Hellsing original soundtrack RAID 糾襲

Hellsing original soundtrack RAID 糾襲

オススメ度 ★★★★☆

発売:2001年11月22日 収録時間:64分 定価:3059円 レーベル:パイオニアLDC



人気漫画「Hellsing」のテレビアニメ版サウンドトラック。
GONZO製作の今作、本編の評価は著しく低いが、音楽の評価は概ね好評。
音楽担当は石井妥師。後に「DTB 流星の双子」でも活躍するベーシストだ。
派手にドライヴするクセの強いロックやジャズ、ブルースでまとまったアルバムとなっている。


N0.曲名時間作曲編曲作詞
1ロゴスなきワールド4:06石井妥師石井妥師
2莫迦越えのニルバーナ~恨みなき厳禁~3:40
3楽音遊戯 拈華微笑3:56
4必勝 妙法蓮華曲4:58
5神々への供養~勝手にやらせてもらいます~2:14
6官能的誘惑の罠にはまった左足2:47
7ドラキュラ聖徒とR&R3:34
8P.S.南無阿弥陀仏2:43
9カオスの海~創造主の思惑~3:33
10原罪~処女を守りぬけないがために~3:20
11大聖堂の菩薩~Featuring 田部井辰雄~4:51
12仮面神父とチャペルの鐘2:06
13悪魔の仕業か神業か1:37
14死成の無垢3:00
15不誠実な道の上でのサバイバル3:03
16漠源ドラムの嘆き2:52
17生(盛)者への鎮魂曲3:34
18非神経症的捨て曲~オマエライツタイナンナンダ?2:30
19戦争するなら弓,槍,剣で戦え!3:37石井妥師
20SHINE1:20Richie KotzenMR.BIGRichie Kotzen&RICHIE ZITOMR.BIG
 原作者、平野耕太氏がDVDをまんだらけに売ったと噂の悪名高きGONZOによるテレビアニメ版「Hellsing」。
 音楽は宇都宮隆氏のバンドや各所の楽曲提供などをしていたベーシスト、石井妥師氏である。
 後に「DTB」でも発揮される曲題センス同様のクセの強さは、今作から既に健在。

 OP曲である「ロゴスなきワールド」が、正しく今作の代表曲。
 ぐにぐに鳴るベースとアンニュイさ前回のピアノと流すようなボーカル。これぞ石井妥師節。
 歌詞がカタカナなのは仕様。ブックレットにもそう記載されている。

 同じようにジャズっぽく鳴るサウンドと、ロックが強調されているのとにだいたい二分される。
 「官能的誘惑の罠にはまった左足」「仮面神父とチャペルの鐘」など、だいたいピアノの引き出しは一緒。
 ロックテイストだと「莫迦越えのニルバーナ~恨みなき厳禁~」「不誠実な道の上でのサバイバル」など。
 石井氏がベーシストだからか、ベースの存在感というか、必要不可欠なポジショニングになっているのが分かる。

 「戦争するなら弓,槍,剣で戦え!」の歌詞を見れば分かるが、曲題センスなどは「Hellsing」のものでなく、石井氏特有のもの。
 「DTB」サントラでもやっぱりこのセンスのまま名付けている訳だが、中々こういうのはできることじゃない。
 好き嫌いはありそうだが、個人的には好ましいノリである。

 石井氏のセンスで隠れがちだが、実はED曲はなんとMR.BIG。
 洋楽ファンであればよく知っている名前だろう。
 その「Shine」は既存の曲。確かにMR.BIGの中でも日本人向けのテイストになっていた作品ではあるが……
 なぜ起用したのかはいまいちわからない。が、聴きやすい名曲。

 石井節の魅力がこれでもかとギッシリ詰まった良盤。クセがとても強いが。
 OPをかっこいいと思ったら迷わずオススメする。
 デザインワークスは根津典彦(G-SQUARE)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です