Treasure
Treasure
オススメ度 ★★★★☆
発売:2002年7月10日 収録時間:36分 定価:2625円 SME・ビジュアルワークス
今は亡き月刊ボンボンコミックスの代表作の一つ「王ドロボウJING」。
NHKBSで13話+OVAでアニメ化された。
音楽担当はオルタナティヴ・デジロックユニットであるScudelia Electro。
世界観に見合った、児童誌漫画らしからぬマニアックな音作り。
No. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | Shout it loud | 5:03 | 石田小吉 | Scudelia Electro | 石田小吉 | Scudelia Electro |
2 | Lady killer | 1:33 | 吉澤瑛師 | |||
3 | Dragon paw | 1:35 | ||||
4 | Together we fly! | 4:04 | Bryan Jackson | Scudelia Electro | ||
5 | Crystal note | 2:13 | 石田小吉 | 吉澤瑛師 | ||
6 | Sleepwalk | 3:06 | 吉澤瑛師 | |||
7 | Crimson lake | 5:35 | ||||
8 | KIR ROYAL!!!! | 4:04 | 石田小吉 | Scudelia Electro | ||
9 | JING-Girl | 2:29 | ||||
10 | Night cruise | 3:04 | 吉澤瑛師 | |||
11 | シャラ・ラ | 3:56 | 石田小吉 | 吉澤瑛師 | 石田小吉 | Scudelia Electro |
ある一時期の青少年の性癖を悉く破壊した少年誌・月刊ボンボン。
その代表作の1つがこの熊倉裕一氏による雑誌対象年齢に見合わぬアダルティな漫画「王ドロボウJING」である。
ティム・バートン作品に大きな影響を受けたデザインセンスが魅力で、NHKBS向けにわたなべひろし監督でアニメ化した。
筆者はどまんなか世代であったが、NHKBSを見れなかったので泣く泣くレンタルを待つことになった。
音楽担当は、元Spiral Lifeの石田ショーキチ(石田小吉)をリーダーとする音楽ユニット・Scudelia Electro。
他アーティストのプロデュースを主としたユニットであったが、その後バンド業も行うようになる。
そんな中に担当したのか本作サウンドトラックということだ。
原作自体が洒落の聞いたセリフ回しとエピソード毎に濃厚な世界観を見せつける漫画だけに、音楽にもとにかくオシャレさを求められている。
デジロックを中心として、ジャズ・シティポップ風など、アニメ劇判を普段から作っている作曲家の音とは一味違った空気が「JING」の異質さを演出できているといえよう。
「Sleepwalk」のマニアックなメロディラインは顕著にそれを表していて、児童向け漫画のアニメに流れる音楽としては破格の硬派さというか、テクノ系作家らしさを隠さない良曲。
また、人気の根強い挿入歌「KIR ROYAL!!!!」を中心に、快活なボーカル曲群がかなり魅力的。
キメ技の名称を連呼するという点では非常に児童向けらしさを醸し出しながらも、幼さを一切感じさせない爽やかさが魅力的なデジロック。
また、フルで収録されたOP・EDはもちろん、「街歩き」シーンで頻出する「Together we fly!」も隠れた名曲だ。
これらボーカル4曲だけでも本作を聴く価値がある。
「普段は劇判とは関係がないバンド・アーティストによる劇判」サントラの代表の1つと言える良盤。
本作アニメを見て「音楽がおしゃれだ」と感じたならば、手に入れて損はない一枚である。
ただ玉に瑕なのが、36分という1クールアニメにしても短い収録時間と、「色彩都市ポンピエ」で使用された挿入歌「GOOD BYE X’MAS DAY」は本作には未収録ということである。
その辺のもう一歩感を加味して、評価は一段下げる。
その代表作の1つがこの熊倉裕一氏による雑誌対象年齢に見合わぬアダルティな漫画「王ドロボウJING」である。
ティム・バートン作品に大きな影響を受けたデザインセンスが魅力で、NHKBS向けにわたなべひろし監督でアニメ化した。
筆者はどまんなか世代であったが、NHKBSを見れなかったので泣く泣くレンタルを待つことになった。
音楽担当は、元Spiral Lifeの石田ショーキチ(石田小吉)をリーダーとする音楽ユニット・Scudelia Electro。
他アーティストのプロデュースを主としたユニットであったが、その後バンド業も行うようになる。
そんな中に担当したのか本作サウンドトラックということだ。
原作自体が洒落の聞いたセリフ回しとエピソード毎に濃厚な世界観を見せつける漫画だけに、音楽にもとにかくオシャレさを求められている。
デジロックを中心として、ジャズ・シティポップ風など、アニメ劇判を普段から作っている作曲家の音とは一味違った空気が「JING」の異質さを演出できているといえよう。
「Sleepwalk」のマニアックなメロディラインは顕著にそれを表していて、児童向け漫画のアニメに流れる音楽としては破格の硬派さというか、テクノ系作家らしさを隠さない良曲。
また、人気の根強い挿入歌「KIR ROYAL!!!!」を中心に、快活なボーカル曲群がかなり魅力的。
キメ技の名称を連呼するという点では非常に児童向けらしさを醸し出しながらも、幼さを一切感じさせない爽やかさが魅力的なデジロック。
また、フルで収録されたOP・EDはもちろん、「街歩き」シーンで頻出する「Together we fly!」も隠れた名曲だ。
これらボーカル4曲だけでも本作を聴く価値がある。
「普段は劇判とは関係がないバンド・アーティストによる劇判」サントラの代表の1つと言える良盤。
本作アニメを見て「音楽がおしゃれだ」と感じたならば、手に入れて損はない一枚である。
ただ玉に瑕なのが、36分という1クールアニメにしても短い収録時間と、「色彩都市ポンピエ」で使用された挿入歌「GOOD BYE X’MAS DAY」は本作には未収録ということである。
その辺のもう一歩感を加味して、評価は一段下げる。