N・H・Kにようこそ! サウンド・コレクション サニーサイドにようこそ!

N・H・Kにようこそ! サウンド・コレクション サニーサイドにようこそ!

オススメ度 ★★★★★

発売:2006年11月22日 収録時間:72分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント



無職と宗教と退廃が渦巻くアニメ「NHKにようこそ!」サントラ第二弾。
前作に引き続き音楽プロデュースはパール兄弟。
しかしその他の作家によるハイレベルなボーカル曲なども収録されている。
パール兄弟の仕事もインスト曲が多め。


No.曲名時間作曲編曲作詞
1穴の↓は真っ黒け1:47バカボン鈴木
2日本引きこもり協会のテーマ3:24橘高文彦滝本竜彦大槻ケンヂ、橘高文彦 featuring 小泉豊
3パズル-extra hot mix-4:02北川勝利ROUNDTABLE伊藤利恵子ROUND TABLE featuring Nino
4秘密の線を引く奴等3:14バカボン鈴木
5お前と俺の炎上道路3:18
6君のコロナに包まれたい4:40窪田晴男
7午睡にたらす釣り糸2:21
8ふしぎ・プルプル・プルリン・リン!4:02高浪敬太郎西園悟宍戸留美
9水晶体波乱2:18窪田晴男
10僕らがいつも帰る場所3:02
11魔剣よ世界を切り開けよ2:48
12DIGバトルDIG1:52
13曇り後、道のり1:37
14はぴねすにようこそ!3:40サエキけんぞうパール兄弟 featuring 宍戸留美
15「休憩」は甘すぎる言葉3:53バカボン鈴木
16天使は涙と翼を落とす3:40窪田晴男
17独りのためのララバイ2:09
18陽炎列車4:14サエキけんぞうパール兄弟
19恋は放課後のように1:43
20終を見つめる瞬間2:56バカボン鈴木
21モラトリアムにようこそ!3:10窪田晴男サエキけんぞうパール兄弟
22踊る赤ちゃん人間4:07橘高文彦大槻ケンヂ、橘高文彦大槻ケンヂ、橘高文彦
23もどかしい世界の上で-piano ver.-2:03佐々倉有吾窪田晴男
24ふしぎ・プルプル・プルリン・リン!-電波ver.-2:26高浪敬太郎西園悟宍戸留美
 アニメ「NHKにようこそ!」のサウンドトラック第二弾。
 音楽プロデュースはもちろんパール兄弟が引き継ぐが、今回はインストが多め。
 パール兄弟以外の布陣によるボーカル曲も収録されている。
 
 インストの出来もさながら、そのボーカル曲が例によって強烈。
 いきなり出迎えてくる「日本引きこもり協会のテーマ」は本作を代表する曲だが、これがまたえげつない。
 勢いとしては筋肉少女帯と変わりなく、確かにそれも強烈なのだが、本題は歌詞。
 原作者である滝本竜彦氏自身による作詞で、氏の経験に基づいた心情が描かれているとのこと。
 世の行き詰まった人間がこれを聞いてしまうと気分が若干落ち込むこと必至である。
 
 「ちょびっツ」サントラも担当した高浪敬太郎氏作曲、宍戸留美氏歌唱の劇中歌「ふしぎ・プルプル・プルリン・リン!」や、宗教オーラ満載の「はぴねすにようこそ!」、バラードが心地よい「陽炎列車」など秀逸なボーカルばかり。
 そしてED曲「踊る赤ちゃん人間」も収録されており余すところがない。
 強いて言えば最終話での「踊る赤ちゃん人間」インストverも収録して欲しかったものだが。
 
 インストも退廃的なフォークやジャズテイストから、ドラマティックなロックと幅広い。
 「秘密の線を引く奴等」のようなスパイミュージックかのようなものもあれば、「天使は涙と翼を落とす」などはクライマックスに相応しい格好良さだ。
 
 何にしても全編通して70分の収録時間に耐えうる高水準のサウンドである。
 パール兄弟自身のボーカルの少なさも全く問題にならないので、隙もない。
 これまたそろそろプレミア化しそうな気がするので、入手はお早めに。

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