Napple Tale 妖精図鑑

Napple Tale 妖精図鑑

オススメ度 ★★★★★

発売:2000年10月21日(2009年7月1日再販) 収録時間:51分 定価:2625円 レーベル:マーベラス エンタテインメント(ビクターエンタテインメント再販)



ドリームキャストで発売された「女性向けRPG」、それが「Napple Tale」。
今作の音楽を担当しているのは何とあの菅野よう子氏と坂本真綾氏。
生のアコースティックを中心としたバラエティ豊かでメルヘンチックな音楽がここに。
「隠れた名盤」と名高いサウンドトラック。


N0.曲名時間作・編曲作詞
1はとどけい1:05菅野よう子
2しっぽのうた2:43一倉宏坂本真綾
3Flower of yesterday’s3:10
4Chocolate forest2:49
5Jumping cracker1:59
6たのしいさんすう1:34
7雪の女王2:34
8さんぽ1:11
9ほうせんか1:48
10ゆきだま2:52
11Tree of church0:59
12たまご0:48
13雨のワルツ4:44
14セシルの庭3:28
15Skipper2:50
16Dual Tango1:46
17Toy Train2:12
18ハテナ玩具堂2:26
19ポーチ1:46
20丸ひつじ2:52
21Little black book1:36
22みどりのはね2:53一倉宏坂本真綾
2313 ice cream1:32
 セガから発売されたドリームキャスト用RPG「ナップルテール」。
 「女性向けのラブリーPOPアクションRPG」という文句を謳い、メルヘンな雰囲気漂う世界観を展開する。
 女性向けということで難易度も低く、良い意味での「雰囲気ゲー」という高評価が聞かれる。

 本作の音楽を担当するのは人気作家・菅野よう子氏。
 そして主題歌には当時菅野氏による全曲プロデュースがなされていた坂本真綾氏が抜擢。
 家庭用ゲームとはいえ当時としてもかなり良質な生音が展開する。

 今作を一つ何かに例えるならば、「おもちゃ箱」という表現がしっくりくる。
 基本的にはアコースティックが中心になるが、とにかくどの曲も印象が可愛い。
 ある種、菅野氏の真骨頂とも言えるユーモア溢れるメロディが、今作の雰囲気の重要なパーツとなっている。

 主題歌「しっぽのうた」のチューバ伴奏と坂本真綾しのおどけた歌声がたまらない名曲。
 歌詞も世界観が完成されていて聞いていて楽しくなってくる。
 対照的に「みどりのはね」は穏やかな広がりを感じる歌。
 サビからの壮大さは菅野氏の歌らしくて実に情緒がある。

 インストでは超時空七夕ソニックでも演奏した「はとどけい」や、菅野氏らしいピアノの「たまご」「セシルの庭」、3分の間に巧く管弦が展開する「Chocolate forest」、今作でも珍しくシリアスめいた「雪の女王」など、決して聞き手を飽きさせない程入魂された「面白い」曲ばかりである。

 ちょっと前までは「隠れた名盤」として扱われていたが、超時空七夕ソニックを前に再販。
 サントラ2枚ともかなり手の届きやすいアルバムとなった。
 この印象的なジャケットを見かけたら、是非手に取ってみてはいかがだろうか。

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