ガッチャマン クラウズ オリジナル・サウンドトラック

ガッチャマン クラウズ オリジナル・サウンドトラック

オススメ度 ★★★★★

発売:2013年8月28日 収録時間:73分 定価:2500円 レーベル:バップ



中村健治監督が描いた新「ガッチャマン」こと「ガッチャマンクラウズ」。
音楽には「C」でも中村監督と組んだ岩崎琢氏である。
挑戦的な問題作であり、一筋縄ではないヒーロー観。
そして一筋縄ないヒーロー像を、岩崎氏が新しいヒーロー音楽で彩る。

No.曲名時間作・編曲作詞
1Gotchaman~In the name of Love3:52岩崎琢岩崎工
2The core of Soul2:52
3Milestone2:56
4Firebird3:10
5Tutu2:18
6Pandaman2:06
7Music goes on3:39
8Phenex3:04
9Un beau leopard violet(麗しき紫の豹)2:31かの香織笠原由里
10Gatchadance3:21
11Galax0:08
12The bird can’t fly3:03
13Are you Gatchaman?4:07
14Destruction by rumor2:54
15Why I kissed him?3:14
16Fat guitar3:29
17Ziel der Hydra(ヒュドラの標的)3:38かの香織笠原由里
18Sacrifice4:57
19Crowds3:20
20Unbeatable Network4:18
21Love3:27
22INNOCENT NOTE3:53新屋豊渡辺なつみ一ノ瀬はじめ(内田真礼)
23Crowds(TV size)1:20WHITE ASH
24INNOCENT NOTE(TV size)1:22新屋豊渡辺なつみ
一ノ瀬はじめ(内田真礼)
 「ガッチャマン」の名を冠しながら全くガッチャマンらしくなく、それでいてガッチャマンの本質を突き詰めた作品、それが「ガッチャマンクラウズ」である。
 「C」のスタッフが再集結しており、中村健治監督、長崎行男音響監督、そして岩崎琢氏の音楽とそろい踏みである。

 
 印象としては、「グレンラガン」「ヨルムンガンド」辺りの良いとこどり、という具合。
 クラブサウンドは今まで以上にバリバリギザギザと打ち込まれており、今堀恒雄氏のギターも弾け飛ぶし、ダブステップやシンセベースも留まる所を知らない。
 そして岩崎音楽といえばそういったデジタルサウンドとオケの融合が印象的だ。いつもはストリングスのカッコよさが目立つが、本作はいつもに増して金管もクールに聞こえてくるのが楽しい。そしてかなりエグい音を利かせているにも拘わらず圧倒的に聴き易いのが凄い。
 濃厚に音が詰まっているはずなのだが岩崎音楽の軽薄さがそれを感じさせない。駆け抜けるような疾走感とヒーローらしい勇壮さが混ざり合い、新感覚のヒーロー音楽となっている。

 
 これを目当てに購入する人はさぞ多いことであろう「Gotchaman~In the name of Love」。ゴスペル的な「GATCHAMAN!」の叫びと、岩崎工氏によるラップからオケへの流れがとても美しい。この進行は「ヨルムンガンド」アール回の「The first step to escape from complex」にも良く似ている。
 注目なのは「Ziel der Hydra(ヒュドラの標的)」。女性ソプラノとクラブアレンジを合わせた曲だ。これは「グレンラガン」の決め曲「“Libera me”from hell」を思い出させる編曲となっている。
 9話にてカッツェの暗躍を演出した「カッツェのテーマ」たるこの曲によるその演出を、「意志あるスタッフによる奇跡」と岩崎氏が絶賛するほどの演出力を発揮したもの。
 そしてこれに限らず、「クラウズ」の音楽は奇跡的な威力を持つ曲がいくつもあり、デジタル、ラップ、オケなどを導入した岩崎氏の一時の総決算めいたものを感じた。

 
 そして最後は流麗なストリングスサウンド「LOVE」で締める。「愛の名の下に」から「愛」へ。愛に始まり愛に終わる。これが「ガッチャマンクラウズ」である。
 主演の内田真礼によるED曲がフルで収録されているのは嬉しい。これでさらに締められるとアルバムとしても「クラウズ」の追体験としても気持ちよく終われるのだ。
 エグさと力強さと軽さを兼ね備えた2013年を代表する名盤。2500円とリーズナブルなので是非。
 イラストは高橋裕一氏。デザインは三河真一(ROKKEN)。

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