「東のエデン 劇場版」 オリジナル・サウンドトラック

「東のエデン 劇場版」 オリジナル・サウンドトラック

オススメ度 ★★★★☆

発売:2010年3月24日 収録時間:73分 定価:3059円 レーベル:ERJ



ノイタミナの人気アニメ「東のエデン」劇場版。
その後を、その後を、と延びて描かれた結果、映画も2作に。
音楽は勿論川井憲次氏によるもの。
スケール感のアップによる「いつもの」かーいさんらしくなる。


N0.曲名時間作曲編曲作詞
1朝靄0:24川井憲次
2Invisible4:56円谷一美LEAH
3No Way!2:14
4慕情4:27
5Misunderstanding2:07
6Blue Monday1:42
7受理されません!1:40
8Fire Gun0:46
9Scrup & Build3:42
10持たざる者達の咆哮2:54
11A widow2:05
12ミカエルかベリアル3:35円谷一美早見沙織
13Tactics3:13
14イリュージョンです!1:51
15柞葉の1:13
16プレーヤー達の苦悩2:29
17No pain,No gain2:16
18邂逅1:21
19持てる者の義務1:42
20No Vision2:24
21蘇る記憶4:17
22名もなき者たち2:42
23野に放つ3:26
24思い出のゴールデンリング2:30
25light prayer4:26school food punishment、江口亮江口亮内村友美school food punishment
26future nova-album edit-4:52
27after laughter4:18内村友美
 Production I.G、神山健治監督によるノイタミナアニメ「東のエデン」。
 ノイタミナという枠を確立するほどの大好評を博した結果、その後を描く劇場版が2作も展開することに。

 音楽はテレビ版に引き続き川井憲次氏が担当する。
 
テレビ版では本人も驚くほどポップなサウンドが多かったが、今作はそのポップさも残しながらも川井氏お得意の「引き出し」が展開される。
 ストリングスをメインにしたオケでの邪悪さ、シリアスさ、神秘性。
 
この川井節が発揮された瞬間、神山健治氏の描く世界と社会が完成したのではないか、とも言える。
 「結局いつも通りか」となるかもしれないが、この大いなる一つの引き出しこそが、川井氏の最強の武器であることは田中公平氏も言及しているほどである。
 やはりこれあってこそポップ系の川井音楽も映えるのだと再認させられる。

 OPテーマとして使われた川井氏作曲の「Invisible」もフルで収録。
 
川井氏らしいストリングスを用いながらもタイアップとしての違和感のない気持ちの良いロックボーカルだ。
 また、それに限らず今作は映画用のボーカル曲をほぼ全てフル収録してくれていて、アルバム一枚でかなり嬉しいサービスがついている。

 スケールのアップした「東のエデン」音楽もとい川井節を楽しむ一枚。
 
テレビ版よりもパワーを感じられおススメしやすい。
 変わり映えがない、という言もあるかもしれないが、それを承知でも評価したい。
 アートディレクションは内古閑智之氏(CHProduction)。

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