MONSTER オリジナルサウンドトラック
MONSTER オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2004年6月23日 収録時間:47分 定価:2940円 レーベル:バップ
浦沢直樹原作「MONSTER」のサウンドトラック一枚目。
まさかのDavid Sylvian起用は権利関係がごたついたとかなんとか。
音楽には「キートン」の縁で蓜島邦明氏が抜擢されている。
聖歌やチェンバロを用いた静かで重たい音楽が特徴的。
N0. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞・歌 |
1 | for the love of life(ending theme full version) | 4:21 | David Sylvian、蓜島邦明 | 蓜島邦明 | David Sylvian |
2 | GRAIN(opening theme) | 1:26 | 蓜島邦明 | ||
3 | Drift Mind | 3:01 | |||
4 | Part | 2:00 | |||
5 | float flower | 2:22 | |||
6 | Collage man | 1:39 | |||
7 | Sweet home | 1:53 | |||
8 | gingerly | 1:40 | |||
9 | NACHT TOUR | 1:36 | |||
10 | Xenia | 1:36 | |||
11 | ROOM | 2:16 | |||
12 | idler wheel | 1:13 | |||
13 | bush | 2:01 | |||
14 | drift | 1:47 | |||
15 | medium shot | 1:46 | |||
16 | rest | 1:33 | |||
17 | SWEEPER | 3:03 | |||
18 | be lit up | 1:30 | |||
19 | Decola | 1:35 | |||
20 | mid point | 1:44 | |||
21 | twin | 2:03 | |||
22 | gossip | 1:31 | |||
23 | RED LINE | 1:42 | |||
24 | angel hand | 1:48 |
浦沢直樹氏の代表的長編漫画である「MONSTER」のアニメ化。
浦沢長編漫画の中では比較的風呂敷を畳んでいる方ということで人気のある作品である。
累計2000万部越え、第3回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第46回小学館漫画賞青年一般部門を受賞と経歴も華々しい。
音楽担当は蓜島邦明氏。これは浦沢氏原作の「MASTERキートン」のアニメ劇伴を担当した縁だ。
「キートン」では異国情緒あるケルト系などの民族音楽を披露した蓜島氏だが、今回は長期構成シナリオを前提にしたサスペンス作品に挑むこととなる。
そこで氏はチェンバロ系の音や聖歌調のコーラスを用いたホラー・サスペンス映画音楽でアプローチ。
それを象徴するのがOP曲である「GRAIN」であろう。
聖歌イントロからのノイズとも言い切れない重苦しいビートが中毒性を醸し出しており、その構成がどこかスプリガンEDの「Jing Ling」を彷彿とさせる。
BGMも全体通してメロディ性を持たない、重苦しく静かなサスペンス音楽で、「サウンドトラック」ではなく「一枚のアルバム」としては印象を悪くするかもしれない。
それだけサスペンス音楽に本気なのだが、この(悪く言えば)地味さが魅力に聞こえる人は少ないかも。
何よりこのアルバム、いやこのアニメの音楽においてのニュースはEDのアーティストだろう。
起用されたのはDavid Sylvian氏。ニューウェイヴの雄・JAPANの元ボーカルだ。
蓜島氏の作曲関与もあってか、「MONSTER」にあるアンニュイさに同調するような、Davidの低い歌唱が効いた強烈な印象を残す名曲である。
どうやら蓜島邦明氏のコネによって実現したコラボレーションのようで、権利関係がごたつき本作は初回のプレス以降の生産が行われなくなり、プレミア化している。
少々マニアックなケが強いが、そういったところが長所になって襲いかかってくる良盤。
手に入れるのは少し難しいかもしれないが、サスペンス音楽の嗜好がある人は必聴である。
ブックレットには浦沢氏のコメントと、蓜島氏からの各曲解説ならぬ各曲コメントあり。
カバーイラストは浦沢直樹氏。デザインは小林美樹代氏+Bay Brige Studio。
浦沢長編漫画の中では比較的風呂敷を畳んでいる方ということで人気のある作品である。
累計2000万部越え、第3回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第46回小学館漫画賞青年一般部門を受賞と経歴も華々しい。
音楽担当は蓜島邦明氏。これは浦沢氏原作の「MASTERキートン」のアニメ劇伴を担当した縁だ。
「キートン」では異国情緒あるケルト系などの民族音楽を披露した蓜島氏だが、今回は長期構成シナリオを前提にしたサスペンス作品に挑むこととなる。
そこで氏はチェンバロ系の音や聖歌調のコーラスを用いたホラー・サスペンス映画音楽でアプローチ。
それを象徴するのがOP曲である「GRAIN」であろう。
聖歌イントロからのノイズとも言い切れない重苦しいビートが中毒性を醸し出しており、その構成がどこかスプリガンEDの「Jing Ling」を彷彿とさせる。
BGMも全体通してメロディ性を持たない、重苦しく静かなサスペンス音楽で、「サウンドトラック」ではなく「一枚のアルバム」としては印象を悪くするかもしれない。
それだけサスペンス音楽に本気なのだが、この(悪く言えば)地味さが魅力に聞こえる人は少ないかも。
何よりこのアルバム、いやこのアニメの音楽においてのニュースはEDのアーティストだろう。
起用されたのはDavid Sylvian氏。ニューウェイヴの雄・JAPANの元ボーカルだ。
蓜島氏の作曲関与もあってか、「MONSTER」にあるアンニュイさに同調するような、Davidの低い歌唱が効いた強烈な印象を残す名曲である。
どうやら蓜島邦明氏のコネによって実現したコラボレーションのようで、権利関係がごたつき本作は初回のプレス以降の生産が行われなくなり、プレミア化している。
少々マニアックなケが強いが、そういったところが長所になって襲いかかってくる良盤。
手に入れるのは少し難しいかもしれないが、サスペンス音楽の嗜好がある人は必聴である。
ブックレットには浦沢氏のコメントと、蓜島氏からの各曲解説ならぬ各曲コメントあり。
カバーイラストは浦沢直樹氏。デザインは小林美樹代氏+Bay Brige Studio。