ぼのぼの オリジナルサウンドトラック
ぼのぼの オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:1993年9月22日 収録時間:43分 定価:2854円 レーベル:エピックレコードジャパン
いがらしみきお氏の大長寿漫画「ぼのぼの」の劇場版アニメ。
原作者いがらし氏自身が全面的に関わる形の作品となった。
音楽は日本の代表的アコギ・デュオであるGONTITI。
確かに「ぼのぼの」の音楽を彩れるのは、彼らしかいなかったと思える一枚。
N0. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | さぁ見よう | 1:57 | GONTITI | 菅谷昌弘 | いがらしみきお | 山田容子 |
2 | ぼのぼののテーマ | 2:22 | GONTITI | |||
3 | シマリスくんのテーマ | 1:37 | ||||
4 | アライグマくんのテーマ | 2:48 | ||||
5 | スナドリネコのテーマ | 1:37 | ||||
6 | ぼのぼのの考え | 0:37 | ||||
7 | 大将のテーマ | 1:36 | ||||
8 | 大将とスナドリネコ | 4:20 | ||||
9 | ぼのぼの達のテーマ | 2:10 | ||||
10 | シマリス一家のくるみひろい | 2:39 | ||||
11 | ショーねえちゃん走る | 0:38 | ||||
12 | ショーねえちゃんの必殺技 | 0:10 | ||||
13 | 来る! | 0:15 | ||||
14 | ニクキュウ | 0:39 | ||||
15 | 動物達集まる[Hilo] | 2:24 | ||||
16 | ジャコウウシ | 3:35 | ||||
17 | 父と母 | 3:14 | ||||
18 | 牛が通った後に | 1:23 | ||||
19 | 牛が通ると変わるかもしれない | 2:43 | ||||
20 | スナドリネコのテーマ[extra] | 2:08 | ||||
21 | 初恋 | 4:51 | 大沢誉志幸 | 朝水彼方 | 大沢誉志幸 |
講談社漫画賞も受賞した、いがらしみきお氏の大長寿代表作である「ぼのぼの」。
ほのぼのとしたアニマルな世界観の中に潜むいがらし流の哲学や不条理、毒が蔓延した名作である。
その初のメディア展開となった93年の映画は、監督・脚本・絵コンテも全ていがらし氏が担当した。
一応アニメーション監督も配置してあるが、それにより「ぼのぼの」が完全に映像ナイズされた。
音楽は、彼らを知らねばモグリとも言えよう、日本代表アコースティックギターデュオ・GONTITIだ。
「ARIA」のChoro Clubよりもトリッキーで遊び心に溢れた作風は、いがらし氏も熱望する程「ぼのぼの」と合致。
ウクレレ等のリゾートミュージックを基盤に「ぼのぼの」のワールドを音楽で補完する。
劇伴の効用としてはキャラクター(日常)テーマ、アクション音楽、ドラマ音楽になんだかんだ分かれ、日常テーマは最近の日常アニメでも流せそうな、オーソドックスかつ効果的なショーロ系。
これが93年に既にアニメ用音楽に確立されているのならば、後世のその手の音楽はここが元か?
アクションテーマでの激しいウクレレ早弾きなどは後の「あずまんが大王」を思わせる。
映画「ぼのぼの」は映画一本としてかなりドラマがあり、そのためのドラマ音楽の構成は、かなり「キョロちゃん」を彷彿とさせる。即ち栗コーダー劇伴の源流と言っていいかもしれない。
そのドラマ音楽でも印象的なのが二曲。まず「大将とスナドリネコ」だが、ショーロからの変化球で、GONTITIらしい打ち込みストリングスの挿入と、その上に重ねた管楽器が面白い浮遊感を出している。
更に決め手になるのが「父と母」。
作品の決め所になる音楽なのだが、恐らくここでのこぎり(Music saw)が使われており、回想の強烈さを際立たせてくれる。
ほのぼのとした平和感、動的効果音、ドラマ音楽を同じ系統の音楽で統一させた本作の功績は大きい。
「好きにやってくれ」とGONTITIが言われた結果のようだが、こういう化学反応が新しいものを生むのである。
中古CDもプレミア化せずAmazonでデータ販売も行っておりかなり入手しやすく、短時間ながらもおすすめの一品。
ブックレットにはいがらしみきお氏、チチ松村氏のコメント有り。
ジャケットイラストはいがらしみきお氏。デザインは竹本純生氏。
ほのぼのとしたアニマルな世界観の中に潜むいがらし流の哲学や不条理、毒が蔓延した名作である。
その初のメディア展開となった93年の映画は、監督・脚本・絵コンテも全ていがらし氏が担当した。
一応アニメーション監督も配置してあるが、それにより「ぼのぼの」が完全に映像ナイズされた。
音楽は、彼らを知らねばモグリとも言えよう、日本代表アコースティックギターデュオ・GONTITIだ。
「ARIA」のChoro Clubよりもトリッキーで遊び心に溢れた作風は、いがらし氏も熱望する程「ぼのぼの」と合致。
ウクレレ等のリゾートミュージックを基盤に「ぼのぼの」のワールドを音楽で補完する。
劇伴の効用としてはキャラクター(日常)テーマ、アクション音楽、ドラマ音楽になんだかんだ分かれ、日常テーマは最近の日常アニメでも流せそうな、オーソドックスかつ効果的なショーロ系。
これが93年に既にアニメ用音楽に確立されているのならば、後世のその手の音楽はここが元か?
アクションテーマでの激しいウクレレ早弾きなどは後の「あずまんが大王」を思わせる。
映画「ぼのぼの」は映画一本としてかなりドラマがあり、そのためのドラマ音楽の構成は、かなり「キョロちゃん」を彷彿とさせる。即ち栗コーダー劇伴の源流と言っていいかもしれない。
そのドラマ音楽でも印象的なのが二曲。まず「大将とスナドリネコ」だが、ショーロからの変化球で、GONTITIらしい打ち込みストリングスの挿入と、その上に重ねた管楽器が面白い浮遊感を出している。
更に決め手になるのが「父と母」。
作品の決め所になる音楽なのだが、恐らくここでのこぎり(Music saw)が使われており、回想の強烈さを際立たせてくれる。
ほのぼのとした平和感、動的効果音、ドラマ音楽を同じ系統の音楽で統一させた本作の功績は大きい。
「好きにやってくれ」とGONTITIが言われた結果のようだが、こういう化学反応が新しいものを生むのである。
中古CDもプレミア化せずAmazonでデータ販売も行っておりかなり入手しやすく、短時間ながらもおすすめの一品。
ブックレットにはいがらしみきお氏、チチ松村氏のコメント有り。
ジャケットイラストはいがらしみきお氏。デザインは竹本純生氏。