AIR SOUNDTRACK
AIR SOUNDTRACK
オススメ度 ★★★☆☆
発売:2005年3月25日 収録時間:45分 定価:2940円 レーベル:フロンティアワークス
出崎統監督作品、PCゲーム原作「AIR」劇場版のサウンドトラック。作曲は周防義和氏。
公開後物議を醸した今作の音楽は、かなり落ち着いた邦画的な傾向。
サウンドの出来は高く、人気曲「鳥の詩」のアレンジBGMもかなり気合の入った出来である。
しかしこの収録時間・曲の短さでほぼフルプライスなのは仕方ないながら少々痛い。
No. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | 玄ノ轂ハ語ル | 4:04 | 周防義和 | |||
2 | Gate of AIR | 0:52 | ||||
3 | 神話への誘い[part 1] | 2:37 | ||||
4 | ミスズとユキト~ふたり~ | 1:37 | ||||
5 | 暗示、そして呪縛 | 2:00 | ||||
6 | 不安のグラデーション | 2:08 | ||||
7 | 六弦ノ領域 | 2:10 | ||||
8 | ユキトのテーマ[part 1] | 2:27 | ||||
9 | 第三神秘考 | 0:51 | ||||
10 | 雨のち曇りLove | 1:12 | ||||
11 | タマハコロガルヨ | 2:00 | ||||
12 | また、あした~回想録~ | 1:49 | ||||
13 | 天ノ網、台の姫 | 2:13 | ||||
14 | ハルコのテーマ | 1:19 | ||||
15 | 大切なあなたへ~夢語り/ふたり~ | 3:49 | ||||
16 | ユメウツツ | 0:40 | ||||
17 | 神話への誘い[part 2] | 0:50 | ||||
18 | 悪霊律妙 | 1:36 | ||||
19 | ユキトのテーマ[Part 2] | 0:37 | ||||
20 | 翼人伝説~鳥の詩~ | 4:24 | Key&折戸伸治 | 周防義和 | ||
21 | 玄ノ轂ハ語ル[pf-intro] | 2:05 | 周防義和 | |||
22 | 神話への誘い[part 3] | 1:38 | ||||
23 | IF DREAMS CAME TRUE | 5:08 | 羽岡佳 | 岡崎雄二郎 | Linda Hennrick | 河井英里 |
2005年公開、かの出崎監督による「AIR」の劇場版。多くの脚色は公開後かなりの物議を醸している。
実際には本人も納得しがたい2時間納め指令の結果であるし、2時間に収めるための解釈としては決して間違った作品ではなかったように思う。
それを彩る周防義和氏の音楽は、劇伴であることを意識した自己主張の少ないながらも丁寧な管弦。
出崎監督による映画化において「AIR」からは伝奇要素がピックアップされた。
周防氏の音楽にもそれが表れ、初っ端「玄ノ轂ハ語ル」や「神話への誘い」からもそれが伺える。
伝奇、そして神秘性がAIR劇場版の音楽方針ということになる。
基本的には管弦楽で、時折電子音楽も混ぜるオーソドックスな構成ながらも、落ち着いた音作りとドラマへの寄り添いが世界観を醸し出している。
やはり大きな聴きどころになるのは「翼人伝説~鳥の詩~」である。
原作主題歌「鳥の詩」のオーケストラアレンジだが、映画のTVスポットなどでも使用されていたので記憶に残っている人も多いだろう。
全体的に控えめなアレンジが多い中、原曲が原曲だけにかなりあざとく作られており、ここが分かり易いカタルシスポイントになる。
弱点になるのは演出方針の都合によるアルバムの短さと、曲の大人しさが合わさってしまった結果の地味さ。
曲の完成度自体は高いが、いろんな要素がハードルとなる。
イメージソング兼ED「IF DREAMS CAME TRUE」は故・河井英里嬢の歌唱。
彼女のチョイスは非常に納得であり、未収録の映画ED曲「青空」も申し分ない出来。
が、その主題ED及び「鳥の詩」が別収録であること、及び全体的なボリューム不足などはちょっとサービスが欲しかったところ。
実際には本人も納得しがたい2時間納め指令の結果であるし、2時間に収めるための解釈としては決して間違った作品ではなかったように思う。
それを彩る周防義和氏の音楽は、劇伴であることを意識した自己主張の少ないながらも丁寧な管弦。
出崎監督による映画化において「AIR」からは伝奇要素がピックアップされた。
周防氏の音楽にもそれが表れ、初っ端「玄ノ轂ハ語ル」や「神話への誘い」からもそれが伺える。
伝奇、そして神秘性がAIR劇場版の音楽方針ということになる。
基本的には管弦楽で、時折電子音楽も混ぜるオーソドックスな構成ながらも、落ち着いた音作りとドラマへの寄り添いが世界観を醸し出している。
やはり大きな聴きどころになるのは「翼人伝説~鳥の詩~」である。
原作主題歌「鳥の詩」のオーケストラアレンジだが、映画のTVスポットなどでも使用されていたので記憶に残っている人も多いだろう。
全体的に控えめなアレンジが多い中、原曲が原曲だけにかなりあざとく作られており、ここが分かり易いカタルシスポイントになる。
弱点になるのは演出方針の都合によるアルバムの短さと、曲の大人しさが合わさってしまった結果の地味さ。
曲の完成度自体は高いが、いろんな要素がハードルとなる。
イメージソング兼ED「IF DREAMS CAME TRUE」は故・河井英里嬢の歌唱。
彼女のチョイスは非常に納得であり、未収録の映画ED曲「青空」も申し分ない出来。
が、その主題ED及び「鳥の詩」が別収録であること、及び全体的なボリューム不足などはちょっとサービスが欲しかったところ。