MONSTER オリジナルサウンドトラック2
MONSTER オリジナルサウンドトラック2
オススメ度 ★★★★★
発売:2004年12月22日 収録時間:50分 定価:2940円 レーベル:バップ
浦沢直樹原作「MONSTER」のサウンドトラック二枚目。
David Sylvianでも驚きだったのにフジ子・ヘミングが飛び出しあんぐり。
音楽はドイツの楽団まで使っての厚めのオーケストラが展開され、
一枚目とは全く違うアプローチが味わえてとても捻られた構成である。
N0. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | Make It Home | 3:47 | 蓜島邦明 | 蓜島邦明 | フジ子・ヘミング |
2 | What Do I See | 2:25 | |||
3 | The Seeds Of Time | 4:26 | |||
4 | Before You Go To Sleep | 2:15 | |||
5 | HOLD ON | 1:24 | |||
6 | Close Your Eyes | 1:55 | |||
7 | OUR DESTINATIONS CALLS | 2:08 | |||
8 | RIGHT AND WRONG | 1:35 | |||
9 | Cast Upon The Wind | 1:45 | |||
10 | Catch | 1:47 | |||
11 | YOU ARE THE MOVE YOU MAKE | 3:11 | |||
12 | Cannot Hear | 2:48 | |||
13 | S’alright | 1:35 | |||
14 | Faith | 2:16 | |||
15 | THAN ONE | 3:59 | |||
16 | Present | 1:32 | |||
17 | The More Than I See | 1:58 | |||
18 | It’s A Long Way To Go | 2:02 | |||
19 | WE’LL BE WAITING FOR THE NIGHT | 1:42 | |||
20 | Make It Home(Instrumental) | 3:48 | |||
21 | CHANGES | 1:55 |
浦沢直樹氏の代表的長編漫画である「MONSTER」のアニメサウンドトラック2枚目。
一枚目からは半年間を置いての発売で、物語も大きな広がりを見せているタイミングであるが、それに対応した一枚目とは違うアプローチがなされているのが本作の特徴だ。
一枚目ではチェンバロやノイジーな音使いでのマニアックめなホラー・サスペンス音楽だったが、今回はスケール感や物語・世界の広がりを見せつけるためのオーケストラサウンドがメインとなる。
Württembergische Philharmonie Reutlingen、即ちヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団を起用しており、こういう場でたまに聞ける蓜島邦明氏の資金あるオケ使いは中々に豪快で気持ちいい。
とはいえ恐らくその功績はオーケストレーションを担当する宮野幸子氏のものなのだろうが。
交響曲的な広がりを表現するタイプのオケは一枚目にはなかったドラマチックさを演出するので、「MONSTER」後半のためのエモーショナルさはここで用意出来たと言えるだろう。
「世界の人間模様」のための音楽でもあるので、穏やかでありながら情緒的なのだ。
また、David Sylvian氏に続く2つ目のEDアーティストに、なんとフジ子・ヘミング氏を持ってきている。
蓜島氏による安らぎあるバック音楽に載せたその揺らぎ・不安定さに満ちた歌唱は、どこか賛美歌じみていて、世界の辛さと尊さを同時に醸し出しているようにも聞こえる。
一枚目にはあれはあれで魅力はあるが、こちらのほうが圧倒的に聴きやすい。
分かり易い良さ、オーケストラサウンドにフジ子・ヘミングボイスがそれを締めていて、バランス感あるアルバムに仕上がっている。
蓜島氏の音楽としても比較的変化球でないボールを投げられているような感じで、新鮮かつ気持ち良い。
一枚目よりも入手が容易という点でもオススメしやすい良盤である。
ブックレットには蓜島氏からの各曲解説ならぬ各曲コメントあり。
カバーイラストは浦沢直樹氏。デザインは小林美樹代氏+Bay Brige Studio。
一枚目からは半年間を置いての発売で、物語も大きな広がりを見せているタイミングであるが、それに対応した一枚目とは違うアプローチがなされているのが本作の特徴だ。
一枚目ではチェンバロやノイジーな音使いでのマニアックめなホラー・サスペンス音楽だったが、今回はスケール感や物語・世界の広がりを見せつけるためのオーケストラサウンドがメインとなる。
Württembergische Philharmonie Reutlingen、即ちヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団を起用しており、こういう場でたまに聞ける蓜島邦明氏の資金あるオケ使いは中々に豪快で気持ちいい。
とはいえ恐らくその功績はオーケストレーションを担当する宮野幸子氏のものなのだろうが。
交響曲的な広がりを表現するタイプのオケは一枚目にはなかったドラマチックさを演出するので、「MONSTER」後半のためのエモーショナルさはここで用意出来たと言えるだろう。
「世界の人間模様」のための音楽でもあるので、穏やかでありながら情緒的なのだ。
また、David Sylvian氏に続く2つ目のEDアーティストに、なんとフジ子・ヘミング氏を持ってきている。
蓜島氏による安らぎあるバック音楽に載せたその揺らぎ・不安定さに満ちた歌唱は、どこか賛美歌じみていて、世界の辛さと尊さを同時に醸し出しているようにも聞こえる。
一枚目にはあれはあれで魅力はあるが、こちらのほうが圧倒的に聴きやすい。
分かり易い良さ、オーケストラサウンドにフジ子・ヘミングボイスがそれを締めていて、バランス感あるアルバムに仕上がっている。
蓜島氏の音楽としても比較的変化球でないボールを投げられているような感じで、新鮮かつ気持ち良い。
一枚目よりも入手が容易という点でもオススメしやすい良盤である。
ブックレットには蓜島氏からの各曲解説ならぬ各曲コメントあり。
カバーイラストは浦沢直樹氏。デザインは小林美樹代氏+Bay Brige Studio。