DTエイトロン ORIGINAL SOUNDTRACK

DTエイトロン ORIGINAL SOUNDTRACK

オススメ度 ★★★★★

発売:1998年7月23日 収録時間:66分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント



アミノテツロー監督による隠れた良作こと「DTエイトロン」。
劇伴はゲーム音楽やプログレで有名な難波弘之氏による全面プロデュース。
劇伴的な曲のスタイルを拒否し、一曲平均が3分を超える、いわばコンセプトアルバム的な構成となっている。
難波氏とその傘下の人々のロックはさながらピンクフロイド。主題歌はテレビサイズでなくテレビアレンジで収録。


N0.曲名時間作曲編曲作詞
1シュウ MONOLOGUE I0:56
2BRICK IN THE WALL3:32難波弘之
3陽はまたのぼり くりかえす(TV Edit)5:10降谷建志Dragon Ash降谷建志Dragon Ash
4シュウ MONOLOGUE Ⅱ0:55
5STAY DREAM4:50板倉真一
6DATA FOLK4:20森藤晶司、HAYASHI HIDEYUKI森藤晶司
7RESOURCE1:50HAYASHI HIDEYUKI
8INCONVENIENCE2:01
9YOU AND THEM4:08HAYASHI HIDEYUKI、難波弘之
HAYASHI HIDEYUKI
10BURNING3:24難波弘之、森藤晶司、HAYASHI HIDEYUKI難波弘之
11ONE OF THE FEW5:24難波弘之
12ANOTHER WAY2:58板倉真一、難波弘之板倉真一
13TURNING3:42難波弘之
14OUTSIDE THE WALL4:38福山芳樹上杉洋史清水しょうこナル
15THE TIME4:02森藤晶司
16SEE-SAW3:16森藤晶司、難波弘之森藤晶司
17シュウ MONOLOGUE Ⅲ1:11
18MOTHER4:07難波弘之
19シュウ MONOLOGUE IV0:33
20おなじ星5:44吉田ゐさお高木郁乃Jungle Smile
21Hidden track – Voice act(ボーナストラック)0:14
 アミノテツロー監督による人気ラジオ「DTヴァンパイア」の世界観を継承した意欲作・「DTエイトロン」。
 放送上の扱い(スポーツ中継による時間変更や、26話中21話しか放送されなかった)こともあり、日の目を浴びなかった作品である。
 しかし、柿沼秀樹氏にの渋い脚本とSFセンスや実力派スタッフの技が光る隠れた良作でもある。

 劇伴を全面プロデュースするのは、プログレバンド「SENSE OF WONDER」や、イースのイメージアルバムで有名な難波弘之氏。
 彼によるプロデュースで、複数人による作曲が行われる、コンセプトコンピレーションアルバムな構成。

 90年代の色とプログレ漂うロックはさながらピンクフロイドのアルバムかのよう。
 合間に主人公・シュウのモノローグを挟みつつ、「DATA FOLK」「BURNING」などの小気味よいアクションロックが印象的。
 しかし、劇伴の最初を飾る「BRICK IN THE WALL」なども難波色の濃いギターがかき鳴らされ、90年代的なSF世界観が上手く集約されている。
 「BURNING」を「FF7で聞いたことある!」と言うのは野暮。恐らくどちらも同じ元ネタのオマージュです。

 「ONE OF THE FEW」はEDに入る用の定番曲となっていたあ爽やかなナンバー。この曲によってシリアス展開の回でも気持ちよく見れた、という人も多かろう。

 「OUTSIDE THE WALL」は第15話「ラブソング」で使用された劇中歌。
 作中アイドルの歌であるが、なんと作曲が福山芳樹氏!アカペラソングなので、色は薄めなのがまた面白い。
 「MOTHER」は予告のらーららー。視聴済みならこれで通じます。
 人気曲であるOPはテレビサイズではなく、テレビ版のアレンジで収録。シングルとはまた違う短いアレンジ。

 ロック・コンセプトアルバムとして完成度高くまとまったアルバム。
やや90年代色が濃ゆいが。
 ブックレットには本編世界の年表有り。公式サイトのとはまた違いがあるようだ。
 ボーナストラックでボイスあり。未見だとドラマなどが邪魔かもしれないが、良くできたアルバムなのでオススメ。

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