Napple Tale 怪獣図鑑

Napple Tale 怪獣図鑑

オススメ度 ★★★★★

発売:2000年11月22日(2009年7月1日再販) 収録時間:57分 定価:2625円 レーベル:マーベラス エンタテインメント(ビクターエンタテインメント再販)



ドリームキャストで発売された女性向けRPG「Napple Tale」のサントラ第二弾。
引き続き菅野よう子氏と坂本真綾氏による音楽。
前回が「妖精図鑑」だったのに対し今作が「怪獣図鑑」ということで、少しシリアスっぽい曲もいくつか。
しかし全体の雰囲気は全く同じなので、安心して聴ける名盤。


N0.曲名時間作・編曲作詞
1いもむし1:56菅野よう子
2ハイランド クロック2:15
3春のペタル0:37セガ・エンタープライゼス坂本真綾
4夏イカ3:36
5夏のペタル0:28セガ・エンタープライゼス坂本真綾
6たまいれ2:19
7Be a frog4:08
8Slow water2:20
9秋のペタル0:34セガ・エンタープライゼス坂本真綾
10フィヨルランド2:05
11クリスタルパレス1:31
12冬のペタル0:37セガ・エンタープライゼス坂本真綾
13すすむとき0:36
14パフェットルーム1:18
15The man in the hole2:27
16はちみつ銀行0:51
17Dreams in a pie4:26chris mosdell坂本真綾
18うさぎベッド4:54
19Sleepy snake1:01
20タバスコ2:25
21サーカス2:34
22October child2:29
23お金のすきなドラゴン1:49
24夏至祭2:06
25もどるとき0:36セガ・エンタープライゼス坂本真綾
26ソネット3:14
27ワイルドウインド3:57
 セガ発売のドリキャス用女性向けRPG「ナップルテール」。
 そのサウンドトラック第二弾が本作となる。
 1、2という分け方をしているわけではないが、一応発売日順を考えると、こういうことに。

 前作が「妖精図鑑」だったのに対し「怪獣図鑑」と題されている。
 そのせいか心なしか前作よりも動的なサウンドやシリアスなものが少し入ってきているように思える。
 勿論、依然メルヘン全開の雰囲気は残っているが。

 今作で特徴的なのが「ペタルソング」だ。
 作中で、「ペタル」と呼ばれる要素を主人公ポーチが手に入れた時に流れる歌である。
 坂本真綾氏による40秒ほどの短い歌なのだが、これ非常に演出的で面白い。
 まず、四季を彩るペタルソングがある。
 春は爽やかに、夏は煩く、秋は寂しく、冬は綺麗に住み分けされた4曲は、正しく菅野よう子氏の四季感にほかならない。
 また、「すすむとき」「もどるとき」も時間をテーマにしたペタルソング。
 歌詞も不思議に溢れていて世界観とのマッチがたまらない。

 インストは「夏イカ」や「お金のすきなドラゴン」など、和ませ系ではない曲などが面白い。
 「夏イカ」「タバスコ」でのブラスは他の曲にはないもので、明るく楽しいサウンドだ。
 「夏至祭」は本作の重要なワードでもあり、北欧的な楽器使いがなされている。
 ラストを締める「ワイルドウインド」もそういったまとめ方をしている。

 隠れた名盤扱いだったが、数年前に前作ともども再販されている。
 かなり手に入りやすくなっているので、菅野よう子氏のファンの方も、そうでない方も聞いてみよう。

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