魔女っ娘つくねちゃん オリジナルサウンドトラック

魔女っ娘つくねちゃん オリジナルサウンドトラック

オススメ度 ★★★★★

発売:2006年1月25日 収録時間:36分 定価:3480円 レーベル:キングレコード



まがりひろあき氏原作の外道魔法少女漫画「魔女っ娘つくねちゃん」。
数々の外道魔法少女の中でもひときわケイオス感の強い一作である。
アニメ化に際して、なんと音楽はインスタントシトロンが担当。
ケイオス&バイオレンスな作風に何故か合わせられた極上トイポップを聴け!


No.曲名時間作曲編曲作詞
1Swinging broomstick1:50長瀬五郎インスタントシトロン
2Rooftop drive1:47
3Valse de la luge2:15
4Turlilas2:34片岡知子インスタントシトロン片岡知子、桃井はるこ
5A domani2:37長瀬五郎
6The mayor in love1:51
7Panic button2:56片岡知子
8le soleil2:44長瀬五郎
9Affectionately yours4:23インスタントシトロン
10Marcha magico4:17片岡知子
11つくねちゃんのFlying Machine(Off Vocal Version)3:37長瀬五郎
12Luminary(Off Vocal Version)5:11片岡知子
 元はヤングマガジンアッパーズ、アニメ化の時期は月刊少年シリウスで連載したまがりひろあき氏によるスラップスティック魔法少女ギャグマンガ「魔女っ娘つくねちゃん」。
 そのOVA化にコメディアニメならお任せ、桜井弘明監督がXEBECと共にやってきた。
 全六巻、各巻10分程度と控えめなボリュームながら、その内容は視聴者にかなりのインパクトを与えた。
 一部のインターネット老人の方々に関しては、ニコニコ動画のコマンドテスト背景としてなじみ深い作品でもある。

 その劇判及び主題歌には、なんとフレンチポップ・トイポップユニットで知られるインスタントシトロンが抜擢。   
 それ以前にもMOTHER1+2のBGMアレンジなどに参加していたが、ユニット名義での劇判は今作が初。
 いざお出しされる劇判といえば、この不条理ギャグアニメで使っていいのか!?と唸る極上のフレンチポップまみれである。
 令和の日常アニメの音楽として使ったとしても一級品の音楽として使えること間違いない。
 あまりにもオシャレであまりにも可愛げのある外道魔法少女音楽を是非堪能していただきたい。
 たったの36分間は体感時間10分くらいの感覚で過ぎ去り、リピートは避けられないだろう。

 特筆すべきは2曲のボーカル曲である。
 「Turlilas」はこれぞまさにインスタントシトロン!とも言うべき、愛すべきトイポップ。
 片岡知子氏とモモーイのウィスパーデュエットで軽くて楽しい身もフタもない歌詞を聴いて幸せになれる。
 「Affectionately yours」はまがりひろあき氏をして「僕の作品にはもったいないぐらい素敵」と言わしめたオシャレ・フレンチポップ。
 しっかりした喫茶店で流しても全く違和感のない、インスタントシトロンの地力を感じられる名曲である。
 耳の幸せ、というものをギャグアニメのサントラで感じさせてくれる素晴らしいトラック。

 とにかくべた褒めされるべき名盤なのだ、悲しいかなDVD最終巻の特典サントラである。
 なんならインスタントシトロン+モモーイの名OP・EDも1巻の特典である。
 そして↑の画像URLからamazonを確認してみてほしいが、2024年現在目玉が飛び出るようなプレミア価格になっている。
 キングレコードさんよ……。頼みますよ……。たぶん無理だろうけど……。

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