Tamako Market Original Sound Track Snappy Music Around of Tamako

Tamako Market Original Sound Track Snappy Music Around of Tamako

オススメ度 ★★★★★

発売:2013年4月26日 収録時間:90分 定価:3150円 レーベル:ポニーキャニオン



「けいおん!」の京アニと山田尚子監督が送り出した鳥アニメ(?)「たまこまーけっと」。
音楽にはInstant Cytronのメンバーだった片岡知子氏を起用。
フレンチポップ、またはトイポップと呼ばれる独特の楽しさは必聴。
懐かしいようで聴いたことのない、不思議な音楽性を堪能しよう。


N0.Disc 1 曲名時間作曲編曲作詞
1ドラマチックマーケットライド(TVサイズ)1:35片岡知子宮川弾藤本功一
北白川たまこ(洲崎綾)
2たのしいたまこ2:10片岡知子
3もっと楽しいたまこ1:36
4もの思いのたまこ1:43
5もの思いのたまこ~その21:43
6おセンチたまこ1:32
7怒りのたまこ1:40
8お昼寝たまこ1:35薄井由行
9たのしいたまこ・ピアノソロ2:10片岡知子
10もっと楽しいたまこ・ピアノソロ1:35
11恋するデラ2:34
12コミカルデラ1:32
13かっこつけデラ1:42
14デラとたまこ1:51
15サブタイトル0:08
16朝のたまや2:03
17北白川家のテーマ1:49
18おじいちゃんのおもち1:46
19とーちゃんのおもち1:24
20朝のたまや・ピアノソロ2:00
21アイキャッチ0:08山田尚子、片岡知子片岡知子
22みどりのテーマ1:43片岡知子
23かんなのテーマ1:38
24かんなのテーマ・BPM1241:13
25史織のテーマ2:09
26もち蔵のテーマ1:47永田太郎
27チョイのテーマ1:35片岡知子
28バトン部三人娘のテーマ1:49
29たのしいたまこの可憐なイントロ0:53
N0.Disc 2 曲名時間作曲編曲作詞
1たのしいたまこのとんまなイントロ1:01片岡知子
2学校とスクールガール1:40冷水ひとみ
3放課後2:24片岡知子
4いつものたまこと豆大1:49山口優
5バトン部三人娘のテーマ・ピアノソロ1:46片岡知子
6放課後・ピアノソロ2:23
7デラ登場1:11薄井由行
8お化け屋敷1:27
9たのしいあんこ1:38片岡知子
10ドキドキあんこ1:19
11ナーバスあんこ1:58山口優
12胸キュンあんこ1:43
13さよならのあんこ3:04片岡知子
14アイキャッチ(Instrumental)0:10山田尚子、片岡知子片岡知子
15しあわせの商店街1:43片岡知子
16商店街の日常0:50
17朝の商店街1:44片岡知子、冷水ひとみ冷水ひとみ
18商店街のピンチ1:47片岡知子
19お祭りの商店街1:27片岡知子、永田太郎永田太郎
20バレンタインの商店街2:03
21夕暮れの商店街1:57片岡知子、冷水ひとみ冷水ひとみ
22しあわせすぎる商店街2:43片岡知子
23しあわせの商店街・ピアノソロ1:44
24ドラマチックマーケットライド(たまこハミングバージョン)2:00
25ねぐせ(TVサイズ)1:31山口優赤羽俊之、山口優宮川弾
北白河たまこ(洲崎綾)
 京都アニメーション、山田尚子監督、吉田玲子脚本と「けいおん!」スタッフの揃った「たまこまーけっと」。
 どこか懐かしいアニメのテンポや雰囲気を感じさせつつも山田監督らしさに溢れた良作であった。

 音楽は元Instant Cytronの片岡知子氏が担当した。
 山口優氏率いるマニュアル・オブ・エラーズにメンバーとして在籍しており、 山口氏と山田監督スタッフ陣との打ち合わせについて行ったらいつの間にか自分が音楽をやることになったとか。

 片岡知子氏の音楽で欠かせないのはトイポップ、フレンチポップという単語である。
 トイポップとは決してナムコのゲームではなく、れっきとした音楽のジャンル。
 文字通りおもちゃのようなピアノや金管の音を用いた、へなちょこながら楽しい音楽だ。
 彼女の音楽にはそれらのジャンルに通じた「軽やかさ」と「優しさ」が溢れている。
 今作も、ジャズやボサノヴァなど多岐のジャンルを扱いながらも、そこは一貫して聞こえてくるのである。

 本編でいくらでも聴くことになったであろう「たのしいたまこ」のフレーズ。
 綺麗ながらどこかチャチで、懐かしいけど古臭くないピアノの音。
 或いは口笛、或いは金管、或いはヴィオラ。
 聞いていると思わず微笑んでしまう、そんなような音だ。
 全体にあふれる80年代なフレンチさが、どこか新しく思えてしまう。

 片岡氏はOP作曲も担当している。OPはオーダーで「過剰に」ということだったそうで、山口優氏によるアグレッシブなアレンジ。
 実際のデモではもっとおとなしかったそうで、その片鱗は「ハミングバージョン」で味わえる。

 面白いのは、キャラクター・テーマと商店街のテーマだけでトラックの殆どが消化できることだ。
 「たまこまーけっと」の世界は狭い。商店街と学校くらいしかない。
 小さな「共同体」を描くのに、これ以上の情景は必要ないのだ。
 それを物語るのが「しあわせすぎる商店街」。この北欧の酒場のような音は「楽園」のイメージ音楽に等しい。
 こんなにも素晴らしい世界があるのだから、「たまこまの世界」で充分なのだ。

 聴き心地が素晴らしく、後味が素晴らしい良盤。
 時が止まったかのような「楽しさ」と「優しさ」が溢れていて、幸せになれるアルバムだ。
 一曲単位ではそんなに長くなくとも、90分も収録されていれば満足感もある。
 2013冬期アニメを代表する一作。或いは2013年全体の中でも一目おくべき。デザインは早川由加里(NPC)。

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