“Hello, world.” ORIGINAL SOUND TRACK

“Hello, world.” ORIGINAL SOUND TRACK

オススメ度 ★★★★★

発売:2002年10月25日 収録時間:173分 定価:3150円 レーベル:インディーズ



ニトロプラスによる初期18禁ゲーム「”Hello, world.”」のサウンドトラック。
まず、173分3枚組というボリュームに圧倒される。エロゲのサントラです。
更に、その音源の質の高さにも驚かされる。エロゲのサントラです。
ボーカルはサブの曲が凄くキャピキャピしていたりする。良かった、エロゲのサントラだ……


N0.Disc 1 曲名時間作・編曲
1プレリュード2:00ZIZZ
2グローバルネットワーク4:35大山曜
3スクールデイズ3:00ZIZZ
4奈都美のココロ2:29
5Let’s Swimming!薫2:09
6千絵梨が描く風景4:25
7教えて!若佳菜先生2:44
8深佳の電脳研究会2:49
9ハルカの名前は遥香2:46
10佐知美のレポーター魂2:32
11平和な千代田区2:52
12彼女についての考察2:20
13人間もロボットも悲しい時がある1:51
14パニクリ1:33
15パニクリ21:33
16決まらないポージング2:01
17Popping2:09磯江俊道
18Pomping2:20
19ループする学園生活3:11ZIZZ
N0.Disc 2 曲名時間作・編曲
1暗躍する粛清計画3:49ZIZZ
2発動する粛清計画3:14
3進撃する粛清計画3:33
4いつもと同じ日常3:43
5今そこに迫り来る影2:34
6今そこに迫り来るそれ2:24
7人間に生き残る資格はあるか2:23
8狂気マッドピエロ2:08
9All or half First version2:33
10All or half2:34
11Global-network had already broken down…5:54
12ネットワーククライシス4:17
13ラプソディグレー2:15
14僕が守るべきモノは何か4:49
15決意2:00
16ロッキングアウト2:51
17東京上空ドッグファイト2:30神保伸太郎
18夢の果ての結末2:54ZIZZ
19最後に2人だけで見つめ合う2:33
20最後に2人だけで語り合う2:29
N0.Disc 3 曲名時間作曲編曲作詞
1青い記憶5:07村上正芳江幡育子いとうかなこ
2There’s the earth link somewhere~どこかでつながっている~5:21大山曜
3PA!PA!パラダイス~アルファのテーマ3:13江幡育子GONZO1号maimai
4真珠のうた~奈都美のテーマ3:45磯江俊道まりあ
5BLAZE UP5:04村上正芳いとうかなこ
6煌星4:33磯江俊道
7青い記憶 Image version5:08村上正芳渡辺みづき
8There’s the earth link somewhere~どこかでつながっている~Album version4:38大山曜いとうかなこ
9青い記憶 Instrument version5:06村上正芳
10There’s the earth link somewhere~どこかでつながっている~ Instrument version4:37大山曜
11PA!PA!パラダイス~アルファのテーマ Instrument version3:13江幡育子GONZO1号
12真珠のうた~奈都美のテーマ Instrument version3:45磯江俊道
13BLAZE UP Instrument version5:04村上正芳
14煌星 Instrument version4:30磯江俊道
 「ニトロプラスにしては、随分とエロゲっぽくない?」という雰囲気漂うエロゲ「”Hello, world.”」。
 きんりきまんとう氏による丸いキャラクター絵や透明感ある雰囲気がそうさせるのだろう。
 勿論、ZIZZ STUDIOによるBGMが展開されるわけだが、いろんな意味で本作が彼らの恐ろしさが露呈する作品となる。

 まず、173分という圧倒的なボリューム。家庭用ゲームのサントラかのような収録時間である。
 1枚目には日常・前半パートの音楽。2枚目には戦闘・後半パートの音楽。3枚目はボーカルが収録されている。

 日常パート全体ではアコースティックギターの音色が重要な存在になっている。
 OP曲「青い記憶」もアコギが印象的だが、BGMのアコギの音は、とても綺麗な音質だ。
 この時期のPCゲーム、しかも設立4作目ほどの作品とは思えないクオリティである。
 音質の良さは前作「鬼哭街」と比べても顕著で、アコギだけでなく全体の音質が格段に向上している。
 「Let’s Swimming!薫」の綺麗に鳴るドラムや、それ以外のショーロなどをイメージしたキャラクター・テーマは特に音が良い。

 対照的に後半シリアスパートの音楽は、エレクトリックなテクノとバンドサウンドが熱い。
 バラード調、ジャズ調、そしてテクノ調と続くが、テクノアレンジの「進撃する静粛計画」がなかなかかっこいい。
 この曲はPVでも使われていて印象的だが、「”Hello, world.”」のシリアスを象徴する曲である。
 「狂気マッドピエロ」はZIZZの小手調べ感漂うヘヴィメタル。世界観に対してはこのくらいが譲歩というところ。

 ボーカル曲は全体的に爽やかで、それまでのニトロの重々しいサウンドからは考えられないほど。
 いとうかなこ嬢の歌はどれも名曲と言っていいほどで、「BLAZE UP」はPVの時点で惚れ惚れとして聞いていた。
 江幡育子氏の出張る曲にはロクな物がない(褒め言葉)ということで、「PA!PA!パラダイス~アルファのテーマ」は超問題作。
 ただでさえ電波レベルが高すぎるというのに、次回作のタイトルをネタバレするというのはどういう了見なのか。
 デモンベインってなんだぴょん!?わわ、まだ内緒なんだぴょ~ん!

 だいたいニトロのサントラはいつも傑作だが、ボリュームも考えるとかなり上位にある傑作。
 中古もだいぶ安くなってたりするので、見かけたら買ってみよう。

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