「キルラキル」 オリジナルサウンドトラック
「キルラキル」 オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★☆
発売:2013年12月25日 収録時間:78分 定価:3150円 レーベル:アニプレックス
グレンラガンスタッフ再集結なトリガー制作アニメ「キルラキル」。
そのノリと内容は最早劇団☆新幹線版スクライドというかゲッターロボというか。
音楽担当は澤野弘之氏。岩崎氏を思い出すボーカル有エレクトロニカ有オケ有の豪華音源。
とにかく勢いで78分が凄いスピードで過ぎ去っていく一枚。
今石洋之監督、中島かずき脚本と「グレンラガン」コンビ再集結。
劇団☆新幹線をベースに、スクライドのようなノリでゲッターロボをやっているアニメがこの「キルラキル」だ。
音楽担当は澤野弘之氏。「グレンラガン」の岩崎氏に続きボーカルトラックと豪華な音源のクラブミュージックが光る売れっ子である。
ロックあり、エレクトロニカあり、オーケストラありと勢いがありながらも丁寧なバラエティ仕立て。
インストは2曲程を1曲にまとめる普段通りのスタイルである。
濃厚に音が詰まっているはずなのだが岩崎音楽の軽薄さがそれを感じさせない。駆け抜けるような疾走感とヒーローらしい勇壮さが混ざり合い、新感覚のヒーロー音楽となっている。
メインテーマ扱いである「Before my body is dry」は小林未郁氏のボーカルも相まって、挿入歌としての使い方も「進撃の巨人」の「ət’æk ON tάitn」によく似たタイプの素直なロックナンバー。「キルラキルのサントラに何を求めにくるか」といえば間違いなくこの曲であろう。
ボーカル曲のうち2曲、「I want to Know」「Till I Die」は意外にもサントラ用に新規で書き下された曲だ。あくまでアルバムを引き締めるために作られた曲であり、イメージソングとしての側面が強い。
オーケストレーションは相変わらずのハリウッドっぷりだが、とりわけ今回はより威圧的というか、ハッタリを利かせるようなな曲作りが多くなっている。
鬼龍院皐月のテーマ曲「鬼龍G@キLL」を筆頭にどれもマッチョかつパワフルで、「強い権力」や「強い暴力」をイメージさせるものに溢れている。
そういったインスト曲たちも盛り上げ方としてはクラブミュージックを基調としている部分があり、アルバムとしてはインスト曲→ボーカル曲と来た時にかなり盛り上がる曲順となっている。
逆に言えば、「全体的に曲調が似ていてつまらない」と感じる人も決してゼロではないのだろうと思う。「キルラキル」自体が喜怒哀楽のメリハリが強く偏っている作品であり、仕方ないことでもあるが。
ちなみに、曲順構成も澤野氏自身が行っている。曲名に関しては「何も考えていない結果」らしい。
相変わらずの澤野節、2013年「進撃」でブレイクした後も変わらぬ快進撃っぷりである。
ただし未収録分やリミックス盤がDVD特典だった上に、それらと本作をまとめたコンプリートサウンドトラックが2019年に発売されてしまった。ブックレットの内容などはコンプリートには未収録なので、ファンにかなり優しくないのが気になるところ。
ブックレットには澤野氏のロングインタビューが掲載。更に「Before my body is dry」、「鬼龍G@キLL」「KILL7la切ル」「斬LLLア生LL」の楽譜も収録。
ジャケットイラストは吉成曜氏。デザインはMasashi Ishifuru(TGB design.)。
劇団☆新幹線をベースに、スクライドのようなノリでゲッターロボをやっているアニメがこの「キルラキル」だ。
音楽担当は澤野弘之氏。「グレンラガン」の岩崎氏に続きボーカルトラックと豪華な音源のクラブミュージックが光る売れっ子である。
ロックあり、エレクトロニカあり、オーケストラありと勢いがありながらも丁寧なバラエティ仕立て。
インストは2曲程を1曲にまとめる普段通りのスタイルである。
濃厚に音が詰まっているはずなのだが岩崎音楽の軽薄さがそれを感じさせない。駆け抜けるような疾走感とヒーローらしい勇壮さが混ざり合い、新感覚のヒーロー音楽となっている。
メインテーマ扱いである「Before my body is dry」は小林未郁氏のボーカルも相まって、挿入歌としての使い方も「進撃の巨人」の「ət’æk ON tάitn」によく似たタイプの素直なロックナンバー。「キルラキルのサントラに何を求めにくるか」といえば間違いなくこの曲であろう。
ボーカル曲のうち2曲、「I want to Know」「Till I Die」は意外にもサントラ用に新規で書き下された曲だ。あくまでアルバムを引き締めるために作られた曲であり、イメージソングとしての側面が強い。
オーケストレーションは相変わらずのハリウッドっぷりだが、とりわけ今回はより威圧的というか、ハッタリを利かせるようなな曲作りが多くなっている。
鬼龍院皐月のテーマ曲「鬼龍G@キLL」を筆頭にどれもマッチョかつパワフルで、「強い権力」や「強い暴力」をイメージさせるものに溢れている。
そういったインスト曲たちも盛り上げ方としてはクラブミュージックを基調としている部分があり、アルバムとしてはインスト曲→ボーカル曲と来た時にかなり盛り上がる曲順となっている。
逆に言えば、「全体的に曲調が似ていてつまらない」と感じる人も決してゼロではないのだろうと思う。「キルラキル」自体が喜怒哀楽のメリハリが強く偏っている作品であり、仕方ないことでもあるが。
ちなみに、曲順構成も澤野氏自身が行っている。曲名に関しては「何も考えていない結果」らしい。
相変わらずの澤野節、2013年「進撃」でブレイクした後も変わらぬ快進撃っぷりである。
ただし未収録分やリミックス盤がDVD特典だった上に、それらと本作をまとめたコンプリートサウンドトラックが2019年に発売されてしまった。ブックレットの内容などはコンプリートには未収録なので、ファンにかなり優しくないのが気になるところ。
ブックレットには澤野氏のロングインタビューが掲載。更に「Before my body is dry」、「鬼龍G@キLL」「KILL7la切ル」「斬LLLア生LL」の楽譜も収録。
ジャケットイラストは吉成曜氏。デザインはMasashi Ishifuru(TGB design.)。

