屍鬼 オリジナル・サウンドトラック
屍鬼 オリジナル・サウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2011年6月1日 収録時間:76分 定価:3150円 レーベル:アニプレックス
小野不由美氏の小説原作の、藤崎竜氏によるコミカライズをアニメ化。
邦画式ホラーの系譜ということで、音楽は高梨康治氏が担当。
「モノノ怪」「地獄少女」からの流れだが、また一味違う作風だ。
恐怖の要素と悲哀、美しさを交えた高梨氏の新枢軸をご覧あれ。
No. | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | Day and Night | 3:08 | 高梨康治 | |||
2 | Eau de Vie | 2:52 | ||||
3 | Pendulum | 2:49 | ||||
4 | 13th Floor | 3:07 | ||||
5 | Twilight | 2:43 | ||||
6 | Epitaph | 3:15 | ||||
7 | Mosaic | 2:21 | ||||
8 | Muddy Water | 2:20 | ||||
9 | Dead Sea | 2:33 | ||||
10 | Dance of Death | 2:59 | ||||
11 | Silent Night | 3:11 | ||||
12 | Fire Trees | 3:21 | ||||
13 | Thirteen Moons | 3:42 | ||||
14 | Blue Bell | 2:36 | ||||
15 | Youth | 2:40 | ||||
16 | Pray | 2:23 | ||||
17 | Echo | 2:41 | ||||
18 | Dry Lake | 2:05 | ||||
19 | Crimson | 2:19 | ||||
20 | Imagining November | 2:00 | ||||
21 | Untitled | 3:31 | ||||
22 | SHI-KI | 7:49 | ||||
23 | Requiem | 2:58 | ||||
24 | くちづけ(TV size) | 1:32 | 今井寿 | 櫻井敦司 | BUCK-TICK | |
25 | walkの約束(TV size) | 1:32 | 末永篤 | nangi | ||
26 | カレンデュラ レクイエム(TV size) | 1:30 | kanon | keiichi wakui、Naoki Chiba | kanon | kanon×kanon |
27 | 月下麗人(TV size) | 1:31 | 今井寿 | 櫻井敦司 | BUCK-TICK |
小野不由美氏による閉鎖集落系ゾンビホラー小説「屍鬼」。
それを「封神演義」の藤崎竜氏がコミカライズしていたものをノイタミナでアニメ化。
地味ながら堅実なクオリティに仕上がっており、良いノイタミナアニメであった。
音楽担当は「モノノ怪」「地獄少女」でもホラー音楽の見せつけた高梨康治氏。
勿論本作でもプリキュアのような派手派手しい音楽は無いに等しく、純粋な邦ホラー路線となっている。
「地獄少女」でも使われたユン・ヘギョン氏によるヘグム(奚琴)も使われ、ただの和風音楽に収まらない小気味よさがある。
今作の高梨氏はいつもよりもストリングスが美しく抒情的に響いている印象。
これは「屍鬼」の恐怖要素に悲哀と「邦ホラー」というジャンルの美しさや穏やかさをうまく表現できているためのように思える。
プリキュアなどにおけるロックの合間の打ち込み弦楽とは違い、生のお淑やかな音だ。
加えてRemi氏を筆頭にした讃美歌的なコーラスにより嫌な神秘性を醸し出せており、静かなる破滅の近づくクリアなホラー感を生んでいる。
そしてそれらの要素が全て詰まりに詰まった「SHI-KI」は必聴の7分間だ。
勿論太鼓による邦楽的な重いホラーフィーリングも忘れないのが高梨氏。
不安を誘いながらも音楽としてのカッコよさが決まっているのが好印象だ。
ある種、これまでの高梨ホラーの一時的な総決算とも言えるほど完成している。
そもそもホラー音楽は劇判音楽であることこそが意義のために、ワンパターンなものになりがち。
本作とてその要素は否めないが、「それでも別格だ」と思わせるエネルギーがある。
静かに、しかし確実に滅びを感じさせるホラーアルバムの良盤。
「地獄少女」のサントラを既に持っているような趣味の人は買っても全く損はない。
ジャケットイラストは越智信次祖。デザインは宮村和生(5GAS)。
それを「封神演義」の藤崎竜氏がコミカライズしていたものをノイタミナでアニメ化。
地味ながら堅実なクオリティに仕上がっており、良いノイタミナアニメであった。
音楽担当は「モノノ怪」「地獄少女」でもホラー音楽の見せつけた高梨康治氏。
勿論本作でもプリキュアのような派手派手しい音楽は無いに等しく、純粋な邦ホラー路線となっている。
「地獄少女」でも使われたユン・ヘギョン氏によるヘグム(奚琴)も使われ、ただの和風音楽に収まらない小気味よさがある。
今作の高梨氏はいつもよりもストリングスが美しく抒情的に響いている印象。
これは「屍鬼」の恐怖要素に悲哀と「邦ホラー」というジャンルの美しさや穏やかさをうまく表現できているためのように思える。
プリキュアなどにおけるロックの合間の打ち込み弦楽とは違い、生のお淑やかな音だ。
加えてRemi氏を筆頭にした讃美歌的なコーラスにより嫌な神秘性を醸し出せており、静かなる破滅の近づくクリアなホラー感を生んでいる。
そしてそれらの要素が全て詰まりに詰まった「SHI-KI」は必聴の7分間だ。
勿論太鼓による邦楽的な重いホラーフィーリングも忘れないのが高梨氏。
不安を誘いながらも音楽としてのカッコよさが決まっているのが好印象だ。
ある種、これまでの高梨ホラーの一時的な総決算とも言えるほど完成している。
そもそもホラー音楽は劇判音楽であることこそが意義のために、ワンパターンなものになりがち。
本作とてその要素は否めないが、「それでも別格だ」と思わせるエネルギーがある。
静かに、しかし確実に滅びを感じさせるホラーアルバムの良盤。
「地獄少女」のサントラを既に持っているような趣味の人は買っても全く損はない。
ジャケットイラストは越智信次祖。デザインは宮村和生(5GAS)。