クラッシャージョウ 音楽篇
クラッシャージョウ 音楽篇
オススメ度 ★★★★☆
発売:1994年2月23日(原盤LPは1983年) 収録時間:50分 定価:3456円 レーベル:ビクターエンタテインメント
80年代の国産スペースオペラの代表作・初期作である「クラッシャー・ジョウ」。
劇場アニメ化はかの安彦良和氏の初監督作品でもある。
音楽はテレビバラエティ番組での仕事が多かった前田憲男氏。
東京フィルを用いたストレートなスペオペオーケストラが魅力の一枚。
No. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | BLOODBATH HIGHWAY | 3:01 | 西松一博 | ARAGON | LEO | 西松一博 by ARAGON |
2 | オープニング | 2:57 | 前田憲男 | |||
3 | ドラマの序 | 2:15 | ||||
4 | クラッシャーの旅立ち | 1:13 | ||||
5 | たくらみ 不安 | 1:06 | ||||
6 | ディスコ | 3:41 | ||||
7 | ディスコ・パニックⅠ | 2:02 | ||||
8 | ディスコ・パニックⅡ | 1:44 | ||||
9 | サロンBGM | 3:34 | ||||
10 | 旅立ち | 1:42 | ||||
11 | 緊張と危機 | 1:36 | ||||
12 | 空中戦 | 2:53 | ||||
13 | アクション映画劇中劇 | 2:36 | ||||
14 | 緊張 | 1:39 | ||||
15 | マーフィ・パイレーツ | 1:15 | ||||
16 | 事件の真相 | 1:54 | ||||
17 | スリーピング・ビューティ | 1:39 | ||||
18 | ジョウ絶体絶命 | 1:35 | ||||
19 | バトル・イン・スペース | 1:09 | ||||
20 | 連合宇宙軍 | 1:31 | ||||
21 | マチュウアの死 | 0:53 | ||||
22 | ジョウの怒り | 1:18 | ||||
23 | エンディング | 2:24 | ||||
24 | 飛翔<NEVER END> | 4:52 | 西松一博 | ARAGON | 藤原月彦 | 西松一博 by ARAGON |
高千穂遥氏による80年代日本産スペオペ小説の代表作「クラッシャー・ジョウ」。
アメコミライクな正統派スペオペを、83年に安彦良和氏の初監督作品としてアニメ映画化。「宇宙戦艦ヤマト 完結編」「幻魔大戦」と同時期に公開され、当時大きな話題を呼んだ。
またサントラである本作のLPは当時のオリコンチャートの9位にまで上ったという。
音楽担当は名ジャズピアニストである前田憲男氏が起用された。演奏は東京フィルハーモニー。
スペオペ作品らしい正統派なオーケストラ音楽で広がっていくアルバムだ。「ディスコ」のような80年代ロックも「幻魔大戦」と同時期であることを感じさせて面白い。
高千穂氏から前田氏へ「スターウォーズを意識してほしい」という言葉があったようで、オケの広げ方は確かにハリウッドスペオペのものなのは違いない。今となってはベタではあるが、当時としても妥当なアプローチだっただろう。
ただし、収録時間的にどう考えても未収録曲がかなりありそうなのは惜しいところ。
西松一博氏による2曲の楽曲提供もアメコミライクな世界観を壊さないスタイリッシュさで気分が良い。
西松氏は当時「クラッシャー・ジョウ」のことは知らなかったそうだが、タイアップとしては全く問題ない仕上がり。2曲の出来には本人としても納得するものがあるようである。
9話にてカッツェの暗躍を演出した「カッツェのテーマ」たるこの曲によるその演出を、「意志あるスタッフによる奇跡」と岩崎氏が絶賛するほどの演出力を発揮したもの。
そしてこれに限らず、「クラウズ」の音楽は奇跡的な威力を持つ曲がいくつもあり、デジタル、ラップ、オケなどを導入した岩崎氏の一時の総決算めいたものを感じた。
後に「クラッシャージョウ<交響組曲/音楽編>」に交響曲アルバムと抱き合わせで販売されているので、サントラ単品を手に入れるメリットは分厚いブックレットくらいかもしれないが、本作もその抱き合わせサントラもプレミア化しているので、そこは懐と相談で手に入れよう。
ブックレットには安彦氏の回想録とインタビュー、作品と各シーン楽曲解説、西松氏の回想録あり。
アメコミライクな正統派スペオペを、83年に安彦良和氏の初監督作品としてアニメ映画化。「宇宙戦艦ヤマト 完結編」「幻魔大戦」と同時期に公開され、当時大きな話題を呼んだ。
またサントラである本作のLPは当時のオリコンチャートの9位にまで上ったという。
音楽担当は名ジャズピアニストである前田憲男氏が起用された。演奏は東京フィルハーモニー。
スペオペ作品らしい正統派なオーケストラ音楽で広がっていくアルバムだ。「ディスコ」のような80年代ロックも「幻魔大戦」と同時期であることを感じさせて面白い。
高千穂氏から前田氏へ「スターウォーズを意識してほしい」という言葉があったようで、オケの広げ方は確かにハリウッドスペオペのものなのは違いない。今となってはベタではあるが、当時としても妥当なアプローチだっただろう。
ただし、収録時間的にどう考えても未収録曲がかなりありそうなのは惜しいところ。
西松一博氏による2曲の楽曲提供もアメコミライクな世界観を壊さないスタイリッシュさで気分が良い。
西松氏は当時「クラッシャー・ジョウ」のことは知らなかったそうだが、タイアップとしては全く問題ない仕上がり。2曲の出来には本人としても納得するものがあるようである。
9話にてカッツェの暗躍を演出した「カッツェのテーマ」たるこの曲によるその演出を、「意志あるスタッフによる奇跡」と岩崎氏が絶賛するほどの演出力を発揮したもの。
そしてこれに限らず、「クラウズ」の音楽は奇跡的な威力を持つ曲がいくつもあり、デジタル、ラップ、オケなどを導入した岩崎氏の一時の総決算めいたものを感じた。
後に「クラッシャージョウ<交響組曲/音楽編>」に交響曲アルバムと抱き合わせで販売されているので、サントラ単品を手に入れるメリットは分厚いブックレットくらいかもしれないが、本作もその抱き合わせサントラもプレミア化しているので、そこは懐と相談で手に入れよう。
ブックレットには安彦氏の回想録とインタビュー、作品と各シーン楽曲解説、西松氏の回想録あり。