銀河機攻隊マジェスティックプリンス オリジナル・サウンドトラック
銀河機攻隊マジェスティックプリンス オリジナル・サウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2013年12月18日 収録時間:66分 定価:3150円 レーベル:東宝
2013年を代表できる良作ロボアニメ「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」。
元永慶一郎監督、えびなやすのり音響監督と音楽的には期待できる布陣。
音楽担当は「宇宙兄弟」で同時期に活躍中の渡辺俊幸氏。
パワフルなオーケストレーションが魅力的で、非常に耳残りする良いロボアニメ音楽。
No. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | ウルガル軍 | 1:57 | 渡辺俊幸 | |||
2 | 初期飛行 | 1:49 | ||||
3 | アッシュ | 1:32 | ||||
4 | 運命の始動 | 1:26 | ||||
5 | 出撃準備 | 1:31 | ||||
6 | ウルガル軍襲来 | 1:54 | ||||
7 | 敵機接近 | 1:25 | ||||
8 | 負け戦 | 1:30 | ||||
9 | GDF本部 | 1:28 | ||||
10 | 日常 | 1:32 | ||||
11 | 相談 | 2:12 | ||||
12 | 卒業 | 2:57 | ||||
13 | 作戦会議 | 1:21 | ||||
14 | 偵察 | 1:46 | ||||
15 | 緊急発進 | 1:25 | ||||
16 | 決死 | 2:07 | ||||
17 | ダメージ | 1:47 | ||||
18 | 援軍 | 0:59 | ||||
19 | 反撃 | 1:47 | ||||
20 | 勝利 | 1:36 | ||||
21 | 希望 | 3:26 | ||||
22 | 回想 | 1:51 | ||||
23 | 感謝 | 1:43 | ||||
24 | 休暇 | 1:15 | ||||
25 | 困惑 | 1:23 | ||||
26 | 不安 | 1:38 | ||||
27 | 安心 | 1:46 | ||||
28 | ココロ | 4:58 | 石川智晶 | Zeling works | 石川智晶 | 昆夏美 |
29 | 心はひとつじゃない | 4:22 | 上倉紀行 | 松本一起 | ||
30 | その逆 | 4:51 | 石川智晶 | 土屋学 | 石川智晶 | |
31 | Respect Me | 5:02 | 西田マサラ |
2013年春期から一斉に開始したロボットアニメ3本の一角「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」。
吉田玲子氏の初ロボアニメ脚本や、戦隊出身者の声優起用など好印象な挑戦も多かった作品である。
元永慶一郎監督、えびなやすのり音響監督と「ヨルムンガンド」「刀語」の布陣で音楽的にも安心できる作品。
音楽を担当するのは渡辺俊幸氏。同時期の「宇宙兄弟」でも活躍していた。
脚本や作品の骨子からして本作は「ロボアニメ」というよりも「スーパー戦隊」のフォーマットが目指されており、音楽面においてもロボアニメ以上に戦隊モノであることを強く意識する作風になっている。勿論、その二つのジャンルが目指すものは似ているのだが。
結果、イントロから一気にスピーディなオーケストラ戦闘音楽やフレーズを展開し、目立つメロディを流用した日常音楽などが増える。統一感と用途のハッキリした劇判作りは実にスーパー戦隊やキッズ作品音楽的。
オーケストレーションとしては渡辺氏特有のマッチョな楽器使いで、打楽器も強め、エレキギターも混ざりギュインギュイン鳴らされる楽しい状態。
ほぼメインテーマ扱いで次回予告でも使われ、最も耳に残ったであろう「反撃」や、「ダメージ」「緊急発進」など、激しい曲はどれも耳残りする曲に仕上がり、耳残りするよう使われた。
「ウルガル軍」「ウルガル軍襲来」の2曲もコーラスを用いて、「悪の組織」テーマとして完全に確立。戦隊音楽のように、即物的ながら勢いで乗り切る音楽に仕上がっている。
個人的に好ましいのは、上記のようなロボアニメ、戦隊としての音楽が多くある中でも、心情描写シーンを大切にした曲が用意されているところ。それを感じられたのは「相談」「卒業」の2曲。恐らくどちらもワンシーンのために作られたものだ。
どちらも脚本上とても大事なシーンで、それをワンオフ曲で飾る意識は賞賛に値する。
ただし、丁寧に作られた楽曲の多くは未収録だと思われる。作品のターニングポイントになったような曲が収録されていない。1枚分しかサントラが発売されないことから、厳選されたのがこの一枚なのだろう。東宝……。
OP、EDのテレビサイズなどもなく、挿入歌や特殊EDなどがフル収録されているのも好印象。放送終了から3か月もかかって発売されただけに、こういったサービスは嬉しい。
1分台の曲も多めだが、パワフルさのおかげで気にならないし、ロボアニメ音楽や戦隊音楽と括ってしまえば納得もできる。
ブックレットは待たせた割に少し控えめなボリューム。ジャケットイラストは谷裕司氏、デザインは波潟真由美氏。
吉田玲子氏の初ロボアニメ脚本や、戦隊出身者の声優起用など好印象な挑戦も多かった作品である。
元永慶一郎監督、えびなやすのり音響監督と「ヨルムンガンド」「刀語」の布陣で音楽的にも安心できる作品。
音楽を担当するのは渡辺俊幸氏。同時期の「宇宙兄弟」でも活躍していた。
脚本や作品の骨子からして本作は「ロボアニメ」というよりも「スーパー戦隊」のフォーマットが目指されており、音楽面においてもロボアニメ以上に戦隊モノであることを強く意識する作風になっている。勿論、その二つのジャンルが目指すものは似ているのだが。
結果、イントロから一気にスピーディなオーケストラ戦闘音楽やフレーズを展開し、目立つメロディを流用した日常音楽などが増える。統一感と用途のハッキリした劇判作りは実にスーパー戦隊やキッズ作品音楽的。
オーケストレーションとしては渡辺氏特有のマッチョな楽器使いで、打楽器も強め、エレキギターも混ざりギュインギュイン鳴らされる楽しい状態。
ほぼメインテーマ扱いで次回予告でも使われ、最も耳に残ったであろう「反撃」や、「ダメージ」「緊急発進」など、激しい曲はどれも耳残りする曲に仕上がり、耳残りするよう使われた。
「ウルガル軍」「ウルガル軍襲来」の2曲もコーラスを用いて、「悪の組織」テーマとして完全に確立。戦隊音楽のように、即物的ながら勢いで乗り切る音楽に仕上がっている。
個人的に好ましいのは、上記のようなロボアニメ、戦隊としての音楽が多くある中でも、心情描写シーンを大切にした曲が用意されているところ。それを感じられたのは「相談」「卒業」の2曲。恐らくどちらもワンシーンのために作られたものだ。
どちらも脚本上とても大事なシーンで、それをワンオフ曲で飾る意識は賞賛に値する。
ただし、丁寧に作られた楽曲の多くは未収録だと思われる。作品のターニングポイントになったような曲が収録されていない。1枚分しかサントラが発売されないことから、厳選されたのがこの一枚なのだろう。東宝……。
OP、EDのテレビサイズなどもなく、挿入歌や特殊EDなどがフル収録されているのも好印象。放送終了から3か月もかかって発売されただけに、こういったサービスは嬉しい。
1分台の曲も多めだが、パワフルさのおかげで気にならないし、ロボアニメ音楽や戦隊音楽と括ってしまえば納得もできる。
ブックレットは待たせた割に少し控えめなボリューム。ジャケットイラストは谷裕司氏、デザインは波潟真由美氏。