NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK I
NOIR ORIGINAL SOUNDTRACK I
オススメ度 ★★★★★
発売:2001年6月21日 収録時間:55分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント
真下耕一監督によるガンアクション三部作の第一部「NOIR」のサウンドトラック。
音楽は梶浦由記氏。出世作であり、この時点でほぼ彼女の作風は完成したと言っていい。
ヨーロピアンで絶えず小技の効いた邪悪さが漂う中二感は流石の一言。
文句なしの傑作アルバム。梶浦氏といえば今作、という人も決して少なくない。
N0. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | コッペリアの柩 | 3:59 | 片倉三起也 | 宝野アリカ | ALI PROJECT | |
2 | les soldats | 2:26 | 梶浦由記 | |||
3 | snow | 2:11 | ||||
4 | canta per me | 3:12 | 梶浦由記 | 貝田由里子 | ||
5 | corsican corridor | 3:48 | ||||
6 | ode to power | 2:55 | ||||
7 | solitude by the window | 3:09 | ||||
8 | romance | 3:43 | ||||
9 | silent pain | 2:02 | ||||
10 | lullaby | 3:16 | 梶浦由記 | 貝田由里子 | ||
11 | melodie | 1:59 | ||||
12 | chloe | 2:24 | ||||
13 | whispering hills | 3:24 | ||||
14 | zero hour | 2:36 | ||||
15 | liar you lie | 3:14 | ||||
16 | sorrow | 2:41 | ||||
17 | salva nos | 4:29 | 梶浦由記 | 貝田由里子 | ||
18 | きれいな感情 | 4:16 | 新居昭乃 | 保刈久明 | 新居昭乃 |
真下耕一監督による美少女ガンアクション三部作の第一作「NOIR」。
年端もいかない少女によるガンアクション、そして戦闘シチュエーションが「Phantom Of Inferno」と酷似していると話題になったりした。
しかし「Phantom」自体が映画のオマージュをしていたので、誰も何も言えないというお笑い種な流れがあった記憶がある。
それはそうと、根強い人気を誇る本作を間違いなく一番支えているのは音楽である。
担当は梶浦由記氏。「EATMAN」で真下監督と組んだ時は3人の連盟だったので、本作が初のフル劇伴。
そんなことを一切感じさせない強烈な梶浦テイストはこの時点で完全に確立。
以降の梶浦氏の本作の延長だ、本作が最高傑作だという人も決して少なくないほど。
Fiction JunctionやKalafinaに通ずるボーカルスタンスは既に「canta per me」で出来上がっている。
というか、本作の挿入歌を歌う貝田由里子氏はFiction Junctionのメンバーである。
梶浦氏のボーカルメロディといえば正しく中二病の権化。勿論、褒め言葉。
どうしようもなくカッコイイと思えてしまう哀愁は、今なお変わらぬ彼女の最大の持ち味だ。
全体的には本編内容に合った南欧テイストで進行する。アクセントとしてラテン調を使い、只のオシャレじゃ済まさない。
全部生音源というわけでもなく、エレクトロな音なんかが適度に混じるのもこの頃からの傾向。
後の作品群と比べて、かなり実験めいた勢いを感じるので、その荒削りさは好み次第というところか。
嬉しいのはOP、ED曲もフルバージョンで収録してくれている所。
ここで太っ腹だとこちらの印象も大幅に良くなる。何より2曲ともいい曲だ。
OPのALI PROJECTは真下耕一作品お馴染みといったところだが、新居昭乃氏というチョイスが素晴らしい。
勢いに満ちた梶浦サウンドを、新居昭乃氏の透き通った声が締める流れは実に心地よい。
梶浦由記の名を世に知らしめた、傑作たりうる一枚。
難点があるとすれば前述の荒削りさ、最近の梶浦氏よりも音の厚みは無いというところだろうか。
カバーイラストは大澤聡。デザインは山田章吾(VICTOR)。
本作はブックレットがなく、ジャケットのためのペラ一枚に曲目の裏地しかないので、保管の意味合いでも「2」の入手を薦める。
年端もいかない少女によるガンアクション、そして戦闘シチュエーションが「Phantom Of Inferno」と酷似していると話題になったりした。
しかし「Phantom」自体が映画のオマージュをしていたので、誰も何も言えないというお笑い種な流れがあった記憶がある。
それはそうと、根強い人気を誇る本作を間違いなく一番支えているのは音楽である。
担当は梶浦由記氏。「EATMAN」で真下監督と組んだ時は3人の連盟だったので、本作が初のフル劇伴。
そんなことを一切感じさせない強烈な梶浦テイストはこの時点で完全に確立。
以降の梶浦氏の本作の延長だ、本作が最高傑作だという人も決して少なくないほど。
Fiction JunctionやKalafinaに通ずるボーカルスタンスは既に「canta per me」で出来上がっている。
というか、本作の挿入歌を歌う貝田由里子氏はFiction Junctionのメンバーである。
梶浦氏のボーカルメロディといえば正しく中二病の権化。勿論、褒め言葉。
どうしようもなくカッコイイと思えてしまう哀愁は、今なお変わらぬ彼女の最大の持ち味だ。
全体的には本編内容に合った南欧テイストで進行する。アクセントとしてラテン調を使い、只のオシャレじゃ済まさない。
全部生音源というわけでもなく、エレクトロな音なんかが適度に混じるのもこの頃からの傾向。
後の作品群と比べて、かなり実験めいた勢いを感じるので、その荒削りさは好み次第というところか。
嬉しいのはOP、ED曲もフルバージョンで収録してくれている所。
ここで太っ腹だとこちらの印象も大幅に良くなる。何より2曲ともいい曲だ。
OPのALI PROJECTは真下耕一作品お馴染みといったところだが、新居昭乃氏というチョイスが素晴らしい。
勢いに満ちた梶浦サウンドを、新居昭乃氏の透き通った声が締める流れは実に心地よい。
梶浦由記の名を世に知らしめた、傑作たりうる一枚。
難点があるとすれば前述の荒削りさ、最近の梶浦氏よりも音の厚みは無いというところだろうか。
カバーイラストは大澤聡。デザインは山田章吾(VICTOR)。
本作はブックレットがなく、ジャケットのためのペラ一枚に曲目の裏地しかないので、保管の意味合いでも「2」の入手を薦める。