D.Gray-man Original Soundtrack 1

D.Gray-man Original Soundtrack 1

オススメ度 ★★★★☆

発売:2007年3月21日 収録時間:51分 定価:3150円 レーベル:アニプレックス



少年ジャンプ、星野桂氏原作の漫画「D.Gray-man」のアニメ版。
音楽担当には「犬夜叉」でおなじみ和田薫氏が推参。
ヨーロッパ系の音色を用いつつもどこか和風な和田氏のオケ使いが独特な雰囲気を作る。
しかし迫力ある音作りながらも、弱点もいつも通りか。


N0.曲名時間作曲編曲作詞
1INNOCENT SORROW(TVsize)1:37柴崎浩abingdon boys school西川貴教
abingdon boys school
2黒の聖職者エクソシスト2:13和田薫
3アレン・ウォーカー1:44
4廃墟の中で1:10
5千年伯爵1:37
6イノセンス発動1:09
7神田ユウ1:50
8六幻発動1:04
9コムイ室長1:28
10ホームの仲間たち2:34
11教団の一日1:14
12神の結晶1:22
13石箱のメッセージ1:02
14千年伯爵の企み1:10
15悪性兵器AKUMA1:12
16悲しみの魂1:59
17ララの子守唄1:54河井英里
18魂の救済1:26
19思い出の中に1:08
20幸せな日々1:35
21ジャンとレオ1:27
22巻き戻しの街2:11
23ロード・キャメロット1:58
24ノアの一族1:25
25機械と魂と悲劇1:45
26神に取り憑かれた使徒1:08
27不安と呪い2:12
28予兆0:39
29AKUMAの襲撃1:25
30激戦1:21
31破壊1:06
32帰還1:15
33SNOW KISS(TVsize)1:33岩田アッチュ、伊藤考氣NIRGILIS岩田アッチュNIRGILIS
34Pride of Tomorrow(TVsize)1:31炭田慎也宇佐美秀文立田野純JUNE
 少年ジャンプの漫画原作のアニメ「D.Gray-man」のサウンドトラック。
 この仮想19世紀の世界観に立ち向かうのは誰かと思えば、何と和田薫氏。
 イメージとしては和風音楽の印象が強い氏が、ヨーロッパ系の音を駆使する。

 今作に和田氏は、ヨーロッパ後期ロマン派のイメージを抱いたらしい。
 まず基盤になるのは、迫力のフルオーケストラ。和田氏は生音率が高いのがうれしい。
 そして、「アレン・ウォーカー」でのダルブッカやブズーキのような音、更にはトイピアノやパイプオルガン、北欧音楽などの要素が詰められている。
 そういった技を入れてあっても和田氏のオーケストレーションがどこか和風なのが面白い。
 というか、我々の耳に「犬夜叉」の印象が強烈に植えつけられているだけか?

 また、「ララの子守唄」も見どころの一つ。和田薫氏自身の作曲で、故・河井英里嬢によるボーカル曲だ。
 この歌の歌詞はモーツァルト「レクイエム」の「Lacrimosa」(涙の日)の一部 で、地に足の着いた伴奏が和田氏らしい良曲である。

 しかし和田氏のアニメ音楽の特徴もそのままで、一曲単位が短いのが悔しい。
 曲構成もキッズアニメの方式と似ていて、「劇判」っぽさがより押し出されている。
 そのせいで中盤に捨て曲が多くなってしまうので、アルバムとして弱くなってしまう。
 とはいえフルオーケストラの迫力は本物なので、魅力がないわけではない。

 ブックレットには和田薫氏、鍋島修監督のコメントと、全曲解説が掲載。
 イラストは芝美奈子氏。デザインは鈴木雅人氏、竹田康紀氏(Sony Music Communication)。

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