIZE EDIT | 1:35 | 梶浦由記 | FictionJunction YUUKA |
真下耕一監督による美少女ガンアクション三部作の第二作「MADLAX」。
真下監督、黒田洋介脚本、そして梶浦由記氏と色々と揃い踏んだメンバー。
この一枚目にはとりわけ使用頻度の高い楽曲やキャラクターテーマがまとまっている。
真下アニメの中二的なケレン味を巧く支えている梶浦音楽。今回はアジアと西洋の混在。
ストリングスの哀愁はいつもの事ながら、是永巧一氏のギターも全編で唸りを上げている。
「NOIR」と比べると、全体としてはかなり穏やかで優しげ。
福音・祝福といったワードを連想させるような梶浦氏の爽やかさはこの当たりで既に確立されているようだ。
「flame」のようなジワリと沁みる熱い曲もあるが、序盤の曲の打ち込み音などに地味さを感じなくもない。
良くも悪くも、激しさより美しい光陰を聴かせたいような印象を抱いた。
しかし地味さがあってもコンセプトが見えて、監督と梶浦氏のツーカー具合も感じさせる。
鮮烈さ以外を取ったインストに対し、ボーカルは実にキャッチ―。
有名な「梶浦語」が姿を見せ始め、話題となったのが「ヤンマーニ」こと「nouhere」。
主人公マドラックスが銃撃戦を始めると流れるこの曲の間奏コーラスが「ヤンマーニ」と聞こえ話題に。
実際の発音は「ヤッラーヒ」に近いようだが、哀愁漂うヒロイックさが挿入歌としてうまく機能。
元々はOP曲の予定だったようだが「勿体ない」という監督の発案で挿入歌になったらしい。
気に入っているのは南里侑香氏の歌唱する「Margalet」。
中二的挿入歌オーケストレーションとしては文句なしの壮大さがたまらない。特にシンバル。
これがほぼラストに配置されているあざとさがまた梶浦氏らしく、気持ちが良い。
これで「瞳の欠片」がフル収録だったならば文句なかったのだが……。
梶浦氏の流麗な楽器使いが固まった本作。弱点もあるが、それを上回る良さを持つ。個人的にはもうひと押し。
「瞳の欠片」「nowhere」だけ聞きたい人は、シングルに2曲とも入っているのでそちらを。
ブックレットには梶浦氏とビクターの野崎圭一氏、宮井詩帆氏との4Pにわたる対談と、
本編のキャラクター紹介が収録。イラストは大澤聡氏。デザインは吉田理一郎氏(G-MONKS)。
梶浦氏の世界観に惚れ込んでいるならば、充分聞ける良盤。
真下監督、黒田洋介脚本、そして梶浦由記氏と色々と揃い踏んだメンバー。
この一枚目にはとりわけ使用頻度の高い楽曲やキャラクターテーマがまとまっている。
真下アニメの中二的なケレン味を巧く支えている梶浦音楽。今回はアジアと西洋の混在。
ストリングスの哀愁はいつもの事ながら、是永巧一氏のギターも全編で唸りを上げている。
「NOIR」と比べると、全体としてはかなり穏やかで優しげ。
福音・祝福といったワードを連想させるような梶浦氏の爽やかさはこの当たりで既に確立されているようだ。
「flame」のようなジワリと沁みる熱い曲もあるが、序盤の曲の打ち込み音などに地味さを感じなくもない。
良くも悪くも、激しさより美しい光陰を聴かせたいような印象を抱いた。
しかし地味さがあってもコンセプトが見えて、監督と梶浦氏のツーカー具合も感じさせる。
鮮烈さ以外を取ったインストに対し、ボーカルは実にキャッチ―。
有名な「梶浦語」が姿を見せ始め、話題となったのが「ヤンマーニ」こと「nouhere」。
主人公マドラックスが銃撃戦を始めると流れるこの曲の間奏コーラスが「ヤンマーニ」と聞こえ話題に。
実際の発音は「ヤッラーヒ」に近いようだが、哀愁漂うヒロイックさが挿入歌としてうまく機能。
元々はOP曲の予定だったようだが「勿体ない」という監督の発案で挿入歌になったらしい。
気に入っているのは南里侑香氏の歌唱する「Margalet」。
中二的挿入歌オーケストレーションとしては文句なしの壮大さがたまらない。特にシンバル。
これがほぼラストに配置されているあざとさがまた梶浦氏らしく、気持ちが良い。
これで「瞳の欠片」がフル収録だったならば文句なかったのだが……。
梶浦氏の流麗な楽器使いが固まった本作。弱点もあるが、それを上回る良さを持つ。個人的にはもうひと押し。
「瞳の欠片」「nowhere」だけ聞きたい人は、シングルに2曲とも入っているのでそちらを。
ブックレットには梶浦氏とビクターの野崎圭一氏、宮井詩帆氏との4Pにわたる対談と、
本編のキャラクター紹介が収録。イラストは大澤聡氏。デザインは吉田理一郎氏(G-MONKS)。
梶浦氏の世界観に惚れ込んでいるならば、充分聞ける良盤。