TVアニメ「true tears」 オリジナルサウンドトラック
TVアニメ「true tears」 オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2008年2月27日 収録時間:73分 定価:3000円 レーベル:ランティス
今や大手アニメ製作会社の一社となった富山のP.A.WORKS。
その初元請アニメが「true tears」である。
音楽には主題歌のeufoniusの作曲担当である菊地創氏。
ヒーリング&青春アコースティックがあざとい一作。
| N0. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 | 
| 1 | リフレクティア short ver. | 1:36 | 菊地創 | riya | eufonius | 
| 2 | 入射光に、右手をかざす | 2:08 | |||
| 3 | そらはいつも流れて | 2:12 | |||
| 4 | 無邪気さを背中に | 2:33 | |||
| 5 | 硝子の中のニチジョウ | 2:18 | |||
| 6 | 窓辺にもたれる少女 アコースティックギター ver. | 2:01 | |||
| 7 | 舞い降りる記憶の影に | 2:37 | |||
| 8 | 影 弾み~theme of noe~ | 2:21 | |||
| 9 | カガミ、君を映して | 2:57 | |||
| 10 | SeLecT | 2:04 | |||
| 11 | Speed/PoweR | 2:04 | |||
| 12 | 息凍り、雪花舞う | 2:33 | |||
| 13 | ギワク | 1:55 | |||
| 14 | 熱気~麦端祭りのテーマ~ | 4:47 | |||
| 15 | アブラムシの唄~デモトラック Ver.~feat.riya | 0:55 | 岡田麿里 | riya | |
| 16 | オレンジが落ちていく時 | 1:59 | |||
| 17 | キミのセカイ | 2:08 | |||
| 18 | 浮かぶ羽根に | 1:59 | |||
| 19 | 一陣の風 | 2:30 | |||
| 20 | 気付いた感情 | 2:02 | |||
| 21 | 窓辺にもたれる少女 バイオリン ver. | 2:03 | |||
| 22 | それは時として、突然に | 1:55 | |||
| 23 | 路地をのぞくと | 1:41 | |||
| 24 | little love | 1:49 | |||
| 25 | 絡まない視線の先 | 1:53 | |||
| 26 | うねり/ねじれ/揺らぎ | 2:03 | |||
| 27 | 道化を演じる、道化 | 2:01 | |||
| 28 | ココロ重ねて | 2:22 | |||
| 29 | リフレクティア オルゴール ver. | 2:07 | |||
| 30 | 溢れ出る、気持ち | 3:18 | |||
| 31 | 扉に手をかけた | 1:56 | |||
| 32 | 想いをおいてきて~Reflect Tier~ | 2:53 | |||
| 33 | セカイノナミダ short ver. | 1:35 | 末廣健一郎 | 畑亜貴 | 結城アイラ | 
 富山に設立された、今や大手の一派となったアニメ制作会社P.A.WORKS。
その処女作であり、以降のP.A.WORKS作品の方向性を確立させた一作がこの「true tears」。
ご当地モノ、季節モノ、三角関係、雰囲気モノと詰められるものを詰め切った作品だ。
ちなみに一応ゲーム原作であるが、内容は全く関係が無い。
音楽は、主題歌を担当するeufoniusの作曲担当・菊地創氏。
最近こそマイナスイメージでネットを賑わす氏ではあるが、その仕事は一級品。
生アコースティックを中心にしたヒーリング、或いは青春音楽で形成されている。
例えば2曲目「入射光に、右手をかざす」のポップスな導入からのバイオリンは、聴き易さと新鮮さ、日常の雰囲気を巧く醸し出したかなり良い導入に聞こえる。
また、「SeLecT」の存在も印象的で、スタッカート気味の弦楽が醸し出す、世界観を統一しながらの「急転・シリアス」はタイトルも相まって「三角関係の選択肢」を思わせる意識のハッキリしたトラックだ。
以上のように「かみちゅ!」的な雰囲気ヒーリングと青春恋愛劇としての音楽がかなり良いバランスで融合しており、ありそうでなかったタイプの劇判に仕上がっている。
主題歌「リフレクティア」のメロが巧く取り入れられているのも印象的で、恋愛劇にも拘わらずそういったロボもののような「メロオケ」演出が見られる。
クライマックスを劇的に演出する「溢れ出る、気持ち」や「想いをおいてきて」などがそうで、前者のそれは正しく「ココロ図書館」でもあった、「泣かせ」アニメがやるような演出だ。
「影 弾み~theme of noe~」も歌曲メロオケの位置づけであるので、今作は違和感、嫌なあざとさをなるたけ出さずにメロオケを使いこなせている印象。
ちなみに菊地氏の劇判は意外なチョイスかもしれないが、実は今作が二度目で、何と同じく主題歌込みでアニメ「双恋」の劇判を担当したことがある。
その経験がかなり良く作用しているのか、その時見られた穴はほぼ見当たらなくなった。
ちなみに「アブラムシの唄」はriyaによるデモver。本家が見たい場合はイメージアルバムで。
隙なく爽やかかつ良いあざとさに溢れた青春恋愛劇の良盤。
eufoniusの音楽性がツボにハマる人間でなくとも聴き心地が良いこと請け合い。
ジャケットイラストは関口可奈美氏。デザインは伊藤薫氏(TOM’S)
                            
					その処女作であり、以降のP.A.WORKS作品の方向性を確立させた一作がこの「true tears」。
ご当地モノ、季節モノ、三角関係、雰囲気モノと詰められるものを詰め切った作品だ。
ちなみに一応ゲーム原作であるが、内容は全く関係が無い。
音楽は、主題歌を担当するeufoniusの作曲担当・菊地創氏。
最近こそマイナスイメージでネットを賑わす氏ではあるが、その仕事は一級品。
生アコースティックを中心にしたヒーリング、或いは青春音楽で形成されている。
例えば2曲目「入射光に、右手をかざす」のポップスな導入からのバイオリンは、聴き易さと新鮮さ、日常の雰囲気を巧く醸し出したかなり良い導入に聞こえる。
また、「SeLecT」の存在も印象的で、スタッカート気味の弦楽が醸し出す、世界観を統一しながらの「急転・シリアス」はタイトルも相まって「三角関係の選択肢」を思わせる意識のハッキリしたトラックだ。
以上のように「かみちゅ!」的な雰囲気ヒーリングと青春恋愛劇としての音楽がかなり良いバランスで融合しており、ありそうでなかったタイプの劇判に仕上がっている。
主題歌「リフレクティア」のメロが巧く取り入れられているのも印象的で、恋愛劇にも拘わらずそういったロボもののような「メロオケ」演出が見られる。
クライマックスを劇的に演出する「溢れ出る、気持ち」や「想いをおいてきて」などがそうで、前者のそれは正しく「ココロ図書館」でもあった、「泣かせ」アニメがやるような演出だ。
「影 弾み~theme of noe~」も歌曲メロオケの位置づけであるので、今作は違和感、嫌なあざとさをなるたけ出さずにメロオケを使いこなせている印象。
ちなみに菊地氏の劇判は意外なチョイスかもしれないが、実は今作が二度目で、何と同じく主題歌込みでアニメ「双恋」の劇判を担当したことがある。
その経験がかなり良く作用しているのか、その時見られた穴はほぼ見当たらなくなった。
ちなみに「アブラムシの唄」はriyaによるデモver。本家が見たい場合はイメージアルバムで。
隙なく爽やかかつ良いあざとさに溢れた青春恋愛劇の良盤。
eufoniusの音楽性がツボにハマる人間でなくとも聴き心地が良いこと請け合い。
ジャケットイラストは関口可奈美氏。デザインは伊藤薫氏(TOM’S)


 
									