Hellsing original soundtrack RUINS 吠虚

Hellsing original soundtrack RUINS 吠虚

オススメ度 ★★★★☆

発売:2002年2月22日 収録時間:68分 定価:3059円 レーベル:パイオニアLDC



テレビアニメ版「Hellsing」サントラ第二弾。
引き続き石井妥師の癖あるサウンドがたっぷり。質は一切落ちていない。
前作よりもおふざけ感、ハッチャケ感が含まれているのが楽しい。
歌のTVサイズなどがないため、アルバムとしてはこっちのが好き。


N0.曲名時間作・編曲
1世界最終黎明期3:47石井妥師
2葉隠れの和声2:23
3SKY OF GOD MASTER3:59
4罪作りな憎いヤツ3:52
5SOUL救命隊3:58
6I.B.C.J.包囲網3:30
7死傷ヶ丘での銃劇戦2:26
8精神警察捜査課の裏事情5:14
9原色ジバクラヴソング2:46
10シークレット カルマ セレナーデ3:02
11桔梗薫るイロハ道3:31
12真理響4:44
13ねつ造されたBACK GROUND2:30
14原点回顧 RYTHM NATION3:40
15真夜中の暗殺者4:16
16ロゴスなきワールド~マルコムXに捧ぐ~3:45
17罪減ぼしジプシー2:35
18さらばボンコツWORLD0:26
19666より7772:49
20大麻の煙が目にしみる2:26
21鳴呼、青春のエロ魔界2:12
22予期せぬ出来事0:59
 平野耕太氏原作の、賛否あるGONZO版テレビアニメ「Hellsing」サウンドトラック第2弾。
 石井妥師の音楽は質も落ちず健在。むしろ全体のまとまりやはっちゃけ方は今作の方が好ましい。

 アンニュイなベースやピアノが唸り続け囁くようなボーカルが入り混じるクセの強い石井節。
 今作は前作よりもコミカルさやはっちゃけ方がより悪化している印象。褒め言葉である。
 最後の最後まで遊び心を忘れない音作りの「罪作りな憎いヤツ」や、ロックのセンスと刑事ドラマ風メロディなおバカさがミックスした「精神警察捜査課の裏事情」なんかは名曲だ。
 ジャズ系のはっちゃけだと「原色ジバクラヴソング」は石井氏らしいピアノが全開になる。
「シークレット カルマ セレナーデ」は、狙撃シーンで使われていた曲。
 無音のシーンに響く「星が流れる 月が輝く」の繰り返しは実に色気があって妖しく聞こえる。

 そこまでは死ぬ程カッコイイのに、ラストの数曲になって途端にお馬鹿まるだしになるのは何故なのか!
 使われたシーンなどもう想像も容易い。どう考えても夢シーンとかだ。
 しかし「666より777」の後半など、普通にかっこいい仕掛けを入れてくるのもまた何故なのか……。

 TVサイズ主題歌などもなく、クセもより悪化しアルバムとしての完成度がグッと上がった一作。
 しかしクセは強いままなのでダメな人はとことんダメ。逆に、一枚目を持ってる人は絶対に聴くべし。
 デザインワークスは根津典彦(G-SQUARE)。

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