FINAL FANTASY ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK
FINAL FANTASY ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK
オススメ度 ★★★★☆
発売:2001年7月18日 収録時間:57分 定価:2625円 レーベル:ソニーレコード
最早説明するまでもない、伝説的な失敗を遂げた「FF」映画。
しかし、素材までが失敗しているというわけではない。
「エイリアン3」や「バットマン フォーエヴァー」のElliot Goldenthalを作曲に、ロンドン交響楽団での演奏と豪勢なモノ。
「FF映画のサントラ」というより、マーラー・ワーグナー的な交響曲アルバム、と言った方が的を射ているかも。
N0. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | The Spirit Within | 5:06 | Elliot Goldenthal | |||
2 | Race To Old New York | 2:34 | ||||
3 | The Phantom Plains | 4:06 | ||||
4 | Code Red | 2:46 | ||||
5 | The Kiss | 0:40 | ||||
6 | Entrada | 3:55 | ||||
7 | Toccata And Dreamscapes | 8:29 | ||||
8 | Music For Dialogues | 4:50 | ||||
9 | Winged Serpent | 1:27 | ||||
10 | Zeus Cannon | 3:12 | ||||
11 | Flight To The Wasteland | 3:21 | ||||
12 | A Child Recalled | 10:19 | ||||
13 | The Eighth Spirit | 2:28 | ||||
14 | Dead Rain | 6:22 | ||||
15 | Blue Light | 0:40 | ||||
16 | Adagio And Transfiguration | 3:55 | ||||
17 | The Dream Within | 3:02 | Richard Rudolph | LARA FABIAN | ||
18 | Spirit Dreams Inside | 4:50 | hyde | L’Arc~en~Ciel & Hajime Okano | hyde | L’Arc~en~Ciel |
FFの生みの親である坂口博信氏を監督に、一世一代の企画として公開された映画「FF」。
先行で公開された全米では総スカンを喰らい、その勢いのまま日本でも稀に見る失敗興行となった。
しかし、音楽にだってお金が大層かかっている。素材が悪であるわけじゃあない。
本作の劇伴を担当したのはElliot Goldenthal。John Coriglianoに師事し、「バットマン フォーエヴァー」などを作曲した。
演奏にロンドン交響楽団を起用し、Dirk Brosseがタクトを任されるという、日本作品とは思えない程の豪勢さである。
合唱にもロンドン・ヴォイセズを起用しているので、日本色は皆無である。
いざ蓋を開いてみると、テイストはFFなんてものではなく、実にワーグナー的。
或いはマーラーの系譜もあるのだろう。合唱交響曲アルバムと化している。
では、ワーグナーフォロワー音楽としてどうかというと、少し面白みに欠ける印象。
大げさにオーケストラが鳴り響いてる、というだけの曲も散見される。
そのせいか、「この曲だ!」というトラックがないという事態も。
ただし、オーケストレーションのダイナミックさは実にハリウッド感があり、一つの魅力でもあると思える。
指揮のDirk Brosseの方がいいアルバムが出てるのでは、というのは野暮。
挿入歌「The Dream Within」を歌うのはカナダの歌姫・LARA FABIAN。
この曲に関しては中々良いバラードだと思えた。LARAの声の伸びが良く、どこか「Ⅷ」以降のFFのケを感じなくもない。
主題歌である「Spirit Dreams Inside」はそこまでの流れとは打って変わってラルクのコチコチ邦ロック。
映画もろとも軽く黒歴史として扱われているのは少し可哀相。曲自体はいつものラルク。
ただ、アルバムの流れとして少し違和感があるのはご愛嬌ということで……
映画の評判以上には確実に評価出来る一作。かといって、絶賛出来る訳でもない一作。
単純に豪勢な音を楽しむ、という分には全く問題はない。
まあ、完全に忘れ去るには少し惜しい、ということで。
先行で公開された全米では総スカンを喰らい、その勢いのまま日本でも稀に見る失敗興行となった。
しかし、音楽にだってお金が大層かかっている。素材が悪であるわけじゃあない。
本作の劇伴を担当したのはElliot Goldenthal。John Coriglianoに師事し、「バットマン フォーエヴァー」などを作曲した。
演奏にロンドン交響楽団を起用し、Dirk Brosseがタクトを任されるという、日本作品とは思えない程の豪勢さである。
合唱にもロンドン・ヴォイセズを起用しているので、日本色は皆無である。
いざ蓋を開いてみると、テイストはFFなんてものではなく、実にワーグナー的。
或いはマーラーの系譜もあるのだろう。合唱交響曲アルバムと化している。
では、ワーグナーフォロワー音楽としてどうかというと、少し面白みに欠ける印象。
大げさにオーケストラが鳴り響いてる、というだけの曲も散見される。
そのせいか、「この曲だ!」というトラックがないという事態も。
ただし、オーケストレーションのダイナミックさは実にハリウッド感があり、一つの魅力でもあると思える。
指揮のDirk Brosseの方がいいアルバムが出てるのでは、というのは野暮。
挿入歌「The Dream Within」を歌うのはカナダの歌姫・LARA FABIAN。
この曲に関しては中々良いバラードだと思えた。LARAの声の伸びが良く、どこか「Ⅷ」以降のFFのケを感じなくもない。
主題歌である「Spirit Dreams Inside」はそこまでの流れとは打って変わってラルクのコチコチ邦ロック。
映画もろとも軽く黒歴史として扱われているのは少し可哀相。曲自体はいつものラルク。
ただ、アルバムの流れとして少し違和感があるのはご愛嬌ということで……
映画の評判以上には確実に評価出来る一作。かといって、絶賛出来る訳でもない一作。
単純に豪勢な音を楽しむ、という分には全く問題はない。
まあ、完全に忘れ去るには少し惜しい、ということで。