ドキドキ!プリキュア オリジナル・サウンドトラック1 プリキュア・サウンド・ラブリンク

ドキドキ!プリキュア オリジナル・サウンドトラック1 プリキュア・サウンド・ラブリンク

オススメ度 ★★★★★

発売:2011年6月1日 収録時間:74分 定価:3150円 レーベル:ポニーキャニオン


発売:2013年5月29日 収録時間:58分 定価:3150円 レーベル:SMD itaku (music)



プリキュア10周年の節目、新たなるプリキュアの音楽は新世代へと受け継がれた。
フレッシュ~スマイルまで務めた高梨康治氏に代わって音楽を奏でるのは、高木洋氏。
オーケストレーションの豪快さや気持ちの良いメロディラインに定評がある氏による新たなるプリキュア像。
果たして、佐藤直紀氏と高梨康治氏の後を継ぐことはできるのか!?


N0.曲名時間作曲編曲作詞
1最後の守護者1:43高木洋
2Happy Go Lucky!ドキドキ!プリキュア(TV size)1:31清岡千穂池田大介藤林聖子黒沢ともよ
3とびっきりの朝1:19高木洋
4サブタイトル0:12
5マナのテーマ1:42
6キュンキュンしちゃうよ1:14
7心の闇を解き放て!1:35
8ジコチュー大暴れ1:35
9プリキュア・ラブリンク!2:02
10届け!マイスイートハート!1:39
11静かな夜1:21
12優雅な日常1:34
13思いがけない事態!?1:19
14友情の絆1:17
15もしかして、もしかして…1:08
16反発する心1:11
17さみしさを感じるとき1:11
18大切な気持ち1:41
19この空の向こう~Heartful Instrumental~1:52利根川貴之高木洋
20マナの想い1:40高木洋
21ドキドキ!キャッチ A0:09
22ドキドキ!キャッチ B0:10
23ジコチューのたくらみ1:40
24待ち受ける罠1:06
25悲劇の記憶1:16
26試練を乗り越えて1:22
27くじけない心1:07
28小さな奇跡1:31
29思い出のトランプ王国1:52
30なぞのイケメン?ジョー岡田1:24
31おかしな仲間たち1:26
32アイちゃんのテーマ1:32
33がんばるガールズ1:05
34やさしい夕暮れ1:14
35妖しい気配1:21
36ジコチューの挑戦1:25
37互角の攻防1:09
38危機また危機1:45
39颯爽!ドキドキ!プリキュア1:30
40Happy Go Lucky!ドキドキ!プリキュア~Heroic Instrumental~1:45清岡千穂高木洋
41天気晴朗なり1:02高木洋
42この空の向こう(TV size)1:35利根川貴之利根川貴之、Dr.Usui利根川貴之吉田仁美
43胸のキュンキュン止まらないよ!0:29高木洋
 10周年を迎えた「プリキュア」シリーズ、10作目・8代目のプリキュアが「ドキドキ!プリキュア」だ。
 10周年を節目に、プロデューサーごとスタッフを一新。音楽も、それまでの高梨康治氏から交代することになった。
 3代目・プリキュアコンポーザーに抜擢されたのは、高木洋氏。挿入歌作曲で「Splash Star」から関わっていた。

 高木洋氏といえば「AKB0048」「シンケンジャー」などで聴ける豪快なオーケストレーションや、勇壮なメロディ作りが特徴的。
 佐藤直紀氏が「宙明節」、高梨康治氏が「メタル」をプリキュアに取り入れた訳だが、高木氏もまた一風ハジケることとなった。
 氏の持つ要素が入ったな、と感じたのは、溢れる「戦隊」の香りだ。
 「イリヤの空」などにあった優しさと、「シンケン」のヒロイックが混じりあった、新しいプリキュア像が見事に出来上がっている。

 「プリキュア・ラブリンク!」は氏が「プリキュア劇伴をやれたら」と温めていた、満を持しての変身バンク曲だ。
 まず、ブラスの走り方に勢いあるヒロイックを感じる。これは佐藤直紀氏に似ているな、という印象。
 「あ、なるほど」となるのは弦楽の印象だ。壮大に広がりながらも、底抜けに優しい力を持っている。
 「癒しや許しなどを含んだ大きな愛をテーマと捉えて」と氏が語っているが、これぞまさしく、だ。
 「届け!マイスイートハート!」も同じで、木管や弦の持つ優しさは、独自さを保ちつつも「Splash Star」を彷彿とさせる。

 また、「颯爽!ドキドキ!プリキュア」はもう殆ど戦隊音楽になってしまっている。
 劇中で流れた際に笑ってしまった。この有無を言わせないブラスとドラムの合わさりは正しく戦隊のトドメ音楽に等しい。
 OPアレンジなど「Heroic Instrumental」とまで名づけられてしまっている。
 氏も「日常曲がここまで多いアニメは中々ない」と語るほど、プリキュア基準でなくとも多い。
 心地よいアコースティックにより彩られた優しさも、金管による楽しげなテンションも、初仕事にも関わらず「プリキュアイズム」を感じる。

 ジコチュー関連の曲に対し「恐怖度」を抑えているのは好印象。
 高梨氏のようなガッチガチに決めるのとは正反対で、怖くなりすぎないように「アウトロー感」にとどまっている。
 これは決してどちらが良い、ということはない。どちらでも「敵」は引き立つ。
 キッズに対する姿勢の違いがこういうところで出るのが面白い。

 ブックレットには腹巻猫氏による高木氏へのインタビューが収録。
 名シーン×劇伴のハイライト紹介もあり。デザインは前田弘史(T・S)、大月理恵(Tempra Graphix)。
 高梨氏が「キュアメタル」なら、高木氏はさしずめ「キュア戦隊」「キュアレンジャー」というところだろうか。
 3代目プリキュアコンポーザーは、その肩書きに恥じない最高の仕事をしている。
 「ドキプリ」はきっと傑作たりうるだろう。そしてそれを彩る本作もまた良盤だ。
 「キッズアニメなんて」と侮るなかれ。最近は、いろいろスゴイのである。

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