TVアニメーション「狼と香辛料」O.S.T. 狼と旅の音楽
TVアニメーション「狼と香辛料」O.S.T. 狼と旅の音楽
オススメ度 ★★★★★
発売:2008年3月12日 収録時間:73分 定価:3045円 レーベル:JVCエンタテインメント
第12回電撃小説大賞銀賞であるライトノベル「狼と香辛料」。
経済・商売ネタと小気味よい洒落た会話劇による「剣も魔法もない」ファンタジーだ。
音楽には吉野裕司氏。主題歌に吉良知彦氏、小峰公子氏、保刈久明氏。
ここまでメンツが揃えばやることは一つ。そう、古楽器飛び交う民俗プログレである。
No. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | 商人と狼と、旅の荷馬車 | 2:46 | 吉野裕司 | |||
2 | 旅の途中 | 4:54 | 吉良知彦 | 小峰公子 | 清浦夏実 | |
3 | 遠い約束は… | 1:28 | 吉野裕司 | |||
4 | しっぽとダンス | 2:33 | ||||
5 | 夢のまにまに | 1:54 | ||||
6 | はしる | 1:48 | ||||
7 | 下弦の月 | 2:45 | ||||
8 | 月夜のたてがみ | 2:05 | ||||
9 | ひとりぼっちの夢 | 2:14 | ||||
10 | 光る轍 | 2:22 | ||||
11 | 異国の調べ | 3:35 | ||||
12 | ざわざわする | 2:17 | ||||
13 | はじめての村 | 3:16 | ||||
14 | 長い夜、冷えた月 | 1:59 | ||||
15 | 食む | 2:10 | ||||
16 | ゆれる麦 | 2:51 | ||||
17 | 未知なるもの | 1:44 | ||||
18 | 夜明け前 | 1:31 | ||||
19 | きみのもとへ | 2:33 | ||||
20 | ちいさなためいき | 2:14 | ||||
21 | 犬歯とよっぱらい | 2:06 | ||||
22 | 強い風が吹いても | 2:24 | ||||
23 | 正しき天秤 | 2:12 | ||||
24 | 聡き人たち | 1:10 | ||||
25 | 忘れないで | 2:52 | ||||
26 | 暗い森 | 2:15 | ||||
27 | まつりのうた | 2:51 | ||||
28 | 変化 | 2:18 | ||||
29 | まだ見ぬ街へ | 2:38 | ||||
30 | リンゴ日和~The Wolf Whistling Song(TV size) | 1:36 | 山下太郎、noe | 保刈久明 | Chris Mosdell | ROCKY CHACK |
31 | 旅の途中(TV Size) | 1:33 | 吉良知彦 | 小峰公子 | 清浦夏実 |
第12回電撃小説大賞銀賞を受けた支倉凍砂氏によるラノベ「狼と香辛料」。
行商人ロレンスと賢狼ホロの小気味よい会話劇と経済ネタを駆使したバトルゼロファンタジー。
音楽を担当するのは「まりんとメラン」「.hack//黄昏の腕輪伝説」をやった吉野裕司氏。
というか吉野氏に限らず、今作の音楽に関わる人選がちょっとした大物揃いなのが特徴の一つでもある。
吉野氏、吉良知彦氏、小峰公子氏、保刈久明氏、壺井彰久氏、鬼怒睦月氏など、勘の良い方ならお分かりだろうが、Vita-NovaやZABADAK常連のメンバーなのである。
基本的にマンドリン、ブズーキ、バンドネオン、リコーダーが跋扈する古楽器まみれのアイリッシュ。
しかしただのあざとい民俗音楽と古楽器プログレの絶妙な合間を縫っており非常に聞きやすい。トラッド風のスタイルなどでは正しくお祭り感があって、分かりやすい記号的な曲にもなっている。
中世ファンタジー音楽としてはこれ以上ない破格の音楽で、「FFCC」のロバハウスを思わせる。
またアイリッシュがメインに敷かれている印象だがアラビアンなものやスパニッシュなどもあり割と自由。
ミニマルな繰り返しや弦楽とバンドネオンでのスタイルも目立ち、より「Vita-Nova」感が強まる。
しかし「まりんとメラン」程強烈過ぎず玄人感を抑えているので、ラノベに対応というか、ライトリスナー層への民俗音楽盤としてきちんと機能しているのが器用なところである。
メロディラインでも特に恐ろしいことやエグイ作曲はされていないので、メンバーの名前を見たことがない人でもスイスイ聞ける良いアルバムだ。
吉良氏と、「スケッチブック」OPの清浦夏実氏によるOPがフルverで収録されてるのも嬉しい。
特にブックレットに変わった要素はないが1曲単位で演奏メンバーが書いてあるのが丁寧で好ましい。
誰にでも薦められる民俗音楽サウンドトラックアルバムの良盤。ジャケットで避けるのは勿体ないので勇気を出してみよう。
ジャケットイラストは文倉十氏。デザインは山崎剛氏(coccinelle)。
行商人ロレンスと賢狼ホロの小気味よい会話劇と経済ネタを駆使したバトルゼロファンタジー。
音楽を担当するのは「まりんとメラン」「.hack//黄昏の腕輪伝説」をやった吉野裕司氏。
というか吉野氏に限らず、今作の音楽に関わる人選がちょっとした大物揃いなのが特徴の一つでもある。
吉野氏、吉良知彦氏、小峰公子氏、保刈久明氏、壺井彰久氏、鬼怒睦月氏など、勘の良い方ならお分かりだろうが、Vita-NovaやZABADAK常連のメンバーなのである。
基本的にマンドリン、ブズーキ、バンドネオン、リコーダーが跋扈する古楽器まみれのアイリッシュ。
しかしただのあざとい民俗音楽と古楽器プログレの絶妙な合間を縫っており非常に聞きやすい。トラッド風のスタイルなどでは正しくお祭り感があって、分かりやすい記号的な曲にもなっている。
中世ファンタジー音楽としてはこれ以上ない破格の音楽で、「FFCC」のロバハウスを思わせる。
またアイリッシュがメインに敷かれている印象だがアラビアンなものやスパニッシュなどもあり割と自由。
ミニマルな繰り返しや弦楽とバンドネオンでのスタイルも目立ち、より「Vita-Nova」感が強まる。
しかし「まりんとメラン」程強烈過ぎず玄人感を抑えているので、ラノベに対応というか、ライトリスナー層への民俗音楽盤としてきちんと機能しているのが器用なところである。
メロディラインでも特に恐ろしいことやエグイ作曲はされていないので、メンバーの名前を見たことがない人でもスイスイ聞ける良いアルバムだ。
吉良氏と、「スケッチブック」OPの清浦夏実氏によるOPがフルverで収録されてるのも嬉しい。
特にブックレットに変わった要素はないが1曲単位で演奏メンバーが書いてあるのが丁寧で好ましい。
誰にでも薦められる民俗音楽サウンドトラックアルバムの良盤。ジャケットで避けるのは勿体ないので勇気を出してみよう。
ジャケットイラストは文倉十氏。デザインは山崎剛氏(coccinelle)。