TVアニメ ステラ女学院高等科C3部 オリジナルサウンドトラック
TVアニメ ステラ女学院高等科C3部 オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2013年10月2日 収録時間:73分 定価:3150円 レーベル:ポニーキャニオン
中核のスタッフが独立した直後のGAINAXが送るアニメ「ステラ女学院高等科C3部」。
原作改変やら内容のナットクいかなさやらがいろいろ酷過ぎることで話題になった。
しかしそのサバゲーシーンを飾るのは筆者が大好き中川幸太郎氏。
実質「絶チル」以来とも言えるジャズ祭に大興奮。
N0. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | Run Girls, Run | 1:52 | 中川幸太郎 |
2 | 憧れのステラ女学院 | 1:57 | |
3 | C3部のテーマ | 1:47 | |
4 | Amazing World | 1:36 | |
5 | そのらのテーマ | 2:13 | |
6 | In The Field | 1:50 | |
7 | Delusion I | 0:48 | |
8 | ゆらのテーマ | 1:40 | |
9 | C3部のマーチ | 1:15 | |
10 | Mischievous | 2:06 | |
11 | In Action! | 3:14 | |
12 | Delusion Ⅱ | 2:47 | |
13 | Unbeatable | 1:54 | |
14 | 凛のテーマ | 2:13 | |
15 | La Regle Du Jeu | 2:09 | |
16 | Into A Corner | 2:09 | |
17 | Delusion Ⅲ | 2:03 | |
18 | The Game Is Up | 1:35 | |
19 | Creeping Shadow | 2:03 | |
20 | Enjoy! | 1:49 | |
21 | 丁次郎 | 2:11 | |
22 | Sacred Place | 2:07 | |
23 | 師匠の思い出 | 1:39 | |
24 | Step By Step | 1:34 | |
25 | 見上げる夜空 | 2:11 | |
26 | 不安な心 | 0:49 | |
27 | Delusion Ⅳ | 1:43 | |
28 | Delusion Ⅴ | 1:06 | |
29 | 24時間耐久サバゲー大会 | 2:20 | |
30 | 精鋭集結 | 1:18 | |
31 | 鋭い眼差し | 1:51 | |
32 | Uneasy Feeling | 1:16 | |
33 | Swingin’ Time | 2:30 | |
34 | 明日への希望 | 1:45 | |
35 | The Siege | 1:03 | |
36 | 悪夢 | 1:44 | |
37 | 手を差し伸べる者 | 1:50 | |
38 | Illusion | 2:56 | |
39 | True Companion | 1:37 |
今石洋之氏などの中核が独立してしまったその後のGAINAXによるアニメ「C3部」。
原作は漫画で、女の子たちによるワイワイサバゲーもの……になるはずであった。
しかしフタを開いてみれば岡田摩里脚本でもやらない筋の通らないギスギスっぷりに阿鼻叫喚の嵐。
謎の原作改変と謎の「シリーズ構成がいない」という状況や脚本家のつぶやきなど、悪い意味で話題に事欠かないアニメであった。
そんなサバゲーシーンを飾るのは中川幸太郎氏お得意のジャズサウンド。
「兵部京介」も名盤だったが、ジャズメイン構成でのサントラは実質「絶チル」以来。
しかしこの時期に特に目立つようになったクラシカルな音作りもきちんと生かされており、「兵部」と同じようにバランスが巧く取れている印象だ。
日常描写には「ハヤテのごとく!」で見せたようなクラシック系の疑似オケで、1話のサバゲーで視聴者の心を掴んだ「Run Girls, Run」や、CMでも度々流されているグイグイテンションを上げるイントロの「In The Field」。
そしてサバゲーやワイルドなキャラクターテーマなどにはピアノが押し込まれたクールなジャズ。
サウンドトラックとしての体裁も一曲の完成度も上がった「兵部」と並ぶ近年の氏の集大成と考えてもよいと思える。
その合間に和風音楽や西部劇風などの小技劇判をかます余裕も感じられるのは個人的に好印象。
ただし、これは「これまでの中川ジャズ」を望んでしまっている筆者の感想であり、そこに進化がや目新しいところはあまり見られない、という人もいるだろう。
疑似オケのサウンドも厚みに欠けると言われてしまえばそこまで、というのもいつも通りだ。
しかしここのバランスの安定感こそがこの年における氏の一番の良さと言えるはずなので、本作のようなバランスの挑戦は大歓迎なのである。
それと後半の作風の(悪い)変化により少し重めの雰囲気が出てしまい、 引っ張られて要らぬ「劇判っぽい曲」が生まれてしまっているような感も否めないが、それに抗うような凝りが見られるのでそこは劇判業も長い中川氏の底力だろう。
音楽だけを聴いていると「あれ、C3部って面白かったっけ」と錯覚(!)してしまいそうになる一枚。
キャッチ―でワイルドな中川ジャズを久々に摂取してみて欲しい。
ブックレットには中川氏によるコメントが掲載。レコード風のジャケットとCD盤面もイカしており、本作の劇判への愛が伺える。 イラストは梅下麻奈美氏。スリーブデザインは花上奈央氏(McRAY)。
原作は漫画で、女の子たちによるワイワイサバゲーもの……になるはずであった。
しかしフタを開いてみれば岡田摩里脚本でもやらない筋の通らないギスギスっぷりに阿鼻叫喚の嵐。
謎の原作改変と謎の「シリーズ構成がいない」という状況や脚本家のつぶやきなど、悪い意味で話題に事欠かないアニメであった。
そんなサバゲーシーンを飾るのは中川幸太郎氏お得意のジャズサウンド。
「兵部京介」も名盤だったが、ジャズメイン構成でのサントラは実質「絶チル」以来。
しかしこの時期に特に目立つようになったクラシカルな音作りもきちんと生かされており、「兵部」と同じようにバランスが巧く取れている印象だ。
日常描写には「ハヤテのごとく!」で見せたようなクラシック系の疑似オケで、1話のサバゲーで視聴者の心を掴んだ「Run Girls, Run」や、CMでも度々流されているグイグイテンションを上げるイントロの「In The Field」。
そしてサバゲーやワイルドなキャラクターテーマなどにはピアノが押し込まれたクールなジャズ。
サウンドトラックとしての体裁も一曲の完成度も上がった「兵部」と並ぶ近年の氏の集大成と考えてもよいと思える。
その合間に和風音楽や西部劇風などの小技劇判をかます余裕も感じられるのは個人的に好印象。
ただし、これは「これまでの中川ジャズ」を望んでしまっている筆者の感想であり、そこに進化がや目新しいところはあまり見られない、という人もいるだろう。
疑似オケのサウンドも厚みに欠けると言われてしまえばそこまで、というのもいつも通りだ。
しかしここのバランスの安定感こそがこの年における氏の一番の良さと言えるはずなので、本作のようなバランスの挑戦は大歓迎なのである。
それと後半の作風の(悪い)変化により少し重めの雰囲気が出てしまい、 引っ張られて要らぬ「劇判っぽい曲」が生まれてしまっているような感も否めないが、それに抗うような凝りが見られるのでそこは劇判業も長い中川氏の底力だろう。
音楽だけを聴いていると「あれ、C3部って面白かったっけ」と錯覚(!)してしまいそうになる一枚。
キャッチ―でワイルドな中川ジャズを久々に摂取してみて欲しい。
ブックレットには中川氏によるコメントが掲載。レコード風のジャケットとCD盤面もイカしており、本作の劇判への愛が伺える。 イラストは梅下麻奈美氏。スリーブデザインは花上奈央氏(McRAY)。