「陽だまりの樹」オリジナル・サウンドトラック

「陽だまりの樹」オリジナル・サウンドトラック

オススメ度 ★★★★★

発売:2000年6月21日 収録時間:48分 定価:3150円 レーベル:バップ



漫画の神・手塚治虫氏原作の「陽だまりの樹」。
杉井ギザブロー氏を監督に2000年にアニメ化され、
「何故深夜なのだ」とも言われるほどの完成度を披露した。
音楽にはジャズミュージシャンである松居慶子氏を起用した。


N0.曲名時間作・編曲
1Hidamari no ki~暁~4:17松居慶子
2海へ5:09
3生命の樹3:50
4走れ4:32
5海へ(ピアノ・ヴァージョン)4:02
6生命の樹(ピアノ・ヴァージョン)3:20
7Hidamari no ki(ピアノ・ヴァージョン)4:05
8優しい風2:41
9暗雲1:00
10想われて1:03
11二人2:27
12不安1:08
13薮の中1:29
14陽光1:57
15時代の風2:32
160:50
17月影0:52
18Hidamari no ki~まなざし~4:19
 手塚治虫氏が幕末と明治維新の合間の激動を描いた漫画「陽だまりの樹」。
 実質手塚氏の曽祖父の実話を描いた作品でもある。
 2000年に杉井ギザブロー監督によってアニメ化され深夜枠で放送されるも、丁寧な完成度から「深夜枠は勿体ない」とも言われたとのこと。

 音楽に起用されたのはジャズミュージシャンである松居慶子氏。
 アニメ音楽との関わりは1984年「レンズマン」以来16年ぶりであり、その時もグループ名義なので、単独でのアニメ音楽担当は今作が2021年現在唯一である。
 スムースジャズのトップアーティストとして海外でも活躍する松居氏だが、本作でもそのピアノの美麗さは遺憾なく発揮されている。
 そもそも「Hidamari no ki~まなざし~」はインストながらOP曲に起用されるほどだ。
 全体通してジャズピアノによって時代劇を描く挑戦がなされており、日本的要素が混ざっているということで、一種フュージョンとも言える特徴的な音楽が展開。
 しかも3分、4分を超えるトラックも多く、全体は48分と短めながらも、アルバム通して聞いたときにかなりの満足感を得られる仕様だ。
 スムースジャズの流れを汲んでいるだけに、ただの癒し系音楽に成り下がっておらず、大河的な大らかな心情描写を行えるような動きがあるのも好印象である。

 本編そのものの知名度(アニメ版)がほぼ無いも同然であり、必然的に今作も同じような扱い。
 それが惜しいと思える程には隠れていながらも名盤であると断言できるピアノフュージョンアルバムだ。
 中古価格も高騰せず低いラインで収まっているので、見かけたならば是非買っておきたい一枚。
 ジャケットデザインはHoushou Kita。

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