CANAAN Original Sound Track 「アイ」
CANAAN Original Sound Track 「アイ」
オススメ度 ★★★★☆
発売:2009年11月25日 収録時間:220分 定価:3600円 レーベル:ランティス
P.A.WORKSと安藤真裕監督が満を持して送る大作アニメ「CANAAN」。
ゲーム「428」の奈須きのこ氏によるボーナスシナリオが原案である。
音楽は七瀬光氏だが、なんとテレビアニメにして各話フィルムスコアリング。
上海クライムサスペンスアクション映画音楽。
No. | Disc 1 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 | No. | Disc 2 曲名 | 時間 | 作・編曲 | ||
1 | 始まる物語 | 2:02 | 七瀬光 | 1 | コドモのケンカ | 1:38 | 七瀬光 | ||||
2 | 上海の街で | 1:25 | 2 | それぞれの悲しみ | 1:53 | ||||||
3 | 閉ざされた瞳 | 1:58 | 3 | 揺らぐ闘争代行人 | 1:28 | ||||||
4 | unbloom | 0:58 | 4 | 灯ダチ | 1:58 | ||||||
5 | 共感覚とは- | 1:48 | 5 | 御法川 実の推理 | 0:56 | ||||||
6 | 突然の出会い | 2:08 | 6 | 狂愛しい | 1:18 | ||||||
7 | 切れないイト | 2:22 | 7 | 御法川 実の追及 | 1:31 | ||||||
8 | 逸らされた瞳 | 1:58 | 8 | LOVE & PEACE | 1:04 | ||||||
9 | 共感覚発動 | 1:47 | 9 | リャンピーのテーマ | 0:37 | ||||||
10 | 鉄の闘争代行人 | 2:42 | 10 | これは任務じゃない | 1:50 | ||||||
11 | 任務の完了 | 0:39 | 11 | リャンチーの激情 | 2:41 | ||||||
12 | 偽りの救出劇 | 1:43 | 12 | ウーアウィルス発症 | 1:24 | ||||||
13 | みのさんとマリア | 1:56 | 13 | 張り詰めているもの | 4:57 | ||||||
14 | 死の花 | 1:20 | 14 | 静かなる狂気 | 4:20 | ||||||
15 | 緊張感ナシ | 1:52 | 15 | 最後まで足掻け | 0:58 | ||||||
16 | 孤独な夜 | 0:46 | 16 | 共感覚全開 | 4:47 | ||||||
17 | お気楽フリーター | 1:12 | 17 | 喪われていくイロ | 2:18 | ||||||
18 | クレイジータクシー | 2:37 | 18 | 嫌夢 | 0:46 | ||||||
19 | カナンの戦闘力 | 1:18 | 19 | 危うすぎる通信 | 1:58 | ||||||
20 | イキグルシイセカイ | 2:01 | 20 | ハッコーの能力 | 1:11 | ||||||
21 | 月下美人 | 0:25 | 21 | 御法川 実の決意 | 1:43 | ||||||
22 | My heaven(TV size) | 1:35 | myu | 畑亜貴 | Annabel | 22 | 束の間の一時 | 0:40 | |||
23 | シャム | 2:01 | 七瀬光 | 23 | カナンのそばに… | 2:12 | |||||
24 | 暗躍する時間 | 1:51 | 24 | 目の前にある元凶 | 3:10 | ||||||
25 | 普通の少女 | 0:42 | 25 | シルクロード饅頭 | 0:24 | ||||||
26 | カナンとデート | 1:06 | 26 | 斬って捨てろ | 1:19 | ||||||
27 | カナンの境遇 | 2:22 | 27 | 目を閉じての戦闘 | 2:22 | ||||||
28 | 御法川 実に芽生えたもの | 0:51 | 28 | 帰郷する想い | 0:59 | ||||||
29 | 少女から鉄の闘争代行人へ | 5:56 | 29 | 消された村 | 5:13 | ||||||
30 | 拒絶の色 | 0:44 | 30 | だってだって愛なんだろ? | 2:08 | ||||||
31 | 呉れ泥む | 5:50 | 31 | 二人のCANAAN | 4:05 | ||||||
32 | 十二単? | 2:15 | 32 | サンタナとハッコーの出会い | 0:51 | ||||||
33 | カナンの焦燥 | 0:38 | 33 | 呪わしき花園 | 2:48 | ||||||
34 | うまくはありません | 0:46 | 34 | 欺瞞、欺瞞、欺瞞 | 5:30 | ||||||
35 | 美しき狂気 | 0:41 | |||||||||
36 | サンタナの優しさ | 0:58 | |||||||||
37 | マリア 自責の念 | 2:16 | |||||||||
38 | パーティの時間 | 1:06 | |||||||||
39 | 泥の様だろう? | 2:48 | |||||||||
40 | 蛇の名を持つ組織 | 1:16 | |||||||||
41 | ユンユンとの団欒 | 1:45 | |||||||||
42 | 死刑宣告の言葉 | 0:52 | |||||||||
43 | 同郷同士 | 1:33 |
No. | Disc 3 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | 悲愛 | 3:22 | 七瀬光 | |||
2 | 想執 | 3:13 | ||||
3 | 花園侵入 | 2:09 | ||||
4 | キボウの残骸 | 0:55 | ||||
5 | 夏目の思惑 | 4:19 | ||||
6 | 彼女添 | 6:00 | ||||
7 | 偽りのカナン | 5:50 | ||||
8 | 決定権の在処 | 2:25 | ||||
9 | 薄幸 | 2:10 | ||||
10 | タダイマ | 1:33 | ||||
11 | 月夜の散歩 | 2:07 | ||||
12 | 一緒なら… | 3:11 | ||||
13 | 忌殺劣者 | 6:23 | ||||
14 | ただ、ありのままを | 1:09 | ||||
15 | アルファルド | 8:35 | ||||
16 | 影を作れない | 0:51 | ||||
17 | 全てをありのままに | 3:24 | ||||
18 | 希望と孤独 | 2:59 | ||||
19 | 孤独からのコタエ | 1:15 | ||||
20 | からまるイト | 0:56 | ||||
21 | お供えは饅頭で… | 1:00 | ||||
22 | 頼り添う心 | 3:09 | ||||
23 | LIFE | 4:45 | yozuca* | 安瀬聖 | yozuca* | ネネ(高垣彩陽) |
24 | mind as Judgment(TV size) | 1:36 | 上松範康 | 畑亜貴 | 飛蘭 |
原案はゲーム「428~閉鎖された渋谷で~」における奈須きのこ氏のボーナスシナリオ。
P.A.WORKSと安藤真裕監督という「いろは」陣が挑んだ大作が「CANAAN」だ。ゲームとは違い上海を舞台にしたクライムサスペンスアクションである。
音楽は七瀬光氏。驚くべきことに、本作は各話フィルムスコアリングを行っている。それ故に1クールアニメのサントラにして4時間弱のボリュームになっているわけだが、即ち本作は殆ど映画サウンドトラックと化していることを意味する。
これほどまで全編が作品と完全に一致すべく作られたTVアニメサウンドトラックアルバムはこの時期ではそう無い。
演奏は篠崎正嗣ストリングスと大先生室屋ストリングスをどちらも用いた大編成に、中華弦楽ソロにギターと、力の入れどころをうまく絞っている。
七瀬氏の直前の仕事が「Phantom」というだけあってクライムサスペンス映画音楽としての完成度はかなり高い。二胡を混ぜたオケで出来上がる中華マフィア映画感も好ましく、物語の印象付けを力強く決めている。
中華モチーフ+現代劇のBGMというありそうでなかなか無いBGMをこの大ボリュームで味わえるのはかなりの幸福度である。
しかし、弱点も多々あるサントラではある。
1クール分の物語をフィルムスコアリングの音楽で回すということは、良くも悪くも使いまわしが無いということ。メロディラインを視聴者に覚えさせることが難しい。
一週間ごとに30分を進める物語に対して、メロディラインが弱いことは大きなデメリットである。勿論、「CANAAN」という作品がアニメチックなメロディの推し方を求めていなかったことも事実であるが。
1クールアニメに高コストな演出素材を投入した先駆者と言える一枚である。以降の2010年代、1クールアニメはワンオフBGMなどさも当然のように用意されていく。
「FGO」で想像を絶する人気を得た型月と奈須きのこ氏であるが、本作を覚えている人はそう多くはないのではなかろうか。
見た覚えのある人が思い出すには極上の一枚である。そうでない人は是非本編を見て、この力作な映画音楽を楽しんでいただきたい。
ジャケットイラストは関口可奈味氏。デザインはOverDriveDsign。
P.A.WORKSと安藤真裕監督という「いろは」陣が挑んだ大作が「CANAAN」だ。ゲームとは違い上海を舞台にしたクライムサスペンスアクションである。
音楽は七瀬光氏。驚くべきことに、本作は各話フィルムスコアリングを行っている。それ故に1クールアニメのサントラにして4時間弱のボリュームになっているわけだが、即ち本作は殆ど映画サウンドトラックと化していることを意味する。
これほどまで全編が作品と完全に一致すべく作られたTVアニメサウンドトラックアルバムはこの時期ではそう無い。
演奏は篠崎正嗣ストリングスと大先生室屋ストリングスをどちらも用いた大編成に、中華弦楽ソロにギターと、力の入れどころをうまく絞っている。
七瀬氏の直前の仕事が「Phantom」というだけあってクライムサスペンス映画音楽としての完成度はかなり高い。二胡を混ぜたオケで出来上がる中華マフィア映画感も好ましく、物語の印象付けを力強く決めている。
中華モチーフ+現代劇のBGMというありそうでなかなか無いBGMをこの大ボリュームで味わえるのはかなりの幸福度である。
しかし、弱点も多々あるサントラではある。
1クール分の物語をフィルムスコアリングの音楽で回すということは、良くも悪くも使いまわしが無いということ。メロディラインを視聴者に覚えさせることが難しい。
一週間ごとに30分を進める物語に対して、メロディラインが弱いことは大きなデメリットである。勿論、「CANAAN」という作品がアニメチックなメロディの推し方を求めていなかったことも事実であるが。
1クールアニメに高コストな演出素材を投入した先駆者と言える一枚である。以降の2010年代、1クールアニメはワンオフBGMなどさも当然のように用意されていく。
「FGO」で想像を絶する人気を得た型月と奈須きのこ氏であるが、本作を覚えている人はそう多くはないのではなかろうか。
見た覚えのある人が思い出すには極上の一枚である。そうでない人は是非本編を見て、この力作な映画音楽を楽しんでいただきたい。
ジャケットイラストは関口可奈味氏。デザインはOverDriveDsign。