COWBOY BEBOP BLUE

COWBOY BEBOP BLUE

オススメ度 ★★★★★

発売:1999年5月1日(2012年12月21日再販) 収録時間:71分 定価:2625円 レーベル:ビクターエンタテインメント



テレビアニメ「カウボーイビバップ」サウンドトラック完結編。ほとんどボーカル。
一曲目から最終回EDという爆弾を投下するのが意表を突く。
番組後半に使われる曲がメインとなっているので、全体的に落ち着いた印象。
「これで終わりにしよう。」という帯コメントが渋くて泣かせる。


No.曲名時間作・編曲作詞
1BLUE5:05菅野よう子TIM JENSEN山根麻衣
2WORDS THAT WE COULDN’T SAY3:30Steve Conte
3AUTUMN IN GANYMEDE3:55
4MUSHROOM HUNTING3:19Tulivu-Donna Cumberbatch
5GO GO CACTUS MAN2:38
6CHICKEN BONE4:57Gabriela Robin
7THE REAL MAN4:01
8N.Y.RUSH5:05
9ADIEU5:40BRIAN RICHYEMILY BINDIGER
10CALL ME CALL ME4:43TIM JENSENSteve Conte
11AVE MARIA5:49 aaJerzy Knetig
12STELLA BY MOOR1:09
13FLYING TEAPOT3:33BRIAN RICHYEMILY BINDIGER
14WO QUI NON COIN3:43Gabriela RobinADA “ED” AOI
15ROAD TO THE WEST2:56
16FAREWELL BLUES5:32
17SEE YOU SPACE COWBOY5:56岩里祐穂山根麻衣
 テレビ版「ビバップ」堂々完結のサウンドトラック。
 スパイクの求めた自由な「BLUE」がトレードマーク。
 71分の長尺に、これでもかと名曲だけが詰まっている。
 この一枚だけでも幸せな一時間を過ごせること請け合い。
 
  1曲目にいきなり流れるのは表題曲であり最終回EDを飾った名曲「BLUE」。
 大塚宗一郎によるボーイソプラノから始まり、山根麻衣が叫ぶ。スパイクの姿を脳裏に浮かべると、その歌詞も感慨が深まっていく。
 2曲目「WORDS THAT WE COULDN’T SAY」もアコギとSteve Conteのボイスが切なさ、やるせなさ、ハードボイルドを醸し出す名曲。イントロがたまらなくハマる。
 一転して4曲目「MUSHROOM HUNTING」は第17話「マッシュルーム・サンバ」のテーマに使用された、遊び心たっぷりの陽気なジャズナンバー。
 歌詞中に出てくる地名は恐らく所謂「やばきのこ」の有名な産地の羅列と思われる。とんだブラックジョーク。
 5曲目「GO GO CACTUS MAN」は夕陽のガンマンなウエスタンオマージュ色にあふれたおバカな曲。アンディのテーマ。ボーカル版なんてものもBOXに……。
 
 8曲目「N.Y.RUSH」は一枚目「COWBOY BEBOP」に収録された「RUSH」のニューヨーク録音時のアレンジ。このアニメ、収録を日本でもニューヨークでも行っているのである。
 10曲目「CALL ME CALL ME」はフェイの放浪と、エドとの別れを演出したSteve Conteボーカル屈指の名曲。カラオケにも入ってしまう程の人気がある。
 11曲目「AVE MARIA」は第5話のオペラハウスシーンで使用された(あのたった一瞬だけ!)曲。演奏及びテノールはワルシャワ・フィルのものである。菅野よう子氏曰く「すっごくテノールの上手い人」。
 「WO QUI NON COIN」は、エド役の多田葵によるボーカル。タイトルは歌詞の通り「ぼくのこいぬ」である。
 しかし劇中仕様バージョンとは違うので、劇中仕様のフランス語っぽい造語(氏曰く”ハナモゲラ”)版をお求めの方は、BOXで。
 
 ラストの「SEE YOU SPACE COWBOY」は、最終回で挿入歌として使用された曲。
 「THE REAL FOLK BLUES」の一音低いアレンジ……かと思いきや、これはデモテープ版らしい。
 「恥ずかしいから絶対に使わないで」という約束を監督がさらっと破ったので、これに関しては監督が恨めしいとかなんとか。
 
 デザインはこれまた例によってブルーノート的クラシカルジャズLPオマージュ。担当はmach55GO。
 間違いなく名盤である。「ビバップ」視聴者は手に入れておくべき。そうでなくても聞いてみるべき。

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