そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION- オリジナルサウンドトラック

そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION- オリジナルサウンドトラック

オススメ度 ★★★★★

発売:2014年3月19日 収録時間:72分 定価:3240円 レーベル:ポニーキャニオン



ニトロプラスのイメージキャラクター「そに子」を何故かアニメ化。
しかも色物と思って蓋を開いてみれば完成度の高いオムニバスハートフルストーリー。
音楽には「デート・ア・ライブ」での活躍が目覚しかった坂部剛氏。
完成度の高い繊細な情景音楽で、一曲のアベレージが維持されている。


N0.曲名時間作・編曲
1Soniani-Main Theme2:30坂部剛
2Soniani Main Theme~Take It Easy~1:23
3Sunnyday Working1:50
4Spy1:53
5Unexpected Rain1:55
6Skippin’ Girl2:08
7Minuet in College1:40
8メイテイ1:51
9Polka Dot Ⅰ1:45
10Terror of Zombie3:02
11Catch the Sonic Ⅰ0:08
12優しい人1:37
13高鳴る気持ち1:44
14Immigrant Breakdown1:50
15Friends Forever2:03
16小さな世界の小さな私2:18
17Zombie Panic2:19
18予想外 Sonic!!2:13
19妄想推理1:12
20Soniani-Main Theme~Good Night~2:36
21Unexpected Rain(Drizzle)2:03
22Ki・Ta・Mu・Ra1:47
23Polka Dot Ⅱ1:37
24Unexpected Rain(Misty)2:07
25Road to Sonic2:10
26Tension1:53
27しどろもどろ1:46
28Catch the Sonic Ⅱ0:08
29Soniani-Main Theme~Kichijoji Breeze~2:30
30行け!ちゅらレンジャー!1:39
31Mid Summer Sonic!1:41
32なんくるないさ3:05
33Silent Night1:59
34Happy Christmas3:28
35Daydream3:42
36Yell for Tomorrow2:17
 なんか知らんがエロゲ会社ニトロプラスの看板キャラクター(となっていた)すーぱーそに子がアニメ化。
 なんつう色物なんだ、と思っていざアニメが始まると、ローカルバイトアイドル物語・オムニバスの傑作だった。
 流石は黒田洋介脚本と言うべきか。まさかこんなに面白いとは毛程も思っていなかった。

 音楽は「デート・ア・ライブ」でアニメ劇伴を始めたばかりの坂部剛氏。
 「デアラ」ではタルカス風味のオケをかましたりと面白いデビューの仕方であったが、本作ではその引き出しの豊かさが試される面白い一枚となった。

 まず前提として、すーぱーそに子は劇中で組んでいるバンド(架空バンドとしての企画が先だが)、「第一宇宙速度」の楽曲が作品の主題歌etcとなり中心となっているので、それを邪魔してはいけないという制限。
 なのでバンド系の音楽があっても、(恐らく意図的に)軽い音で済むようになっている。
 また、作品がオムニバスで、話数ごとに必要な音楽がガラリと変わってくるため、一話単位用の音楽が多い。
 という訳でアルバムでの方向性はバラエティタイプになるしか選択肢がないのだが、本作はその上でメインテーマメロディをきちんと散りばめ、効果的に劇伴に出来ていた。
 実際にはアレンジである「Soniani Main Theme~Take It Easy~」がほぼメインテーマと化していたが。
そしてアコースティックメインとはいえ、一曲単位のアベレージ完成度が高いのが一番の魅力だ。
 こういうバラエティタイプの、軽い作品の音楽は得てしてテンプレートな曲作りになりがちだが、それを許さず一曲での力が追求されている(金はかかりすぎてない)のが素晴らしい。
 「Polka Dot Ⅰ」「Sunnyday Working」などは絶品で、とても色物アニメの音楽とは思えない。
 更に言えば一分台の汎用性ある曲もあれば、見せ場用の長い音楽も用意できてる気遣いもたまらない。
 こういったドラマメイク素材が用意されているということは、作品の出来も然るべきものなのだ。

 アルバム構成、バラエティ力に対しての一曲単位のきめ細やかさ、隙のない坂部剛氏のアルバムとなった。
 欲を言えばジャズ系統の打ち込みなどちょびちょび音源に不安のあるものは散見されるが、
 そこが気にならない程には一枚の聴き心地の良さが追求されている。
 2014年発売の中では思いもよらない魅力を放った一枚であった。
 ジャケットイラストは田村正文氏。デザインはKUSANO DESIGN。

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