TVアニメ「アウトブレイク・カンパニー」 オリジナルサウンドトラック
TVアニメ「アウトブレイク・カンパニー」 オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★☆☆
発売:2013年11月20日 収録時間:73分 定価:3000円 レーベル:ポニーキャニオン
榊一郎氏が原作のライトノベル「アウトブレイク・カンパニー」。
ファンタジー世界をオタク文化で侵略する「GATE」と同じ発想の作品である。
音楽は井内啓二氏。一人でのアニメ劇判は2度目だったはず。
ファンタジー音楽にユーモアを求めた一枚だが、ファン向け感は否めない?
No. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | ようこそ、エルダント帝国へ! | 1:33 | 井内啓二 |
2 | エルダントの日常 | 1:52 | |
3 | 異国情緒膝栗毛 | 1:47 | |
4 | お屋敷とメイドと私 | 1:44 | |
5 | 村の日常 | 1:33 | |
6 | 朝からパンをコねるのです。 | 2:22 | |
7 | メイドさんと朝食を | 1:45 | |
8 | おしゃべりペトラルカ | 1:32 | |
9 | N↓DA↑GI↑NA↓DA☆ | 1:32 | |
10 | さぞかし名のある幼女と見受けたがなぜそのように荒ぶるのか | 0:42 | |
11 | 私をアキバに連れてって | 1:32 | |
12 | ままままだ慌てる時間じゃない | 2:25 | |
13 | 右腕の痣が疼く時 | 2:06 | |
14 | 倍返しです! | 2:07 | |
15 | 軍事的対立 | 1:54 | |
16 | 消えゆく命 | 2:14 | |
17 | 戻らぬもの、帰らぬ人 | 3:18 | |
18 | ココロノスキマ | 1:23 | |
19 | 晴れない気持ち | 2:04 | |
20 | ノスタルジア | 1:38 | |
21 | いつかきっと | 2:45 | |
22 | 胸いっぱいの感謝 | 2:04 | |
23 | Little Happiness | 1:40 | |
24 | アイキャッチA | 0:07 | |
25 | アイキャッチB | 0:08 | |
26 | 神聖エルダント帝国皇帝との謁見 | 2:02 | |
27 | 異世界狂詩曲 | 1:25 | |
28 | START!! | 1:49 | |
29 | 開講、異世界でのオタク講座 | 2:23 | |
30 | オタク的討論対決 | 1:36 | |
31 | 妄想の時間 | 1:06 | |
32 | 優しさに包まれたら | 2:07 | |
33 | 皇帝陛下の休日 | 1:39 | |
34 | 拝啓、ハーフエルフのメイド様 | 1:05 | |
35 | 異文化コミュニケーション | 1:45 | |
36 | メイド イン ワルツ | 1:30 | |
37 | 過去の記憶 | 1:10 | |
38 | エルダント城 | 2:02 | |
39 | 富士樹海にて | 1:56 | |
40 | 異国の風 | 1:49 | |
41 | 作戦立案、作戦遂行 | 1:45 | |
42 | 次回予告 | 0:36 | |
43 | 8bit協奏曲 | 1:01 |
榊一郎氏の「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者」のアニメ化。
原作は地味に講談社ラノベ文庫の創立時点から存在するタイトルでもある。
ファンタジー世界に現代オタク文化を馴染ませていく世界観は「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」にも似ている。
ちなみに「ゲート」の方が一年刊行が早い。
音楽は井内啓二氏。田中公平氏や大谷幸氏と同じくIMAGINE所属の作曲家である。
元々はCMやゲームの仕事が多かったが、2010年代からはアニメ劇判業界にも進出し始めた。
本作の世界観的に王道ファンタジー音楽が基盤として求められており、井内氏もその要望に応えオーケストラやアイリッシュなど、無国籍に音楽を作っている。
「ファンタジー音楽にユーモアを追求する」というコンセプトはかなり一貫しており、作品同様「入り組んだ世界観や物語を肩の力なく楽しめる」というのがこのアルバムの魅力である。
しかしそれは諸刃の剣でもあり、一曲ずつの重みを失わせてしまう要素も持ち合わせている。
バラエティタイプの劇判ではしばしば見かけるタイプだが、良し悪しのある要素である。
原作は地味に講談社ラノベ文庫の創立時点から存在するタイトルでもある。
ファンタジー世界に現代オタク文化を馴染ませていく世界観は「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」にも似ている。
ちなみに「ゲート」の方が一年刊行が早い。
音楽は井内啓二氏。田中公平氏や大谷幸氏と同じくIMAGINE所属の作曲家である。
元々はCMやゲームの仕事が多かったが、2010年代からはアニメ劇判業界にも進出し始めた。
本作の世界観的に王道ファンタジー音楽が基盤として求められており、井内氏もその要望に応えオーケストラやアイリッシュなど、無国籍に音楽を作っている。
「ファンタジー音楽にユーモアを追求する」というコンセプトはかなり一貫しており、作品同様「入り組んだ世界観や物語を肩の力なく楽しめる」というのがこのアルバムの魅力である。
しかしそれは諸刃の剣でもあり、一曲ずつの重みを失わせてしまう要素も持ち合わせている。
バラエティタイプの劇判ではしばしば見かけるタイプだが、良し悪しのある要素である。
ブックレットでも井内氏がコメントしているが、今作では変化球なトラックである「N↓DA↑GI↑NA↓DA☆」があまりにも耳に残る。
作品を見ていれば「これだ!」と分かる一曲。
変化球が直球よりも評価されるのは複雑、というコメントを残しているが、実際劇中でも確実に視聴者の耳に深く刻まれてしまっているのだから仕方がないところである。
アルバムの中でも変化球としてキレが良すぎることも原因の一つだろう。
その他の力強い名盤良盤と比べるとどうしてもファン向けのサントラである印象が否めないが、井内氏のモチベーションの高さが曲数や一曲一曲のこだわりに見受けられる一枚。
ブックレットには井内氏、及川啓監督、えのもとたかひろ音響監督のコメントと、井内氏による各曲解説が掲載。イラストは清水祐実氏、デザインは及川和弘氏(NPC)。