「THE UNLIMITED 兵部京介」 Original Soundtrack
「THE UNLIMITED 兵部京介」 Original Soundtrack
オススメ度 ★★★★★
発売:2013年5月29日 収録時間:104分 定価:3360円 レーベル:ジェネオン・ユニバーサル
絶対可憐チルドレンが(今更)スピンオフかい、と思ってしまった「兵部京介」。
蓋を開いてみればきちんとピカレスクロマンをやりきった傑作であった。
音楽は本家「絶チル」と同じく中川幸太郎氏が抜擢。
ジャズ先行ではなく「映画音楽」として完成している。
No. | Disc 1 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | THE UNLIMITED | 4:02 | 中川幸太郎 | |||
2 | LΛST RESOLUTION(ENGLISH ver.TV EDIT) | 1:31 | 増田武史 | 六ツ見純代 | Emblem of THE UNLIMITED | |
3 | 無限を宿した男~兵部京介のテーマ~ | 2:41 | 中川幸太郎 | |||
4 | 危機はそこに | 2:40 | ||||
5 | 忍び寄る影 | 2:33 | ||||
6 | ミッション開始 | 2:34 | ||||
7 | 緊迫 | 2:04 | ||||
8 | グラスを片手に | 2:04 | ||||
9 | 束の間の憩い | 2:14 | ||||
10 | 高雅なるワルツ | 1:24 | ||||
11 | 触れ合う心 | 3:17 | ||||
12 | 可憐なる少女~ユウギリのテーマ~ | 2:21 | ||||
13 | さまよえる孤独な魂 | 2:23 | ||||
14 | LΛST RESOLUTION(JAPANESE ver.TV EDIT) | 1:31 | 増田武史 | 六ツ見純代 | Emblem of THE UNLIMITED | |
15 | 戦闘開始 | 2:14 | 中川幸太郎 | |||
16 | 闇に光る眼 | 2:22 | ||||
17 | 解禁! | 2:25 | ||||
18 | BRIGHTEST LIGHT(TV EDIT) | 1:34 | 増田武史 | 藤末樹 | 六ツ見純代 | 皆本光一&賢木修二 starring 中村悠一&谷山紀章 |
19 | 街中にて | 2:49 | 中川幸太郎 | |||
20 | 玉が舞い鳩が飛ぶ | 2:39 | ||||
21 | 天使か悪魔か | 2:49 | ||||
22 | 友よ | 2:13 | ||||
23 | その瞳に孤独を映して~アンディ・ヒノミヤのテーマ~ | 3:50 | ||||
24 | DARKNESS NIGHT(TV EDIT) | 1:31 | 増田武史 | 藤末樹 | 六ツ見純代 | 兵部京介&アンディ・ヒノミヤ starring 遊佐浩二&諏訪部順一 |
No. | Disc 2曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | 軍靴の行進 | 1:31 | 中川幸太郎 | |||
2 | 逃げられて誉められて | 2:04 | ||||
3 | お転婆令嬢 | 2:27 | ||||
4 | BRAND NEW EDEN(TV EDIT) | 1:57 | 河田貴央 | 六ツ見純代 | 兵部京介 starring 遊佐浩二 | |
5 | 月光の中で | 2:58 | 中川幸太郎 | |||
6 | 今、戦いの幕が開く | 2:12 | ||||
7 | ADVENT(TV EDIT) | 1:49 | 増田武史 | 前口渉 | 六ツ見純代 | 兵部京介 starring 遊佐浩二 |
8 | ドッグファイト! | 2:21 | 中川幸太郎 | |||
9 | 闇からの呼び声 | 2:18 | ||||
10 | カタストロフ | 2:05 | ||||
11 | DARKNESS NIGHT(Hyoubu arrange ver.)(TV EDIT) | 1:36 | 増田武史 | 藤末樹 | 六ツ見純代 | 兵部京介&アンディ・ヒノミヤ starring 遊佐浩二&諏訪部順一 |
12 | 哀切のバラード | 3:57 | 中川幸太郎 | |||
13 | 空の涯て(TV EDIT) | 1:41 | 前口渉 | 渡辺翔 | 六ツ見純代 | eyelis |
14 | 姿を見せた狂気 | 2:11 | 中川幸太郎 | |||
15 | 非情なる潜入捜査 | 3:23 | ||||
16 | DARKNESS NIGHT(Hinomiya arrange ver.)(TV EDIT) | 1:33 | 増田武史 | 藤末樹 | 六ツ見純代 | 兵部京介&アンディ・ヒノミヤ starring 遊佐浩二&諏訪部順一 |
17 | 歪む運命 | 1:40 | 中川幸太郎 | |||
18 | 未来物語(TV EDIT) | 2:24 | 設楽哲也 | 川崎里実 | 六ツ見純代 | ユウギリ starring 東山奈央 |
19 | 刻よ永遠にとまれ | 3:11 | 中川幸太郎 | |||
20 | 別れの時 | 1:08 | ||||
21 | OUTLAWS(#12 TV EDIT) | 1:37 | 増田武史 | 河田貴央 | 六ツ見純代 | eyelis |
椎名高志氏原作の「絶対可憐チルドレン」を旧アニメと別スタッフでスピンオフ。
敵キャラである兵部京介を主人公としたアニメ、それが「THE UNLIMITED 兵部京介」である。
何故今「絶チル」なのかと不思議に思ってしまったがいざ蓋を開いてみると、中二病ダークヒーロー、ピカレスクロマンを素直にやりきった良作でもあった。
音楽には本家「絶チル」と同じ中川幸太郎氏が抜擢された。
そして音響監督は長崎行男氏で、ピカレスクロマン。個人的には期待するなと言えない布陣である。
長崎氏からの注文に「オーケストラを基調とした映画音楽を理想に」というのがあったらしく、「絶チル」本編とも一線を画すためかわかりやすいジャズは少ない。
これが良い意味合いでハリウッド的な機能を果たす結果に至り、中川氏の引き出しのままでありながら重厚感が巧く出せている。
最近の中川氏のオーケストレーションは決して傑作のサントラばかりではないが、「映画音楽」を目指された本作は物語にもつられてかもはや別物と呼べるまでにまで昇華している印象だ。
疑似音源含めたオケにバンド演奏というのは「仮面ライダーウィザード」でも聞けるが、 本作での音作りの方が曲の展開、厚みともにレベルがかなり上がっている。
何より一曲が長いのが良い。そのおかげで展開も豊かになるし、シンセの魅力も生音の魅力も一曲の中にうまく封じ込めることができるようになっている。
メインテーマ「THE UNLIMITED」「アンディ・ヒノミヤ」なども映画音楽らしさを醸し出せている豊かな今日口調の代表例である。
中でも分かりやすくそれが表現されているのはチルドレンのテーマでもある「解禁!」で、本家「絶チル」サントラにおける「かいきん!」の「兵部」verとも言うべき一曲だ。
原典が分かりやすいビッグバンドジャズスタイルだっただけに、本作での「オケ・シンセ・バンド」がそれに代わる要素になっているのが良く分かるトラック。
欠点はTVサイズトラックの多さだが、本当にそこくらいしか気にならない良盤。
中川幸太郎氏の新たなる引き出しをお目にかかれたような、そんな気分にさせられた。
ブックレットには中川氏と五十嵐監督の対談形式でのインタビューが掲載。
イラストは赤井方尚氏。デザインは奥田晶久氏と渡井美穂氏(chocolate please graphics)。
エグさと力強さと軽さを兼ね備えた2013年を代表する名盤。2500円とリーズナブルなので是非。
イラストは高橋裕一氏。デザインは三河真一(ROKKEN)。
敵キャラである兵部京介を主人公としたアニメ、それが「THE UNLIMITED 兵部京介」である。
何故今「絶チル」なのかと不思議に思ってしまったがいざ蓋を開いてみると、中二病ダークヒーロー、ピカレスクロマンを素直にやりきった良作でもあった。
音楽には本家「絶チル」と同じ中川幸太郎氏が抜擢された。
そして音響監督は長崎行男氏で、ピカレスクロマン。個人的には期待するなと言えない布陣である。
長崎氏からの注文に「オーケストラを基調とした映画音楽を理想に」というのがあったらしく、「絶チル」本編とも一線を画すためかわかりやすいジャズは少ない。
これが良い意味合いでハリウッド的な機能を果たす結果に至り、中川氏の引き出しのままでありながら重厚感が巧く出せている。
最近の中川氏のオーケストレーションは決して傑作のサントラばかりではないが、「映画音楽」を目指された本作は物語にもつられてかもはや別物と呼べるまでにまで昇華している印象だ。
疑似音源含めたオケにバンド演奏というのは「仮面ライダーウィザード」でも聞けるが、 本作での音作りの方が曲の展開、厚みともにレベルがかなり上がっている。
何より一曲が長いのが良い。そのおかげで展開も豊かになるし、シンセの魅力も生音の魅力も一曲の中にうまく封じ込めることができるようになっている。
メインテーマ「THE UNLIMITED」「アンディ・ヒノミヤ」なども映画音楽らしさを醸し出せている豊かな今日口調の代表例である。
中でも分かりやすくそれが表現されているのはチルドレンのテーマでもある「解禁!」で、本家「絶チル」サントラにおける「かいきん!」の「兵部」verとも言うべき一曲だ。
原典が分かりやすいビッグバンドジャズスタイルだっただけに、本作での「オケ・シンセ・バンド」がそれに代わる要素になっているのが良く分かるトラック。
欠点はTVサイズトラックの多さだが、本当にそこくらいしか気にならない良盤。
中川幸太郎氏の新たなる引き出しをお目にかかれたような、そんな気分にさせられた。
ブックレットには中川氏と五十嵐監督の対談形式でのインタビューが掲載。
イラストは赤井方尚氏。デザインは奥田晶久氏と渡井美穂氏(chocolate please graphics)。
エグさと力強さと軽さを兼ね備えた2013年を代表する名盤。2500円とリーズナブルなので是非。
イラストは高橋裕一氏。デザインは三河真一(ROKKEN)。