TVAnimation Rozen Maiden Original Soundtrack

TVAnimation Rozen Maiden Original Soundtrack

オススメ度 ★★★★★

発売:2013年9月25日 収録時間:84分 定価:3200円 レーベル:ランティス



PEACHI-PIT漫画原作の「ローゼンメイデン」再び。
原作が掲載紙を変えてからの「まかなかった編」が舞台となる。
キャストも旧作と同じで、音楽も光宗信吉氏が再来しており、
更に洗練された光宗「ローゼン」音楽を堪能しよう。


N0.Disc 1 曲名時間作・編曲作詞
1私の薔薇を喰みなさい(TV-size)1:36片倉三起也宝野アリカALI PROJECT
2ラプラスの魔2:01光宗信吉
3まきますか まきませんか2:38
4まかなかった世界2:15
5大学生の平凡な一日1:58
6BOOKSタキワ1:55
7紅薔薇の乙女3:32
8黒薔薇の天使1:43
9紅茶の準備2:03
10ドールたちの戯れ1:47
11共に過ごした時間2:07
12女優志望2:08
13本番に向けて1:59
14自分の居場所2:02
15あの頃の思い出1:30
16見えない線2:01
17切り離されたセカイ1:46
18境界線の疎外感2:25
19壊れた子1:51
20死が二人を別つまで2:28
21からたちの花2:55
22しのびよる荊棘1:58
23アストラルの乙女1:52
N0.Disc 2 曲名時間作・編曲作詞
1選択肢を失った世界1:48光宗信吉
2nのフィールド2:06
3裏からのぞく世界1:48
4まやかしの世界1:38
5重なりあう歪み1:36
6一触即発1:56
7気高き戦い2:36
8決戦開幕1:54
9激化する戦い2:03
10白薔薇の狂気1:51
11共闘2:02
12かしら?1:42
13幻想のためのソナタ 第一楽章1:45
14動きだす時計1:31
15無限の選択肢1:57
16高貴なる薔薇乙女2:45
17覚えていてね2:16
18Alternative(TV-size)1:33myuAnnabel
19BOOKSタキワ(店内放送)0:34光宗信吉
 OVA「オーベルテューレ」から6年、「ローゼンメイデン」再来。
 原作がごたごたで出版社及び掲載誌を変更してからの展開がアニメ化される。
 実質大学生編、即ち「まかなかった編」のアニメ化だ。

 監督やキャラデザ等が変更される中、キャスト及び音楽は旧作から継続。
 つまり今作の音楽担当は光宗信吉氏。アリプロとmyuと光宗氏は「ローゼン」には欠かせない。
 「まかなかった編」の日常はとにかく旧作よりもひらすらに暗く鬱屈としている。
 それを意識してか旧作サントラよりも遥かにおふざけ音楽が無いのが特徴的だ。
 ピアノの旋律もどこか不安を煽るような曲が見られ、重苦しい雰囲気が漂う。
 おふざけなしなのが功を奏し、アルバムとしての一体感は格段に上昇。
 確かにチェンバロの無い煌びやかさの欠如は印象が変わり地味かもしれないが、
 この静かで凛とした佇まいこそが「まかなかった編」に求められているものに他ならない。

 その代りに本作で印象的なのがウィスパーボイスの声楽。
 真紅復活を劇的に演出した「紅薔薇の乙女」などはピアノと弦楽と声が見事に重なり合った名曲だ。
 これは旧作には全く見られなかったもので、ブックレットによると、本来光宗氏は旧作の延長線上で考えていたそうだが、スタッフの意向でほぼ別物として作られている。
 そもそも実質9年が経っているので、これが「2013年の光宗ローゼン」なのだから変わって当たり前だ。
 その結果がこの哀愁あるがヒロイックな弦楽と囁くような声楽なのである。

 そしてこの暗さの後にくる美しさ、光こそが「まかなかったジュン」へのささやかなる祝福なのだ。
 「無限の選択肢」。選択を「違えても」、その先に未来はいくらでも広がっている。

 個人的には、物語との一体感をより感じられるので旧作の方向性よりこちらの方が好み。
 分量やクールさ、アルバム構成、どれも完成度が上がり、これが「ローゼン」音楽の到達点であると言える。
 どうも「旧作とは別物である」ことが受け入れ難いようだが、そこは何とかしてほしい。
 「Battle of Rose」のアレンジである「気高き戦い」などのサービスもあるのだから!
 数あるローゼンCDの中でも名盤だと主張したい。
 ブックレットには光宗氏のコメントが掲載。イラストは坂井久太氏。デザインは團夢見氏(imagejack)

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