Avenger O.S.T.

Avenger O.S.T.

Avenger O.S.T.

Avenger O.S.T.

オススメ度 ★★★★☆

発売:2003年12月3日 収録時間:71分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント



これでもかというくらいアリプロ塗れの、真下耕一監督アニメ「Avenger」のサウンドトラック。
音楽を担当するのはALI PROJECT。実質片倉三起也氏のサントラと言っても過言ではない。
平野義久氏のオーケストレーションで、クラシックの引用も入り混ざるいつものアリプロ。
ライトなカオティックさが売りな一枚。


No.曲名時間作・編曲作詞
1月蝕グランギニョル4:22片倉三起也宝野アリカALI PROJECT
2幸福の臓箆4:43
3バビロン・カフェ6:50
4MOTHER5:17宝野アリカALI PROJECT
5滅びの方舟3:41
6アガペー2:49
7摩天楼の虚2:43
8無垢なる士2:35
9少女殉血4:54宝野アリカALI PROJECT
10人形使い2:06
11トロンプイユ迷宮2:43
12永遠的閉塞2:19
13黒衣の小ドール2:10
143:52宝野アリカALI PROJECT
15禁欲と美2:12
16囚われた魂2:40
17赤い星2:11
18地獄の季節5:02宝野アリカALI PROJECT
19Until The End Of The World3:19
20未來のイヴ4:32宝野アリカALI PROJECT
 真下耕一監督が趣味丸出しになるようになった、初期「こじらせ系」アニメ「Avenger」のサウンドトラック。
 音楽はALI PROJECTで、挿入歌も多数。オーケストレーションにはいつも通り平野義久氏は入る。正直サントラというよりはアリプロのインストアルバムと言う具合に。
 
 基本的にはデジタルサウンドをベースにしつつ、オケやクラシックの引用を時折混ぜ込むアリプロらしいスタイル。
 「MOTHER」はマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏を引用。「摩天楼の虚」は同作のアリア「ママも知るとおり」から。
 「禁欲と美」はドニゼッティの「愛の妙薬」のアリア「人知れぬ涙」から。
 「赤い星」はバッハの「音楽の捧げもの」から。
 「地獄の季節」は「ペール・ギュント」第1組曲の「山の魔王の宮殿にて」からの引用となっている。
 OP、EDがフルで収録されているのはとても嬉しい仕様。
 挿入歌「繭」などはベストアルバムにも収録されていないので本作のみの収録。

 平野氏によるオケでのクラシカルさや、バイオリンと絡むテクノ、バラードもありと、「アリプロってこんなに持ちネタあったのね」と再認するアルバム。
 火星を舞台にした少女の復讐劇、という内容によく似合うとっつき易くも中二的なアリプロサウンドがこれでもかと展開されている。
 アリプロファンならば本作と「.hack//Roots」のサウンドトラックは合わせて持っていてもいいのかもしれない。
 
 問題を挙げるとするならば、トリッキーな展開や引用が統一感を引き出してくるが、緩急はなく少しインパクトに欠けた気もした。
 アリプロのアルバムなのだからそれでも当然だが、若干飽きやすさを伴ってしまう。
 アルバム完成度が高い故の悩みでもある。

 ジャケットデザインはGORAKU-Gの山田章吾氏。イラストはキャラデザの番由紀子氏。
 アリプロ初心者編として聴きやすい良いアルバム。

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