アニメ「RED GARDEN」オリジナルサウンドトラック
アニメ「RED GARDEN」オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2007年1月17日 収録時間:67分 定価:2625円 レーベル:ポニーキャニオン
GONZO製作、松尾衡監督のオリジナルアニメ「RED GARDEN」。
音楽担当は千住明氏。後にまたコンビを組むことになる二人だ。
今作の千住氏は「鉄人28号」以上に悲劇音楽アルバムを完成させている。
しかしその辛く儚い旋律の中に優しさを見出せるのが「RED GARDEN」なのだろう。
N0. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | メインテーマ~そうであると願うから | 3:40 | 千住明 | ||
2 | 個人の死 | 2:34 | |||
3 | 成す事として | 1:53 | |||
4 | 歩み・・止められずに | 1:35 | |||
5 | よわく、よわく | 2:18 | |||
6 | 静かに想う事 | 2:15 | |||
7 | その先に見えたから、ずっと、ずっと | 2:43 | |||
8 | 想い思い、そこに・・ | 2:43 | |||
9 | そしてまた、と | 1:43 | |||
10 | 英霊 | 1:27 | |||
11 | 見えてくる者へ | 1:55 | |||
12 | 青年の顔と赤い色 | 2:43 | |||
13 | 繋がりの崩壊 | 1:55 | |||
14 | 不完全なるもの | 1:38 | |||
15 | 灰色の幸せ | 2:20 | |||
16 | 今日は終わりだから | 2:04 | |||
17 | 見えない光 | 2:19 | |||
18 | 貴方といたから見えたこと | 1:48 | |||
19 | 美しくとも認めず | 1:42 | |||
20 | 終わりからの一歩 | 1:38 | |||
21 | 進む、そして進む | 2:04 | |||
22 | 切れる意思 | 2:03 | |||
23 | 手の重なり | 2:23 | |||
24 | 赤い庭 | 2:59 | |||
25 | 藍~僅かな思い出 | 3:14 | 松尾衡 | KOKIA | |
26 | 褐~まばらな光 | 3:46 | |||
27 | 紅~願い | 2:40 | |||
28 | 菫~陽と共に | 2:26 | |||
29 | 白~私達の響き | 3:13 |
GONZO製作、松尾衡監督によるオリジナルアニメ「RED GARDEN」。
突如として日常から遠ざけられ戦いを強いられる少女たちの運命を辿る作品。
音楽担当は千住明氏。後に同監督と「革命機ヴァルヴレイヴ」を担当する。
本作の音楽を、まずCDのキャッチコピーが表現しきっている。
「少女達は葛藤する。生きることは、つらく、はかなく、しかし優しい」。
千住明氏の悲劇音楽は2004年版「鉄人28号」でお墨付き。だが本作は更に上を行く。
ただひたすらにどこまでも哀しくも美しい旋律の弦楽が続くのだ。
ストリングス、ハープ、木管……これらの荘厳な音色を千住明氏が欧米的に、ミステリアスに引き出す。
曲タイトルをヴァルヴレイヴと比べても分かるが、松尾監督によるもので間違いないだろう。
このいっそあざといとすら言えるセンスに恥じない悲哀がこのアルバムには詰められている。
「個人の死」を聴いたときに少し鳥肌が走る。ここまであざとく悲劇を演出していいのかと思った。
しかしここまでジャンルとして突き詰められた以上、本作は一枚の「悲劇音楽アルバム」の完成品だ。
そして訪れる「手の重なり」「赤い庭」のような福音たる光の音楽が聴き手の我々すらをも救ってくれる。
KOKIA氏によるボーカル曲は全曲作曲千住氏、作詞松尾監督だ。
これがまたどれも聴きごたえ抜群。ボーカルもほぼ悲劇曲だが、KOKIA氏の声が完璧に決まっている。
対比して「菫」の暖かさは必聴。これがある種本作のカタルシスとなっている。
本作はボーカル含めてただただ悲しく重い。そこにはかなり好き嫌いが出るだろう。
勿論そこが一番の魅力である上に、そこを乗り越えた先にもう一つおいしさがあるアルバムだ。
CDでは結構なプレミアがついているが、iTunesストアなどではたやすく入手可能。
2000円ほどで買えるので、ぜひとも聞いてみて欲しい名盤。
ジャケットイラストは藤純氏。デザインは岡野登(Cipher.)氏。
突如として日常から遠ざけられ戦いを強いられる少女たちの運命を辿る作品。
音楽担当は千住明氏。後に同監督と「革命機ヴァルヴレイヴ」を担当する。
本作の音楽を、まずCDのキャッチコピーが表現しきっている。
「少女達は葛藤する。生きることは、つらく、はかなく、しかし優しい」。
千住明氏の悲劇音楽は2004年版「鉄人28号」でお墨付き。だが本作は更に上を行く。
ただひたすらにどこまでも哀しくも美しい旋律の弦楽が続くのだ。
ストリングス、ハープ、木管……これらの荘厳な音色を千住明氏が欧米的に、ミステリアスに引き出す。
曲タイトルをヴァルヴレイヴと比べても分かるが、松尾監督によるもので間違いないだろう。
このいっそあざといとすら言えるセンスに恥じない悲哀がこのアルバムには詰められている。
「個人の死」を聴いたときに少し鳥肌が走る。ここまであざとく悲劇を演出していいのかと思った。
しかしここまでジャンルとして突き詰められた以上、本作は一枚の「悲劇音楽アルバム」の完成品だ。
そして訪れる「手の重なり」「赤い庭」のような福音たる光の音楽が聴き手の我々すらをも救ってくれる。
KOKIA氏によるボーカル曲は全曲作曲千住氏、作詞松尾監督だ。
これがまたどれも聴きごたえ抜群。ボーカルもほぼ悲劇曲だが、KOKIA氏の声が完璧に決まっている。
対比して「菫」の暖かさは必聴。これがある種本作のカタルシスとなっている。
本作はボーカル含めてただただ悲しく重い。そこにはかなり好き嫌いが出るだろう。
勿論そこが一番の魅力である上に、そこを乗り越えた先にもう一つおいしさがあるアルバムだ。
CDでは結構なプレミアがついているが、iTunesストアなどではたやすく入手可能。
2000円ほどで買えるので、ぜひとも聞いてみて欲しい名盤。
ジャケットイラストは藤純氏。デザインは岡野登(Cipher.)氏。