出ましたっ!パワパフガールズZ オリジナルサウンドトラック
出ましたっ!パワパフガールズZ オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2007年6月27日 収録時間:67分 定価:3150円 レーベル:アニプレックス
カートゥーンネットワークの看板「パワーパフガールズ」の日本リメイク版。
公式のお墨付きのもとに好き勝手にブッ壊れたのが本作である。
音楽担当には名DJ・TAICHI MASTERと中村ヒロシ氏。
劇中アクションにも取り込まれたダンス要素がサウンドにもたっぷり。
No. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | 希望のカケラ | 1:31 | 田中秀典 | snakyskullhead、安原兵衛 | 北出菜奈 | |
2 | 真夜中のドア | 1:28 | 中野雄太 | 大友光悦 | MIZUE | イーフェイ |
3 | LOOK | 1:30 | 田中ユウスケ | クボケンジ | HALCALI | |
4 | ジグTHEアッパー | 1:31 | ホイフェスタ | |||
5 | 通り雨 | 1:34 | 鈴木珠子 | MISA | wiz-us | |
6 | ひまわり | 1:30 | Hearts Grow | 野間康介、秋山誠司 | Hearts Grow | |
7 | intro | 0:19 | TAICHI MASTER、Hiroshi Nakamura | |||
8 | a day in the lab | 2:45 | ||||
9 | monster panic × girlz dispatch | 3:07 | ||||
10 | girlz dispatch × monster threat | 5:10 | ||||
11 | powered buttercup | 0:34 | ||||
12 | rolling bubbles | 0:33 | ||||
13 | hyper blossom | 0:32 | ||||
14 | ppgz | 0:42 | ||||
15 | versus | 2:51 | ||||
16 | mojo jojo | 1:32 | ||||
17 | wafoo | 1:21 | ||||
18 | back in the lab | 2:40 | ||||
19 | love and peace | 4:03 | ||||
20 | juvenile misdemeanor | 5:35 | ||||
21 | the scheme | 2:28 | ||||
22 | princess fuzzy-funk’s rowdy fever | 5:18 | ||||
23 | the rise of him | 5:57 | ||||
24 | victory lap | 1:43 | ||||
25 | epilogue | 1:24 | ||||
26 | スウィートちょーだい | 2:01 | TAICHI MASTER | くまのきよみ | H.Blossom(加藤英美里) | |
27 | Flow | 3:34 | Hiroshi Nakamura | R. Bubbles(宮原永海) | ||
28 | It’s Mighty! | 2:08 | TAICHI MASTER | P. Buttercup(川名真知子) | ||
29 | Touch me! | 2:25 | PPGZ(加藤英美里、宮原永海、川奈真知子) |
「カートゥーンネットワークと言えば」……と言われたならば、真っ先に名前が挙がる代表作であるCraig McCracken原作「パワーパフガールズ(原題:The Powerpuff Girls)」。
「アジア版パワーパフガールズを作ってほしい、原作は気にするな」のお墨付きの元、「カーレンジャー」等様々なカオス脚本で名を馳せる浦沢義雄御大が大暴れ。
お砂糖とスパイスと可愛いものにいちご大福を加えた新生パワーパフガールズが「出ましたっ!パワパフガールズZ」である。
音楽担当はBY PHAR THE DOPESTやKICK THE CAN CREWをメジャーデビューに導いた名DJ、TAICHI MASTER氏と、クラブジャズユニット・i-depの発起人でありシシド・カフカ氏や小松未可子氏などへの楽曲提供を行っている中村ヒロシ氏とのコンビ。
各楽曲が二人のどちらによるものなのかは不明瞭だが、所感としてはTAICHI MASTER氏がメインで作っていそうな雰囲気はある。
キッズアニメのサントラとしても、クラブミュージックモチーフのサントラとしても破格の出来。
分かり易いメロディをある程度用いて変身ヒロインキッズアニメらしさを担保しつつも、ハイレベルなダンス音楽でアルバムをまとめ切っている。
「powered buttercup」「rolling bubbles」「hyper blossom」の3曲は変身バンク音楽にあたるが、40秒にまとまったダンス音楽でキャラクターらしさを表す名アレンジで、バンクアニメーションもそれぞれの曲のイメージを受けたダンスを取り込んでいるのが憎らしい。
また特徴的なのが、純粋な原曲としてではなく、劇中セリフを曲にmixしているものが多い。
得てしてそういうサービスは嫌われることが多いが、本アルバムではそのmixの完成度が非常に高いためあまり気にならない。「wafoo」におけるモジョジョジョの叫び声とシンクロするイントロなどはお見事の一言である。
曲ごとの繋がりも異様にシームレスであり、アルバムで聞いた際にはあっという間に一時間が過ぎていく。
ラスト4曲のキャラクター・イメージソング群は珠玉の仕上がり。
変身バンク以上に各々のキャラクター性を取り込んだダンスミュージックソングが作られており、声優ボイスのアクの強さも許容する名曲ばかりである。
特に、もともと歌手としても活動するバブルス役・宮原永海氏による「flow」はキャラクターソングという括りを超えた逸品。トライリンガルである氏の発音による英語リリックと、浮遊感ある中村ヒロシ氏の名アレンジがたまらない。
極めつけはブックレットの充実。
楽曲に対しての充実……というわけではないのだが、なんと、キャラクターデザインのしもがさ美穂氏による、「パワパフZ」の初期パイロット設定集がブックレットの殆どを占めているのである。
非常に可愛らしい氏の画風をイラストとしてまじまじと眺めることができる機会はそうはないため、かなり価値あるブックレットである。
楽曲の充実、1時間のボリューム、ブックレットの美味しさと全方面で申し分ないサントラ。
2022年時点でプレミア化の気配がどんどん進んでいるので、気になる方は今のうちに手に入れた方がいいかもしれない。
お安く手に入りそうだったら迷う必要なし。
「アジア版パワーパフガールズを作ってほしい、原作は気にするな」のお墨付きの元、「カーレンジャー」等様々なカオス脚本で名を馳せる浦沢義雄御大が大暴れ。
お砂糖とスパイスと可愛いものにいちご大福を加えた新生パワーパフガールズが「出ましたっ!パワパフガールズZ」である。
音楽担当はBY PHAR THE DOPESTやKICK THE CAN CREWをメジャーデビューに導いた名DJ、TAICHI MASTER氏と、クラブジャズユニット・i-depの発起人でありシシド・カフカ氏や小松未可子氏などへの楽曲提供を行っている中村ヒロシ氏とのコンビ。
各楽曲が二人のどちらによるものなのかは不明瞭だが、所感としてはTAICHI MASTER氏がメインで作っていそうな雰囲気はある。
キッズアニメのサントラとしても、クラブミュージックモチーフのサントラとしても破格の出来。
分かり易いメロディをある程度用いて変身ヒロインキッズアニメらしさを担保しつつも、ハイレベルなダンス音楽でアルバムをまとめ切っている。
「powered buttercup」「rolling bubbles」「hyper blossom」の3曲は変身バンク音楽にあたるが、40秒にまとまったダンス音楽でキャラクターらしさを表す名アレンジで、バンクアニメーションもそれぞれの曲のイメージを受けたダンスを取り込んでいるのが憎らしい。
また特徴的なのが、純粋な原曲としてではなく、劇中セリフを曲にmixしているものが多い。
得てしてそういうサービスは嫌われることが多いが、本アルバムではそのmixの完成度が非常に高いためあまり気にならない。「wafoo」におけるモジョジョジョの叫び声とシンクロするイントロなどはお見事の一言である。
曲ごとの繋がりも異様にシームレスであり、アルバムで聞いた際にはあっという間に一時間が過ぎていく。
ラスト4曲のキャラクター・イメージソング群は珠玉の仕上がり。
変身バンク以上に各々のキャラクター性を取り込んだダンスミュージックソングが作られており、声優ボイスのアクの強さも許容する名曲ばかりである。
特に、もともと歌手としても活動するバブルス役・宮原永海氏による「flow」はキャラクターソングという括りを超えた逸品。トライリンガルである氏の発音による英語リリックと、浮遊感ある中村ヒロシ氏の名アレンジがたまらない。
極めつけはブックレットの充実。
楽曲に対しての充実……というわけではないのだが、なんと、キャラクターデザインのしもがさ美穂氏による、「パワパフZ」の初期パイロット設定集がブックレットの殆どを占めているのである。
非常に可愛らしい氏の画風をイラストとしてまじまじと眺めることができる機会はそうはないため、かなり価値あるブックレットである。
楽曲の充実、1時間のボリューム、ブックレットの美味しさと全方面で申し分ないサントラ。
2022年時点でプレミア化の気配がどんどん進んでいるので、気になる方は今のうちに手に入れた方がいいかもしれない。
お安く手に入りそうだったら迷う必要なし。