REDLINE オリジナルサウンドトラック

REDLINE オリジナルサウンドトラック

オススメ度 ★★★★★

発売:2010年10月6日 収録時間:78分 定価:2500円 レーベル:good-beat.com



小池健監督が送り出すジェットコースターのような体感アニメ「REDLINE」。
石井克人氏の力添えもあり音楽も超スタイリッシュに。
担当はジェイムス下地氏「銀河へキックオフ」「ゼアス」では全く想像できない作風。
「パンスト」と並んで2010年のテクノサントラを代表する一枚。


N0.曲名時間作・編曲作詞
1Yellow Line6:59ジェイムス下地
2Inuki0:53
3REDLINE Title0:49
4Boy’s Memory0:55
5Winner March0:43
6ROBOWORLD TV0:34
7TV Show2:27
8ROBOWORLD2:07
9EUROPASS3:18
10Mogura Oyaji2:21
11OASIS2:08
12And it’s so beautiful(feat.Kitty Brown)4:50Kitty Brown
13Shinkai2:24
14MachineHead1:03
15Capture Operation2:18
16Let me love you(feat.Veronica Torraca-Bragdon)2:26Veronica Torraca-Bragdon
17Get The Stones(feat.Andrew O.Jones)3:23Andrew O.Jones
18Crab Sonoshee1:37
19彼のシフトはブンブンブン(feat.SUPER BOINS)3:48石井克人SUPER BOINS
20LynchMan & JohnnyBoya1:16
21REDLINE News0:23
22Gori-Rider0:56
23Miki & Todoroki0:23
24Put-up Guy0:41
25Red Angels0:48
26Three-point Decomposition cannon0:54
27Tension1:37
28Chatter Void1:05
29Volton Unit2:07
30Vertical Drop1:41
31Moniter Room1:06
32Sand Biker1:28
33Spinning Car1:53
34Trouble1:33
35Semimaru1:26
36Gangster0:53
37Flying Finger0:23
38Funky Boy1:42
39REDLINE3:31
40Exceed Limit1:32
41Dead Heat1:03
42REDLINE DAY(feat.Rob Laufer)4:53ジェイムス下地、石井克人、Kitty BrownRob Laufer
 小池健監督、石井克人氏が世界に送り出した超感覚カーレースアニメ「REDLINE」。
 10万枚以上の作画枚数、アメコミテイストの塗り、何から何までが勢いしかない作品だ。
 キムタク、蒼井優、浅野忠信の声優挑戦も話題になった。

 石井克人氏といえば監督として「PARTY7」のように音楽の魅力を限界まで引き出す事でも知られるが、今作も例に漏れず限界突破したレースサウンドが生み出された。
 音楽担当はジェイムス下地氏。上記の「PARTY7」なども担当経験がある作家だ。

 テイストは強烈極まりないテクノ・エレクトロニカ。爆音で聴きたいアルバムだ。
 今作はキャラクターごとにテーマ曲があるなど、オーソドックスな要素があるはずなのに、それが不思議と全く新しいものに聞こえてくるのが面白いところ。
 例えば冒頭のイエローラインシーンを飾る名曲「Yellow Line」の7分間。
 4つ打ちのごついリズムは「REDLINE」でも使われる「レースのテーマ」だろう。
 そして後半に現れる超クールなギターリフ。これは主人公である「JPのテーマ」だ。
 映像に乗るとこれが見事にJPの進撃とピッタリ合わさっているのが素晴らしい。
 また、それに「追随」するようにやってくる女性コーラスが「ソノシーのテーマ」。
 「レースのテーマ」の上に2人のテーマが重なった時の競合疾走感は正にレースそのものである。

 他のレーサーたちのテーマも非常に魅力的だ。
 ほんとに「マシンヘッド!」と叫んでしまうマシンヘッドのテーマ、小池健監督の別作品「TRAVA」の主役であるトラヴァの相棒、シンカイのテーマ。
 スーパーボインなんて名前からして酷い。しかも酷い歌の作詞は石井克人氏だ。
 「REDLINE」ではそれらのテーマ曲もいくつか競合し、デッドヒートを演出してくれる。
 そしてその上でJPとソノシーの曲が重なる時「Yellow Line」とは全く違う意味合いが生まれるのだ。

 その他ボーカル曲も遊び心や魅力が満載。
 「And it’s so beautiful(feat.Kitty Brown)」は途中に「恋に落ちそう」など、歌詞に合った日本語歌詞が混じり合ったりするし、
 ED曲「REDLINE DAY(feat.Rob Laufer)」はテクノacoでレース後の清涼感を表現しきった名曲だ。
 しかし歌詞カードが無いのが残念。もっとまじまじ読めれば面白いのだが……。

 パンストと共に2010年のテクノ系アニメサントラを代表する名盤。
 これ以上の突き抜けたエレクトロニカサウンドはアニメではなかなか生まれないだろう。
 車内で流すのにピッタリ。テクノ好き寄って来い。アートデザインはNobuo Sekiguchi。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です