オーバーマン キングゲイナー ORIGINAL SOUNDTRACK 1 「ハラショー!」
オーバーマン キングゲイナー ORIGINAL SOUNDTRACK 1 「ハラショー!」
オススメ度 ★★★★★
発売:2002年11月21日 収録時間:53分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント
富野由悠季監督が2002年WOWOWで送り出した異色作「オーバーマン キングゲイナー」。
音楽は田中公平氏で、富野監督との共演は初。
一度見聞きしたら忘れられないOP曲、映像はかなり有名なので必見必聴。
極寒のシベリアを舞台にした、熱い人々のための音楽。
No. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | キングゲイナー・オーバー! | 4:55 | 田中公平 | 井荻麟 | 福山芳樹 | |
2 | ウルグスクのチビちゃん | 1:38 | ||||
3 | ご機嫌なサラとコナ | 1:59 | ||||
4 | 地平線の請負人 | 1:43 | ||||
5 | ミイヤのお出まし | 1:48 | ||||
6 | ガウリ隊の隊列 | 1:38 | ||||
7 | 本当かい! | 3:32 | 田中公平 | 岸村正実 | 井荻麟 | 宮城小百合 |
8 | 風のないツンドラ | 2:00 | 田中公平 | |||
9 | 白兵には白兵戦 | 1:45 | ||||
10 | オーバースキル・スムース! | 1:38 | ||||
11 | 闇に見えるユニットの灯 | 2:06 | ||||
12 | 小公女アナ | 1:28 | ||||
13 | 過去は振り向かない | 2:15 | ||||
14 | マッスル起動! | 1:27 | ||||
15 | 男ならやってみな! | 1:36 | ||||
16 | ふくよかなサラ | 2:10 | ||||
17 | ミイヤの祭り | 3:55 | 田中公平 | 岸村正実 | 井荻麟 | 宮城小百合 |
18 | ツンドラの砲撃は疾風 | 1:46 | 田中公平 | |||
19 | アガトの結晶 | 1:35 | ||||
20 | 長い友情 | 1:58 | ||||
21 | 氷のままは寂しいと | 1:51 | ||||
22 | ジャンプ一閃! | 1:32 | ||||
23 | 東へエクソダス | 1:47 | ||||
24 | 少女に寄り添って | 1:48 | ||||
25 | Can you feel my soul | 3:03 | 岡崎司 | いのうえひでのり | 秘密楽団マボロシ |
ブレンパワード、ターンエーガンダム、そしてキングゲイナー。
世に「白富野三部作」と言われる、富野由悠季監督の異色作の一つである。
OP主題歌及び劇伴作曲を担当するのは富野監督とは今作が初共演の田中公平氏。
何が異色って何もかも異色。「ハラショー!」とはどういうテンションなのか。
そしてこのジャケットはなんなのか。
まず語らねばならないのは、一曲目を出迎える、一度聞いたら二度と耳から離れない主題歌「キングゲイナー・オーバー!」だ。
ボーカルにJAM Projectのメンバーでもある福山芳樹氏を起用し、歌唱は抜群の雄々しさ。
そして作詞には毎度お馴染み井荻麟=富野監督が入り、歌詞カード二度見間違いなしの強烈な歌詞をお見舞いする。
最初に、監督によるこのトンデモ作詞が先に上がったとのこと。
それに対し田中氏が熱くも謎なテンションのメロディをブチ込み、それを聞いた富野監督は田中氏を「素っ頓狂なおじさん」と評している。
田中氏の素っ頓狂さに触発された結果が、あのトンデモOP映像、ということらしい。
ちなみにイントロのコーラスは「アリーヤ キングゲイナー」、サビ後半のコーラスは「ンコシ シケレラ」という発音。
それぞれスワヒリ語で「最も高貴なもの」南アフリカ国歌より「神よ 私達を祝福したまえ」という意味だそうな。
ともかくもともかく、OP曲はアニメ史に残るトンデモ名曲として名を刻んだと言える。
しかしこのアルバムに潜むボーカル曲はOPを凌ぐトンデモ曲が他にも揃っている。
ミイヤによる劇中歌である「本当かい!」「ミイヤの祭り」の2曲だ。
演奏は北欧を想起させるのに、歌唱は沖縄民謡風。この無国籍感が実にたまらない。
果ては全く意味不明(!)な歌詞。「ツンドラに鯨の群れが全部なんて 本当かい!」。文法そっちのけである。
インストに関しては、田中氏お手の物であるロボアニメ用の燃えBGMから、更にお手の物であるヒーリングなど。
バラエティに富みながらも一貫性があり、安定感がある。
どこかお祭りめいていて、「キンゲ」世界観を象徴してるかのよう。
「ウルグスクのチビちゃん」「小公女アナ」のような可愛らしい管弦から、「ご機嫌なサラとコナ」のようなイージーリスニング。
そしてキメ所音楽である「オーバースキル・スムース!」は次回予告にもメロが使われ、用法は戦隊音楽にも似ている。
ピンチには絶対流れる「白兵戦には白兵戦」は視聴済の方からすれば耳タコなバンドサウンドであろう。
奥ゆかしくて飽きない良いアルバム。欠点があるとすれば、田中氏の傾向である一曲単位の短さ程度で、それも大して気にならない。
OPEDがフルサイズなのも嬉しい。流石ビクター、太っ腹。
世に「白富野三部作」と言われる、富野由悠季監督の異色作の一つである。
OP主題歌及び劇伴作曲を担当するのは富野監督とは今作が初共演の田中公平氏。
何が異色って何もかも異色。「ハラショー!」とはどういうテンションなのか。
そしてこのジャケットはなんなのか。
まず語らねばならないのは、一曲目を出迎える、一度聞いたら二度と耳から離れない主題歌「キングゲイナー・オーバー!」だ。
ボーカルにJAM Projectのメンバーでもある福山芳樹氏を起用し、歌唱は抜群の雄々しさ。
そして作詞には毎度お馴染み井荻麟=富野監督が入り、歌詞カード二度見間違いなしの強烈な歌詞をお見舞いする。
最初に、監督によるこのトンデモ作詞が先に上がったとのこと。
それに対し田中氏が熱くも謎なテンションのメロディをブチ込み、それを聞いた富野監督は田中氏を「素っ頓狂なおじさん」と評している。
田中氏の素っ頓狂さに触発された結果が、あのトンデモOP映像、ということらしい。
ちなみにイントロのコーラスは「アリーヤ キングゲイナー」、サビ後半のコーラスは「ンコシ シケレラ」という発音。
それぞれスワヒリ語で「最も高貴なもの」南アフリカ国歌より「神よ 私達を祝福したまえ」という意味だそうな。
ともかくもともかく、OP曲はアニメ史に残るトンデモ名曲として名を刻んだと言える。
しかしこのアルバムに潜むボーカル曲はOPを凌ぐトンデモ曲が他にも揃っている。
ミイヤによる劇中歌である「本当かい!」「ミイヤの祭り」の2曲だ。
演奏は北欧を想起させるのに、歌唱は沖縄民謡風。この無国籍感が実にたまらない。
果ては全く意味不明(!)な歌詞。「ツンドラに鯨の群れが全部なんて 本当かい!」。文法そっちのけである。
インストに関しては、田中氏お手の物であるロボアニメ用の燃えBGMから、更にお手の物であるヒーリングなど。
バラエティに富みながらも一貫性があり、安定感がある。
どこかお祭りめいていて、「キンゲ」世界観を象徴してるかのよう。
「ウルグスクのチビちゃん」「小公女アナ」のような可愛らしい管弦から、「ご機嫌なサラとコナ」のようなイージーリスニング。
そしてキメ所音楽である「オーバースキル・スムース!」は次回予告にもメロが使われ、用法は戦隊音楽にも似ている。
ピンチには絶対流れる「白兵戦には白兵戦」は視聴済の方からすれば耳タコなバンドサウンドであろう。
奥ゆかしくて飽きない良いアルバム。欠点があるとすれば、田中氏の傾向である一曲単位の短さ程度で、それも大して気にならない。
OPEDがフルサイズなのも嬉しい。流石ビクター、太っ腹。