プラネテス O.S.T.
プラネテス O.S.T.
オススメ度 ★★★★★
発売:2003年12月17日 収録時間:51分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント
星雲賞も受賞した名作SF漫画「プラネテス」。
「スクライド」「コードギアス」の谷口悟朗監督によりアニメ化された。
なんとアニメ版も別途で星雲賞を受賞している。
アジア楽器を用いた有機的な宇宙表現が魅力的な名盤。
No | 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | Outside atmosphere | 2:22 | 中川幸太郎 | ||
2 | Dive in the Sky | 4:27 | 酒井ミキオ | ||
3 | Jupiter highway | 2:26 | 中川幸太郎 | ||
4 | Urgent mission | 2:33 | |||
5 | Floating ruin | 1:53 | |||
6 | Music for universe | 1:52 | 中川幸太郎、やの雪 | ||
7 | A secret of the moon | 5:03 | 黒石ひとみ | Hitomi | |
8 | My address | 2:24 | 中川幸太郎 | ||
9 | Work with dance | 1:32 | |||
10 | Circular style | 2:38 | |||
11 | True stories | 2:57 | |||
12 | My first experience | 1:54 | |||
13 | Paradise and cola | 1:25 | |||
14 | Terrible workplace | 2:22 | |||
15 | FB | 1:45 | |||
16 | The enterprise | 2:07 | |||
17 | Fate of man | 1:52 | |||
18 | Turn into space | 1:36 | |||
19 | There is no | 1:44 | |||
20 | Our world | 2:10 | |||
21 | Wonderful Life | 4:36 | 酒井ミキオ |
幸村誠原作、スペースデブリに焦点を当てた宇宙SF漫画「プラネテス」。
サンライズ制作、「スクライド」「コードギアス」の谷口悟朗によりアニメ化され、漫画・アニメ共に星雲賞を受賞する快挙となった。
音楽担当は谷口監督の前作「スクライド」に引き続き中川幸太郎氏。
本作BGMは宇宙を舞台にしたエンターテインメント音楽として、2013年の映画「ゼロ・グラビティ(現代:Gravity)」の音楽と対比するのが面白い。
両作品とも、宇宙を解釈したBGMとして非常に高品質なものを生み出しているが、その方向性が真逆である。
「ゼロ・グラビティ」は宇宙空間を生命を奪う死の空間・無の空間として描写するかのようなスケール感とメロディ性であったが、「プラネテス」はアジア楽器を積極的に用いて、「生命の新たなフロンティア」として宇宙を演出している。
有機的な意味合いで宇宙空間を音楽演出している作品であることを念頭に置くと、アジア楽器での楽曲の面白さが増して聞こえてくるだろう。
和太鼓の力強さが遠くまで響いていき、空虚さが電子音楽で流れていく1曲目「Outside Atmospher」や「Turn into Space」での尺八がその代表と言える。
「Our World」ではトランペット・中川喜弘とトロンボーン・中川英二郎を起用し、親子3人コラボレーションの珍しい1曲を堪能することができ、そういう意味合いでも音楽ファン必聴である。
アジア楽器、電子楽器で宇宙を演出し、ブラスを用いて人間を描写するのが本作であるが、ドラマチックさや「人生の物語である」ことを強調してくれるのがボーカル曲群である。 フル収録が嬉しい酒井ミキオ氏のOP、EDは、宇宙開拓のために尽力した人類への賛歌と、一人の個人が持つ物語(人生)の応援歌である。「プラネテス」という作品の持つテーマ性を強く凝縮した2曲と言えよう。
また、あるエピソードで重要な一曲として使用される黒石ひとみ(Hitomi)氏の「A secret of the moon」も良曲。開拓を進めてもなお神秘性の揺るがない宇宙で生きる新人類のテーマソングであると言える。
BGM、ボーカルで分かれ、更にその中でも意味合いの分かれていく細やかな配慮が1枚のアルバムに詰まっているのが本作なのである。
「プラネテス」という作品の音楽として、それをまとめたアルバムの一枚として大変優秀な一枚。
。
2003年サントラの中でも指折りのサントラである。
CDとしてはまだまだ値下がりしていないが、配信音源があるので入手は簡単なので、是非とも聞いてみよう。
サンライズ制作、「スクライド」「コードギアス」の谷口悟朗によりアニメ化され、漫画・アニメ共に星雲賞を受賞する快挙となった。
音楽担当は谷口監督の前作「スクライド」に引き続き中川幸太郎氏。
本作BGMは宇宙を舞台にしたエンターテインメント音楽として、2013年の映画「ゼロ・グラビティ(現代:Gravity)」の音楽と対比するのが面白い。
両作品とも、宇宙を解釈したBGMとして非常に高品質なものを生み出しているが、その方向性が真逆である。
「ゼロ・グラビティ」は宇宙空間を生命を奪う死の空間・無の空間として描写するかのようなスケール感とメロディ性であったが、「プラネテス」はアジア楽器を積極的に用いて、「生命の新たなフロンティア」として宇宙を演出している。
有機的な意味合いで宇宙空間を音楽演出している作品であることを念頭に置くと、アジア楽器での楽曲の面白さが増して聞こえてくるだろう。
和太鼓の力強さが遠くまで響いていき、空虚さが電子音楽で流れていく1曲目「Outside Atmospher」や「Turn into Space」での尺八がその代表と言える。
「Our World」ではトランペット・中川喜弘とトロンボーン・中川英二郎を起用し、親子3人コラボレーションの珍しい1曲を堪能することができ、そういう意味合いでも音楽ファン必聴である。
アジア楽器、電子楽器で宇宙を演出し、ブラスを用いて人間を描写するのが本作であるが、ドラマチックさや「人生の物語である」ことを強調してくれるのがボーカル曲群である。 フル収録が嬉しい酒井ミキオ氏のOP、EDは、宇宙開拓のために尽力した人類への賛歌と、一人の個人が持つ物語(人生)の応援歌である。「プラネテス」という作品の持つテーマ性を強く凝縮した2曲と言えよう。
また、あるエピソードで重要な一曲として使用される黒石ひとみ(Hitomi)氏の「A secret of the moon」も良曲。開拓を進めてもなお神秘性の揺るがない宇宙で生きる新人類のテーマソングであると言える。
BGM、ボーカルで分かれ、更にその中でも意味合いの分かれていく細やかな配慮が1枚のアルバムに詰まっているのが本作なのである。
「プラネテス」という作品の音楽として、それをまとめたアルバムの一枚として大変優秀な一枚。
。
2003年サントラの中でも指折りのサントラである。
CDとしてはまだまだ値下がりしていないが、配信音源があるので入手は簡単なので、是非とも聞いてみよう。