STEAMBOY Original Sound Track
STEAMBOY Original Sound Track
オススメ度 ★★★★☆
発売:2004年7月14日 収録時間:60分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント
大友克洋監督が満を持して世界に送り出したアニメ映画「スチームボーイ」。
スチームパンクロマン溢れる世界観だが面白さは賛否。
音楽はHans Zimmerの右腕・Steve Jablonskyによるデビュー作。
デビュー作とは思えない真っ当な「ハリウッドサウンド」。
N0. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | Manchester 1866 | 5:14 | Steve Jablonsky |
2 | The Chase | 5:02 | |
3 | Unexpected Meeting | 2:20 | |
4 | Scarlet | 1:31 | |
5 | Raid By The Airship | 2:38 | |
6 | London World Exposition | 3:33 | |
7 | The Atelier Of Ray | 1:40 | |
8 | Crystal Palace Waltz | 2:13 | |
9 | Ray’s Dilemma | 5:38 | |
10 | The Sortie Of Scotland Yard | 1:46 | |
11 | Fight In The Exposition Ground | 3:45 | |
12 | Launch! | 5:23 | |
13 | Temptation | 3:48 | |
14 | Fly In The Sky | 1:08 | |
15 | Two Delusions | 4:00 | |
16 | Collapse And Rescue | 8:25 | |
17 | Ray’s Theme | 2:53 |
制作費24億円、製作期間9年間をかけた大友克洋監督満を持してのアニメ映画「スチームボーイ」。
圧倒的なスチームパンク世界観のロマンと映像美は「AKIRA」の再来かと思われた。
しかし実際は物語の薄さなどの完成度に難があり、興行収入半分にも満たない結果に。
音楽を担当するのはSteve Jablonsky。Hans Zimmer門下生の一人で、その後すぐ右腕となる作家だ。
本作が彼の実質デビュー作となり、Hansや共同PのAlanに「Steveがこんなに書けたとは」と言わしめた。
最も、CD等はテキサスチェーンソーあたりが先に出てしまったのだが。
その後彼は「トランスフォーマー」「バトルシップ」など勇壮かつ迫力ある曲を生産していく。
ハリウッドらしくメロディ型ではなくサウンド型で、それもド直球の映画サウンドが魅力。
重く沈むように響くパーカッションも流石Hans一派というところで、音の立体感が凄まじい。
だがサウンド先行のデメリットとして、世界観の表現としては寄り添い切れてない部分があり、音を聞いて「あっ、スチームボーイだ!」とハッとするような機会は少ない印象だ。
ただしそこは好みの範疇に近い。日本人的にはどうだろうな、というくらいである。
ただそれでも一番最初にデモが作られたという「Ray’s Theme」はまた一つ違うな、と思える。
今作は静かな序盤から後半に激しく盛り上げる曲が多いのだが、この曲も例に漏れない。
何よりきちんと少年冒険活劇風に表現しれている爽快感があるのが良い。
しかしそこに素直すぎる部分も否めないので、ここを起点に本編まで動くと、 おそらく変哲ない脚本に近づいていく可能性が……というか実際に結果が……。
映画音楽ということもあり、いっそ「BLOOD+」よりもただのハリウッド音楽。
そこに好き嫌いさえなければ問題は特にないと思われる。
装丁はやたらめったら豪勢で補完場所に少し悩むほど。CDの1.5倍程横長のケースに入っているのだ。
ブックレットにはSteve Jablonsky、音響監督の百瀬慶一氏による数P分のコメントが収録。
デザインはMach55 GO!。カバーイラストは大友克洋氏。
余談だが、本作の「Cahse」はモントリオール世界水泳のシンクロナイズドスイミング、デュエットフリールーティーンで鈴木・原田ペアの演技で音源が使用されていた。
圧倒的なスチームパンク世界観のロマンと映像美は「AKIRA」の再来かと思われた。
しかし実際は物語の薄さなどの完成度に難があり、興行収入半分にも満たない結果に。
音楽を担当するのはSteve Jablonsky。Hans Zimmer門下生の一人で、その後すぐ右腕となる作家だ。
本作が彼の実質デビュー作となり、Hansや共同PのAlanに「Steveがこんなに書けたとは」と言わしめた。
最も、CD等はテキサスチェーンソーあたりが先に出てしまったのだが。
その後彼は「トランスフォーマー」「バトルシップ」など勇壮かつ迫力ある曲を生産していく。
ハリウッドらしくメロディ型ではなくサウンド型で、それもド直球の映画サウンドが魅力。
重く沈むように響くパーカッションも流石Hans一派というところで、音の立体感が凄まじい。
だがサウンド先行のデメリットとして、世界観の表現としては寄り添い切れてない部分があり、音を聞いて「あっ、スチームボーイだ!」とハッとするような機会は少ない印象だ。
ただしそこは好みの範疇に近い。日本人的にはどうだろうな、というくらいである。
ただそれでも一番最初にデモが作られたという「Ray’s Theme」はまた一つ違うな、と思える。
今作は静かな序盤から後半に激しく盛り上げる曲が多いのだが、この曲も例に漏れない。
何よりきちんと少年冒険活劇風に表現しれている爽快感があるのが良い。
しかしそこに素直すぎる部分も否めないので、ここを起点に本編まで動くと、 おそらく変哲ない脚本に近づいていく可能性が……というか実際に結果が……。
映画音楽ということもあり、いっそ「BLOOD+」よりもただのハリウッド音楽。
そこに好き嫌いさえなければ問題は特にないと思われる。
装丁はやたらめったら豪勢で補完場所に少し悩むほど。CDの1.5倍程横長のケースに入っているのだ。
ブックレットにはSteve Jablonsky、音響監督の百瀬慶一氏による数P分のコメントが収録。
デザインはMach55 GO!。カバーイラストは大友克洋氏。
余談だが、本作の「Cahse」はモントリオール世界水泳のシンクロナイズドスイミング、デュエットフリールーティーンで鈴木・原田ペアの演技で音源が使用されていた。